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蓄積

情報整理ができていないことに危機感を感じて、オフィスの整理を始めた。モノの本には「捨てるということは選択を研ぎ澄ますこと」とある。そんなんいいやん素敵やん。

手始めに本棚から手をつけることにした。ここにはパンフやらカタログやら過去の制作実績を収納しているのだが、それは一番表側の部分だけで、その後ろには提案資料や創業当初の資料やらなんでも入っている。

見てみぬふりをしてきた領域である。

あ、いきなりこんな話をしてしまったが、僕は渋谷の端っこで広告制作会社を経営している。こういうといけてる感じだが、なんのことはない2代目の穀潰しのボンである(ボンボンというほどではないのでボン)。

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創業者である父の逝去に伴い、社長に就任したわけだが、見て見ぬ振りをしてきた書類たちはほとんどが先代時代のものである。

思い切って手をつけてみると、案の定提案書や資料だらけだったが、几帳面な性格の父らしく案件ごとにファイリングされていて、整理するのはそう難しいことではなかった。というか、僕が就任してから一度も開いていないわけだから捨ててしまえばいいだけである。

機械的に中身を確認し、クリアファイルやクリップを取り出し、資源ゴミのボックスに入れていく。今でこそ、WEBサイトやパンフレット、ライティング・編集の仕事だけをやっているが、過去にはイベントや通信販売や事務局など様々な仕事があり、それ以上に膨大な提案作業があったのだということが見にしみてわかった。

長い長い蓄積があるのだと体感することができた。頭ではわかっていたつもりだったがその不安や期待の息遣いまで感じることができた気がする。

提案書だけでなく、借り入れの書類や保険の契約、税務調査の書類など「生々しい」書類もでてきた。これらは念のためにとっておいているが、経営のしんどい部分もリアルに感じることができた。

父が亡くなったときに日記などのセンチメントなものは整理していたが、今回の整理でも、大きく心をゆさぶれらた。これはまがいなりにも経営をしてきて、その重みを感じらるようになったからだろう。

このタイミングで見られてよかった。

さて、整理もひと段落して「引っ越しか?」というほどのダンボールに囲まれている。

これからは蓄積したものを思い切って棄て去り、その余白に自分たちにしかできないものを加えていきたい。

とりあえず飲みにいって、決起集会としよう。

金曜日、お疲れ様でした!!

※ヘッダー画像は東京03のコント「蓄積」のキャプチャ

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