見出し画像

BLOCK.BLOCKというゲームについて

はじめに

 この記事では現在ランキング2位の私がBLOCK.BLOCKというゲームについて思っていることを書こうと思います。まずゲームの簡単な紹介をし、BLOCK.BLOCKの優れている点・微妙な点を挙げた後、このゲームについて自分が思うことを書きます。BLOCK.BLOCKのことをまったく知らない人でも分かるよう書いたので、一読していただけると幸いです。この記事を通して少しでもゲーム人口が増えることを願います。

BLOCK.BLOCKとは

 BLOCK.BLOCKはCuriouspark合同会社とボードゲームサークル「ペンとサイコロ」さんとの共同開発によって作られた二人零和有限確定完全情報ゲームの一つです。Curiouspark合同会社の作った他のゲームには「NOCCA x NOCCA」というゲームがあります。ゲーム性は囲碁に似ているような気がしますが、囲碁をやったことがないので何とも言えません。

画像1


 ルールはシンプルです。お互い持っている10個のブロックを積んでいきます。全てのブロックを積み終わったとき、先攻に0.5マスのブロックが置かれ、上から見たブロックの数が多いプレイヤーの勝利です。

画像2


ブロックを積むときに気をつけることは5つあります。

①浮かして置いてはいけない

画像3

②相手が直前に置いたブロックと同じブロックを置いてはいけない

画像4

③同じ形のブロックは同じ向きで置いてはいけない

画像5

④置けなくなったらその場で負け

画像6

⑤長いブロックは立てて置くと相手の点数になる

画像7

という5つです。

 以上がBLOCK.BLOCKのルールです。ここでクイズですが、このゲームに一番深みを持たせているルールは何でしょうか。それはお互いのブロックを全部置き終わったとき、先攻に0.5マスのブロックが置かれるということです。一見引き分けを無くすためだけのルールに見えますが、そんなことはありません。実はこの0.5マス、必ず相手のブロックの上に置かれるということです。つまり、相手のブロックを1つ消して自分のブロックを0.5増やすということは、この0.5マスは1.5マス分の働きがあるということです。このルールがあることで最後の点数計算などが複雑になり、ゲームに深みが出ています。

BLOCK.BLOCKの優れている点・微妙な点

 次にBLOCK.BLOCKの優れている点・微妙な点についてです。先にそれぞれの内容を見ていきましょう。まず優れている点は、

①目指すことが明確
②先手後手のバランスが絶妙
③最後までどうなるか分からない

の3つです。微妙な点は、

①プレイ人口が少ない
②負けた原因が分かりづらい
③勝ち方が分かりづらい

の3つです。

・優れている点について
 優れている点の説明から始めます。まず、目指すことが明確とありました。これはゲームにおいて重要な部分です。何を目指せばいいのか、何を今しているのかが分からなくなるとつまらなさを感じ始めます。その点においてこのゲームは、目指すことが「上から見たブロックの数を多くする」という風に明確なため優れていると思います。

 2つ目は先手後手のバランスが絶妙ということについてです。少し前までは後手必勝じゃないかという考えでしたが、最近新しい先手の進行が見つかり先手の評価が見直されつつあります。このようなことが起こっているのも、積むときの5つのルールと最後に0.5マス置かれるルールの絶妙さが生み出していると感じます。やればやるほどルールの絶妙さ、そしてバランスの良さに気づかされます。

 3つ目は最後までどうなるか分からないということです。序盤にいくら盤面を一色で埋めようが、最後上から見た時に多かった方が勝ちです。先行が0.5マスブロックを置くルールの影響で最後の得点計算も複雑になっています。実際、自分も途中まで勝ちと思っていたら最後に逆転された経験は何回もありますし、未だにそういったことが起きます。

・微妙な点について
 続いて微妙な点の説明です。1つ目のプレイ人口が少ないということはよくあることですが、やはりオンライン対戦ゲームである以上痛いところです。現在ランキングは77位までしかありません。BLOCK.BLOCKを始めるだけで世界ランキング100位以内達成です。

 2つ目は負けた原因が分かりづらいということです。このゲームには攻めや受けといった概念がないので、負けたときどこから負けたかが分かりづらいです。この部分が分からなければ、成長もしにくく飽きやすく退屈を感じやすくなります。

 3つ目は勝ち方が分かりづらいということです。このゲームは目指すことが明確といいましたが、そのゲーム性の独特さから勝ち方は分かりづらいという側面があります。このことは5回プレイしてもらえると誰でも感じると思います。上から見たブロックの数を多くすればいいのですが、ただ重ねていけばいいかというとそういうことではありません。ずっとやればある程度勝ち方が分かってきますが、そこに辿り着くまで時間がかなりかかると思います。要はコツというものが掴みづらいということです。

自分が現状のBLOCK.BLOCKについて思うこと

 現在BLOCK.BLOCKが様々な問題を抱えていると思いますが、大まかにまとめると微妙な点で挙げた3点になります。結局プレイ人口は地道に増やすしかなく、自分が出来ることはBLOCK.BLOCKの認知度を高めてゲームを終わらせないようにするくらいで、大したことは出来ないのでこの話は置いときます。

 負けた原因の分かりづらさや勝ち方の分かりづらさは、定石や勝つコツをまとめたnoteなどを書けば少しは解決するのかなと思います。ただ、これはBLOCK.BLOCKがBLOCK.BLOCKである限り離れられない問題であり、根本的な解決は望めないためプレイヤー側の何かが無ければ解決しない問題です。これに関しては頑張ろうと思っています。

 私がこのゲームについて2500字以上も書いて語っているのは、ひとえにこのゲームの面白さを他の人と共有したいからです。強い人が増え、プレイ人口も増え、このゲームの面白さ・複雑さ・深さを分かる人が増えてほしいと思います。

最後に

 誰も知らないようなアブストラクトゲームについての記事を読んでいただきありがとうございます。色々書きましたが結局やらないとこのゲームの複雑さなどは体感できません。もし、このゲームを始めようと思うなら、レートに潜る時間は20時あたりをオススメします。上位の人にボコボコにされると思いますが、それは寛大な心を持って受け入れるしかありません。友達を誘ってするのがいいかもしれません。BLOCK.BLOCKという沼地の奥底でいつでも新しい強者の訪れを待っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?