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最も高額なMV「SCREAM」

ようやく急ぎの仕事も少し落ち着いた。まだ修正は鬼のようにあるだろうけど、束の間の、のんびりタイム。

マイケル・ジャクソン(以下MJ)のことについて書く。

今現在、最も高額な制作費のミュージック・ビデオをご存じだろうか。MJはMVではなく、ショート・フィルム(SF)と呼んでいた。

世界中に衝撃を与えたSF「スリラー」。ゾンビたちが襲ってきて一緒にダンスする。おそらく、ストーリー仕立てで作られたSFでは最も古いのではないだろうか。その後も最新の映像技術が駆使されたものが多く、軍隊を起用したものまである。映像美が素晴らしい短編映画「GHOST」はカンヌ国際映画祭で上映された。2009年に公開された「This is it」はRed Oneで撮影されたともいわれている。

MJらしい、子供心が詰まった素敵な作品が多い。その中でも私が一番好きなSFは「SCREAM」である。

制作されたのは1995年、約700万ドルかけて制作された。この制作費の記録は2020年の時点で記録を破られていない。特殊な宇宙船をイメージした巨大セット。妹のジャネット・ジャクソンとの共演で、さらに話題を呼んでいた。近未来な感じがとても好きだ。

1995年、邦画トップは「耳をすませば」、洋画は「ダイ・ハード3」。日本では阪神・淡路大震災が起きた年。

MJは日本のことがとても好きで、日本ツアー中に起きた児童誘拐殺人事件の被害者を悼んで涙しながら歌を送ったこともある。(この事件は未解決のまま時効を迎えた)

MJ自身は前年にエルビスプレスリーの娘のリサと結婚し、幸せではあったものの、その数年前に児童性的虐待によって訴訟を起こされていた。もともと、マスコミには肌を漂白しているとか(実際は尋常性白斑、全身性エリテマトーデスによるもの)あることないことを書かれまくったが、訴訟を機にマスコミはどんどんエスカレートしていく。

MJのファンであることをどんどん言いづらくなっていった。

誰よりも地球を愛し、人を愛したMJ。優しい心に付け込まれてどんどん追い込まれていった。人々の好奇の目にさらされて、楽しいわけがない。

そんなMJの心の叫びが込められている。販売されているDVDには一部モザイクや音が消される処理がされているが、youtubeではそのまま公開されている。

SFの途中に、マイケルの好きな日本アニメ「バビル2世」「赤い光弾ジリオン」「AKIRA」の鉄雄などが出てくる。日本の庭園で座禅する場面も。

改めて見直してみると、不思議な動きの浮遊物が旬な何かにみえてしまった・・・

MJのSFに多大な影響を受けている。まだまだ足元にも及ばないけれども。

不公平に疲れた たくらみに疲れた 嫌気がさした
つまりどういうことか
僕を蹴り倒すんだ
僕は立ち上がらなければならない
ジャッキで起こされるように
全体のシステムが吸い込んでゆく

闇をのぞいてみる 光が差し込む
間違っているとあなたは言うけれど
それならあなたが正しいということを証明すべき
あなたは魂を売り尽くしているけど
私は自分の魂が大切なの
強くならなくては 闘いをあきらめないわ

そんな混乱で叫びたくならないのか
たくらみのバッシング 罵倒 苦しみ

彼らの調べるあらゆる嘘に負けてはならない

情けを持って欲しい もう耐えられない

プレッシャーをかけないでくれ
プレッシャーをかけるのをやめてくれ
叫びたくなるんだ

勝手な作り話には疲れた
混乱を招くだけだ
君はそれでいいと思っている

規則を変えている ゲームをしている間に
これ以上耐えられない 気が変になりそうだ

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