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Xデザイン学校 すさみ町研修

2月からだいぶ間が空いてしまったけど、改めて。

妄想
人生でこんなに「妄想」って言葉を連呼したことがあっただろうか、いや、ない。
初回のオンラインのワークショップも妄想・すさみを見学した後すさみをイメージした踊りを妄想、すさみでできるアクションリサーチを妄想。妄想し続ける研修だった。

そういえば、今まで意識的に妄想したこともなかった。かっこいい人をみたり、素敵な場所を見たり、何かにひっぱられて無意識に始まる妄想はあったけど。
コーチングでいうところの「何の制約もなかったとしたら、どうしたいですか?」っていうことを意識的に引き出すことと同じような気もする。

関係人口の在り方
関係人口って「地域の多様なあり方に関わる人」ってことだけど、地域の人は実はそんなに必要としていないのだということは衝撃だった。

でもよくよく考えたら全く関係ないところからきて、「地域の実態も知らずに我々がなんとかしてあげます」って上から目線で言われたらそれはいらないってなるのはそりゃそう。しかも、外からふらってきた人が的を得たことを言ってくるということとも限らないし。的外れなことを上から目線で言ってくる人はそりゃうっとうしいだろう。(たぶん、外からマネージャーやコンサルが突然きて、でもうまくいかないとかそういイメージかな。)

アクションリサーチ、自分がしたことでどんな影響が生じるか
まず自分なりの自分がすさみでしたい妄想を考えるということがとても難しかった。何かができればというのは、外から押し付けているということと同じような気がするし。かといって、住んで何かを変えたいほど何があるかと言われると、自分が町を知らなすぎる。観光名所を作りたいというわけでもないらしいし。ペアの人と一緒に感想を聞きながらさぐっていく。

「あなた、は何をしたいと思うのか?」
してほしいこと…例えば役所の仕事の工数削減につながる提案などをすれば、もしかしたら喜ばれるのかもしれない。だけど、それって既存の自分の仕事だし、それを自分が休みの日にしたいと思うか?と言われるとNo。
お題がなくて自分がしたいことを見つけるということがとても難しかった。事前にいろんなものを準備してきている人もいて、自分の妄想力足りてなかったなーと思った。

でも、大きな気づきとしては、やっぱり会社ありきになってしまっているのかもって痛感した。職場の枠組みでいえば、いろんな人の力を借りて一つのものを作っていくことができる。だけど、自分の身ひとつで、町に来てプロトタイピングしようって思っても、何を??ってなってしまう。だれかを採用するわけでもなければ、研修したい人もいないわけで。自分の専門性が町の中で役立たな過ぎて困った。

それって定年になった後、自分ひとりではどうしたらいいかわからなくなる会社人間と同じじゃんって思ってハッとした。趣味的にやりたいことはたくさんあるから、個人としては楽しく暮らせそうな気はするけど。今の私は会社の後ろ盾がないと社会に貢献できないんだなーと思った。

最初の会社を辞めるときにキャリアアドバイザーさんが、40歳以降は個人でできることを増やしたいと思ったから、PM以外のことを始めたって言っていて、そういうことかもしれないって久しぶりに思い出した。

人生の変化を楽しむ
林業をしたくて移住した方と話す機会をもつことができた。今までやっていた飲食業のお店とかを人に託して、この地に来て一から林業をしているそう。私は人生の中でなんとなく、キャリアって積み上げなきゃっていう切迫感に駆られて生きていて、これは積みあがる、積みあがらないってことばかりを気にしていた。人事に異動になったとき、今までの積み上がりが…ってすごい悲しい気持ちになったし。

この方以外にもこの町には縁があって集まってきて、楽しそう面白そうで動いて行ったり、始まったりしていることがたくさんあった。そういうように紐とひもが交差して、結び目ができて、メッシュになっていくというのも人生のひとつかもしれないと思った。

何が人生で一番大切かは人によって違うのだけど。

豊かさ
町の人は役所の方も宿の方も話を聞かせてもらった方もフレンドリーでとてもやさしかった。ひとが良くてここに住んだという方も多かった。
自分がやりたいと思ったことが、挑戦できて、周りからも応援してもらえるというのはとても素敵なことだと思う。
たいていのことは一人だけでは完成しないから。

バタフライエフェクト的に何かすれば何かに影響するがよい方向にいっているということかなって思った。

やってみる
やってみて、リアクションがあって、またやってみるとても大事。
小さな小さなことでもやってみると、わかることがある。
愛と勇気をもってやってみる、大事。

海辺でラジオ体操は良かった。すさみよいところだった。

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