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やっぱり生きることは意味のないことではある

「生きる意味を考えてみました。
でも、人間は世界にほんの少し存在して
すぐに消えていきます。
悠久の時間からすればそうです。
だから人間が生きる意味などある訳がありません。
生まれてきたことには意味があるでしょう。
だから生きて死ねばいいのです。
それだけです。」
「あっさりとしてますね。
そんな片付け方でいいんですか?
つまり個人がどう生きたとか、
そんなのは世界からすればどうでもいいと言うのがあなたの立場ですか。
それならそれでいいのですが、
あなたはそれで納得できますか?」
「納得はできます。
実際にその通りのはずです。
仕方ないですね。
そうですね。でも何かこれではアレですね。
ではさてこう考えてみます。
それより生きている間を有意義に過ごすにはどうしたらいいでしょう?
と聞いてみたかったです。
それでそれをあなたに聞きたいです。」
「そうですね。
やりたいこととかないのですか?」
「うーん、なくはないのですが、
私の一存では決まらないですね。」
「そうですか。
ならどうするのですか?
諦めるのです?」
「とりあえずは諦めてます。
今のところ仕方ないんで。
でも正直言って何が何だか分かってないんです。
今の私の精神状態は安定してないんです。
だから何をしたらいいのか、
何か決められることがあるかも分かりません。」
「では休養していたらいいですね。」
「そのつもりではあります。
ちょっと疲れているのかもしれません。
ストレスで参っているのかも。
大分根を入れて休むのが肝要かも。」
「なら、そうすればいいですね。
あなたの生きる意味なんて私だって知りません。
それはどうしようもないですよ。
ただあなたが心地よくいられれば私としてはその方があなたのためだとは思いますが。」
「お気遣い、どうも。
私は私で悩みが多いようです。
でもこれって人に話していいことなのかな、
とかそんなことばかり反問します。
私はそれでいいと思いますけど、
人によっては違うでしょうね。」
「うーん。
そんなことどうでも良くないですか?」
「それもそうですよね。
ええと、
何か言いたいことがあったかな?
でもやっぱり生きるということを意識し過ぎても仕方ないかな、
と思います。
生きることは生きることで、
まあそれとなく続いたり進んだりすることでしょうかね?
よく分からないですけど。
うーん。
自分でも何が言いたいのか、
よく分からない。
申し訳ないですね。
せっかく話を聞いてもらっているのに。」
「構いません。
では、私の方から何か話しましょうか?
今日はどうでした?
心地よく過ごせましたか?」
「そうですね。
それなりですね。」
「うーん。
そうですか。
何かあまり意味がないですね。」
「そうですね。
あまり焦点が見つかりません。
私は疲れているみたいです。
とすると休養の取り方を学びたいですね。」
「ふーん。
私はその方面に詳しくないもので。
うーん。
何と言ったらいいかなぁ。
でも気兼ねなく休めたらいいですね。
もう何もかも忘れて、
休むことだけしたらいいじゃないですか?
他のことなんてもう置いておいたらどうです?」
「それがいいですね。
何となくですけど。
そうしましょう。
グチグチしてる私の相手をしてくれて、
ありがとうございます。
何か上手く話せてないと思いますけど、
これで大丈夫ですか?」
「大丈夫です。
お気兼ねなく。
私は私で休息を取りたくなってきました。
少し眠気を感じます。」
「そうですか。
お疲れ様です。
こんな私に付き合って頂いて感謝せざるを得ないです。
でも、感謝していると伝えるだけで
私にできることはないです。
歯がゆいですね。
もっと気が利いたことをしたいのに。」
「そうですね。
そりゃそうでしょうかね。
まあそれはそれでいいのですけど、
まあお気遣いに感謝します。」
「どうも。
そろそろ終わりにしましょうか。
もうこれ以上をあなたに求めるのも悪い気がします。」
「そうですか。
お気遣いどうも。
ではそういうことで。
ここまでありがとうございました。」
「では。」

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