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面白いってどういう意味?

最近、「英語は面白くない」という生徒が入塾してくることが多い。
英語塾なので、英語の成績が振るわず、入ってくる生徒にとっては当たり前と言えば当たり前なのだけれど・・・彼らの英語だけではなく、さまざまな学習への向き合い方を見ていて「面白い」というのはどういう意味なのかと考え込んでしまう。

そして、彼らの「面白い」はfunnyやentertainingであり、interesting やintriguingではないなと思う。また、社会を見回してみて、「面白さ」の質が下がりつつある。だから、人に迷惑をかけるような動画を撮って、人に見せたいと思う人も増える一方なのかも、、、と想像してみる。

さらに、「勉強の楽しさ」だとか、「楽しい授業」だとか、言葉が先行して、子どもたちは「楽しさ」や「面白さ」は与えられたり、勝手に出てきたりするものだと思っているようにも見える。

勉強の面白さは、funnyやentertaining であることは少ない。そして、面白さは、自分で見つけ出すものであり、人に与えられるものではない。気が付いたら、集中して勉強していて、爽快な気分を味わったり、うっかりと興味を持ってしまって、先を知りたいと思うーそんなことが起こるような「興味深い」ものを見つけ出すことは、「面倒くさい」「面白くない」と先に口に出してしまうと、難しいと思う。

子どもたちの学びの環境が、「まぁ、とりあえず、騙されたと思って、やってみな」と声をかけられて、素直に取り掛かってみようと感じる環境になっていないーというか、子どもたちが育つ過程で、とりあえずだまされてみようと思う大人が少ないのかもしれない。


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