見出し画像

心配性の私が15年勤めた会社をやめた理由


しまきりんん
2024年4月27日 07:38 
私は自分のことを「心配性である」と自負しています。
最悪な展開を想像しがちな私が、会社を辞めたことにより人生のワクワクに気が付きました。

心配性だから今の生活を変えられない。

でも心配性だから将来が不安。

心配性の私がなぜ新卒から15年勤めた会社を辞め、人生のワクワクに気が付いたのかをお話しします。

私と同じように不安を抱えながら生きているあなたへ
これから変化を起こしたいと考えているあなたへ
何か共感し行動するきっかけになれば嬉しいです。

日々をこなしていくだけの未来を想像すると怖くなった


新卒で勤め始めた会社は、就活に大苦戦し壊れかけていた私を拾ってくれた会社でした。

やりたいと思った仕事ではなかったし、自分には向いていないと思ったけれど、とにかく「働くこと」がしたかった私は新卒で勤めた会社に恩返ししようという気持ちで働き始めます。

会社は好きで同僚にも恵まれ、それなりに充実した日々を過ごしていましたが、一度も仕事を楽しいと思うことはありません。
せっかく雇ってくれたから、せっかく教えてもらったから、まだまだ一人前ではないから、こどもがいるから、安定しているから、他で働くスキルがないから……と働き続ける理由を探して自分を肯定し「辞められない言い訳」を言い聞かせ続け15年が経ちました。

しかし、今ある職業の8割以上がなくなるといわれている時代。
いつかこの仕事がなくなってしまうとしたら、私には何が残るのだろう?
このまま、タスクをこなしていくだけの毎日で良いのだろうか?

答えが出ない疑問を繰り返して、頭の中は不安に覆われていました。

夢はワーママ



私の夢はワーママでした。

ずっとこどもが欲しかったけれどなかなか恵まれず、働きながらこどもを育てるかっこいいママ達に憧れていました。

よく、人生があと10年しかないと分かったら何をしたい?という問いかけがあります。
同じように5年、1年、1か月しかないと分かったら何をしたいのだろうと考えると、私はいつも同じ答えでした。

「こどもを育てながら働きたい」

こどもを育てたい、だけではなく働いている姿を見せられる自分でいたいという気持ちがありました。

その後2人のこどもを授かりましたが、こどもを育てながら働くのは想像を超えるハードワーク。

自分の思うようには何も進みません。
前より時間がフルスピードで過ぎていき、必死で生活をこなす日々が始まります。
気付くと「疲れた」が口癖になり仕事も育児もどちらも中途半端になっていました。

夢が叶ったはずなのに、なぜこんなに不満足なんだろう。
気持ちは沈んでいくばかりでした。

何の変化もない私の毎日と赤ちゃんがドラゴンになる1年



子育てをして1番驚いたのは、分刻みで成長していく赤ちゃんの生命力です。
とくに生まれてからの1年間の成長は凄まじい。

ミルクしか飲めなかった赤ちゃんがご飯を食べている。
ベットに寝て宙を眺めていた赤ちゃんが自分の足で歩き始める。
ただボーっとしてるだけだった表情から、笑ったり怒ったりしながらコミュニケーションをとってくるようになる。

人間が最も成長する1年を目の当たりにし、嬉しいというより怖くなっていました。

本当に同じ時間を過ごしているのかと疑うほどのスピード感で成長する赤ちゃん。
そのスピードについていくのに必死な毎日でした。

ドラゴン化していくこどもたちと過ごしていると、とくに変化もなく1年間をやり過ごしているだけの自分の未来が退屈に思えてきました。

こどもの挑戦に「いいね」といえる母親でありたい



「ワーママ」になりたかった理由は、1人で子育てをする自信がなかったのと、働く姿を見せることで色んなことに挑戦できる人になって欲しかったから。

でもその時の私はクタクタです。
働く姿を見せたいなんてカッコいいこといえる状態ではありませんでした。

自分の想像を超えることをやってくるこどもに余裕がなくてイライラしてばかり。
まったく成長を受け入れられません。


しかしある時、買ったばかりのふりかけを全部開けてテーブルの上に丁寧にひろげているこども達の姿を、呆然と眺めている時に思いました。

私の想像できない未来で生きていくこどもたちは、これからもきっと私が驚くような提案をしてくるのだろう。
そんな時に「いいねそれ!」「やってみなよ!」と元気に送り出せる母親でありたいなと。

今はまだテーブルの上のふりかけを受け入れられないけれど、こどもたちの選ぶ未来の道に対して「いいねそれ!」と言ってあげたい。
そのためには私も新しいことに挑戦する喜びを持ち続けなければいけないと思いました。

将来への不安とこども達の劇的な成長スピードに背中を押され、私は15年勤めた会社を辞めました。

辞めてみた現在


辞めるまでは辞めるなんて信じられない、どうやって生きていこうと思っていたけれど、自分を追い込んでいた世界から解放されてとても自由でした。

追い込まれていた時間に余白が生まれて、これからは何でもできるとワクワクしています。

もちろん人によって事情があるので簡単に決断できるものではないと思います。
ただ、何か変化を起こすのってやってみると思っていたよりたいしたことではないしどうにかなるのかもしれません。


そして私は新たな挑戦としてライターの勉強を始めました。
ライターの知識は何もなかったけれど、魅力的な講師に惹かれて「ものかきキャンプ」に入会しました。
知らないことだらけのライターの世界は、思ったより泥臭くて、繊細で、カッコよかった。

新しい世界を知ると世の中の見え方が変わります。
ひとつの会社で15年蓄積されていた私の中の常識は、外の世界では通用しません。

しかしそれが嬉しかったのです。
目の前がパーッと広がっていくのを感じました。
今はまだ新しい挑戦に心が折れそうな日々ではありますが、3か月後、1年後に挑戦してよかったと思えるように。
こども達に「いいねそれ!」と心から言ってあげられる母親になれるように。
変化することを楽しみ続けたいと思います。

私のような心配性は心配し過ぎて何かと時間がかかりますが、突き抜けると行動するパワーになります。
私と同じく心配性の方、それはパワーです。
自分のペースで一緒に変化を楽しんでいきませんか?
これからも私の挑戦を書き続けていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?