前夜

少年A
「明日やなー」
少年B
「明日?なんかあんの?」
少年A
「いや、明日やで?わかるやろ?」
少年B
「わからへん教えて」
少年A
「あの独特な空気ドキドキするよな?」
少年B
「なんやろ。全然わからへん。」
少年A
「いやいや、昨日ちゃうで?今日でもない明日やで?」
少年B
「なんもわからへん教えて」
少年A
「嘘やろ?少しはわかるやろ?」
少年B
「わからへんて!」
少年A
「嘘ついてる顔してるやん」
少年B
「してへんわ!嘘つく意味ないし!明日なんなん?」
少年A
「嘘つく意味はあるやろ?罠やろ?」
少年B
「なんやねん?罠?意味わからんマジで!」
少年A
「帰って母親に聞いてみ?」
少年B
「なんで?うちのオカン関係あるん?」
少年A
「どうやろなー普通はわかるけどお前がわからんかったらそのお前の母親もわからんかもなー」
少年B
「喧嘩したいんか?」
少年A
「こんなんで喧嘩したないわ」
少年B
「いや、ほんなら教えろや!」
少年A
「明日って聞いたらピンとくるはずやねんけどなー」
少年B
「しつこいなマジで!なんやねん!?」
少年A
「知らんふりやんな?」
少年B
「もうええ!教える気ないんやったら知らんままでええわ!」
少年A
「それはこっちの台詞じゃボケ!」
少年B
「はぁ!?なんでお前の台詞やねん!?」
少年A
「頭おかしいふりしてんねやろボケ!」
少年B
「それこそこっちの台詞じゃボケ!もうええマジでムカついてきたわ!帰る!」
少年A
「帰り道一緒に歩いてんねんから当たり前やろ?宣言せな帰られへんの?それやったらだいぶ遅いで?」
少年B
「なんなんマジで!?ほんまにムカつくやん!何がしたいねん!?」
少年A
「こっちの台詞やわ!勘弁してくれ!」
少年B
「こっちの台詞の意味わかってんのかボケ!もう、わかった!絶交じゃ!二度と話しかけてくんな!」
少年A
「明日の事はええねんな?」
少年B
「腹立ちすぎて興味もないわ!」
少年A
「じゃあ絶交って事でええねんな?」
少年B
「おう!二度と話しかけてくんなよ!じゃあな!」
少年A
「........。」


少年A
「明日、めっちゃ謝ろう。」

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