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儀式と膿

留まる、そこに居る。それはこの瞬間を少しでもと思うからだろう。しかしそれは劣化を招く。俺がやる事の中に腐らないものはない。関わった人との関係も、趣味も、心も、態度も。既に生の多くを使い果たした。残ったのはただ休みたいと思う気分。唯一好きだった雨も楽しめない。何かに触れていないと落ち着かない。なぜなら何かしないと現状を変えないと今の喜びも1年経てば崩れ去ってきた。それでも良いじゃないかと雨が降る。意識せずふと窓を見て、予想もしていない景色と音にただ心が癒されたあの時は帰ってこない。今は全てに脚色と俺の腐ったアプローチがまとわりついている。変わらなければいけない。
「なんかつまんないよね。」
それはそうだ。面白い事をしようと思えない。でも、小手先の言葉で騙した俺が悪い。いつもそうだ。変わらなければいけない。しかし、もう基盤はさほど動かない。罪は私の今の生の形に凝縮される。それはいつも共にいる。

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