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武器は使うものではなくて使わせないためにあるものである

「要するにです、
武器を持った相手がいるとしましょう。
ではそれを使わせないようにこちらは武器を使うべきですよね。
つまり相手に武器を捨てさせるために武器を使うことになります。
つまり相手の武器を奪うとか使用不能にするために
武器があると考えてよいと考えることができます。
とするとどうなるのでしょう?
自分が武器を持つのは好都合でしょうか?
いえ、好都合ではありません。
何故なら相手が武器を持っているのに
それを封じるように動かなくてはなりません。
これは不都合ですね。
だから武装しないのが一番です。
しかし相手が武装しているなら
仕方なくそうするものです。
私は少なくともそう理解しています。
とするとどうです。
無駄ばかりでしょう?
何で無駄が多くなるのでしょうか?
それは無駄を好むからです。
自分に無駄があるのは、
自分がその状態にあることを好ましいと思っているからに他なりません。
それがいいかどうかは人の好みによります。
それを好ましいと思う人と好ましくないと思う人に分かれるとするのが一般的でしょう。
つまり武器とは要らないものです。
しかし武器を無くさせるためには武器が必要です。
となるとアンビバレントですね。
これが世界です。」
「つまり不合理なことばかりあります。
自分が好きなようにできることはあまりないと言うことになりますかね。
でもそれをどう思うかは自分次第です。
それを不自由と感じるか、むしろ自由を得たと感じるか、
それも人それぞれになるでしょうね。
仕事をすることになることを好む人と好まない人がいます。
それがこの世界ですよね。」
「その通りだと思います。
そうしたい人とそうしたくない人、大別してその二つに分かれるのが、
この世界の約束事です。
しかし、意味はないですよね。
そうするのも自由ですからね。
拘束力も強制力も働いていません。
働いているようには見えるかもしれません。
しかし、現実には働いていません。
ただの偶然で現実が分岐していくだけのことです。
やはり意味はありません。」
「武器とは何でしょうか。
道具ではありませんよね。
決まった用途に必要なものではないのです。
何かを作るのには必要ありません。
その意味で下賤です。
一般的にそうなっているはずですね。
それが社会常識的に当たり前です。
今の時代はそう言う時代です。
しかし、言葉としての概念は残っているようです。
まあそれはそれで構いませんがね。
でもどうでもいい話ですね。」
「いえ、でも私にはあながちそう言えないと思います。
自分の肉体もある意味で武器です。
つまり拳も腕も武器な訳です。
まあ道具でもありますけど、
それで守りたいものを守ることもできます。
壊すこともできます。
さらにペンは剣より強しで
こうして主張を書き表すこともできます。
しかしあなたのおっしゃるように無意味かもしれません。
そうしたくてそうするものでもないからです。
では何のためにそうするのか、
というと、それはやむにやまれぬ気持ちがあるからです。
それを表現するためです。
先ほどの通り下賤な人は下賤な武器で自己表現します。
逆もまた然りです。
それ自体に意味はありません。
ただ悶々とした思いを鬱屈させずに発散できる、
それだけかもしれません。
そんな人にはそうしたくなる、そんな衝動があるのです。
それを克服した人には恐らくありません。」
「では私はそれを克服したのでしょうか?
まあそれはどうでもいいです。
問題なのは分類でも分別でもありません。
自分が主張したいことを主張できる、その自由です。
だから私はこの件にはこれ以上はコメントしません。」
「そりゃ結構ですね。
私としてもこれ以上は言いたくありません。
しかし、それをアピールしたくなる理由を察していただけると非常にありがたいです。
それさえ分かっていただけるなら
下らないことを言った理由も分かってもらえると思います。
私の詭弁はそのための犠牲です。
犠牲を生かして欲しいですね。
無意味にはしてほしくないです。
まあどうせ元の木阿弥でしょうけど。」
「残念ですね。」
「残念です。」

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