たちはだかる フダン
窓を開ける。雨上がりの東山からの冷たい空気が流れ込む。
籠った冷房の空気とは違う。
長い間、閉じ込められて。
それでも一年その時が来る。
花弁は動き革新部分はプルリとふくらみ芳る。
開いた花、シャッターを押す瞬間を間違うと乱舞するムシ、虫達が絡む
拝聴しろ、よく見ろ。動くな。
本来じゃないバリアに何重にも取り囲まれて歪になりゆくモノを感じる。
それは乗り越えようと足掻く姿で。何某かの意味も発見できずに、前のママにありたいという欲なのだ。
競い合う祭典は続行され、世界は変わらず飛行機で結ばれ、アップルもトヨタも最高の利益を出した。
世界のバランスはもどらず。
眼前のCOVID-19は形を変えて立ちはだかって来ている。
それでも蓮は大輪を開き、虫たちはそこに現れる。
本来の行為を抑え付け、
何かがシュシュンとペチャンコになる
その中でも大峯に参ずる人あり。
前鬼の山に登るモノありSNS。
たとえそれを知ったとしてもなかなかに動けないのは便乗か怠惰か、もしかしたら見当違いの人々が作ったCOVID-19の壁に従順なのか。
緊急事態にあっても時間は経ってしまう。
うちなる声は、ビビッているのかもしれないね、と言っている、のかも
蓮池には多くの蕾があった。
近所の事実が強度を増す。
あすも花びらは開き、虫たちは群がる。
雨の後、抜ける風が涼しい。
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