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私大文系息子の就活①

現在就活中の皆さん、順調に進んでいますでしょうか?

昨年経験した息子の就活を通し、親の私が感じた事や気付きを書きたいと思います。
結論を先に申しますと、息子は令和4年6月上旬に、初めて内々定を1社からのみ頂きました。

この時期を迎え、皆さんは1日でも早く内々定を貰いたいと、必死になっている事と思います。
就活にコツがあるなら誰か教えて~‼と半泣きしてた1年前。
どこが駄目でなぜ次に進めないのか、つまずく原因や理由が分からず、親子共に首をかしげては、トライ&エラーの連続でした。

企業から慰めのかけらもないお祈りメールが届く度、やる気を失くすだけならまだしも、その数が増えるにつれてだんだん自信喪失し、就活そのものが嫌になり投げ出したくなってしまいます。

就活を通して、本人は勿論、親の私にとっても想定外の問題が浮上した為、その渦中の苦悩や、親子の葛藤を時系列で数回に分けてお伝えします。

就活は子ども自身が乗り越えるもの。しかし、現代は7人に1人は「就活うつ」になる時代。いわゆる「一流ホワイト企業」から内定を得るためには、過保護でも過干渉でもなく、親のサポートが不可欠だ。

東洋経済オンライン

人材戦略コンサルタントで、就活塾ホワイトアカデミー代表の竹内健登氏の言葉です。昨日6月1日付けのヤフーニュースに掲載されていた記事の一部の抜粋です。

22歳の男子大学生に、母親が就活の伴走?・・・単にキモいと批判されるのは覚悟の上でしたが、竹内氏の確信に迫る言葉に、note投稿を躊躇していた私の背中を押してもらえた様で、絶妙なタイミングに感謝しております。
今だから笑える話も交えてお届けしていきます。

就活がうまく進まず悩まれている方や親御さんに向け、何かしらの参考になれば幸いです。

大学3回生 夏の陣

大学3回生の夏、企業への採用直結型インターンシップに申込むも、息子がエントリーした企業は全落ち。
少人数枠で激戦の故、落ちるのは当たり前といったところでしょうか。
短日開催のインターンシップにかろうじて数社参加できたものの、採用への直接的な影響力はなく、企業がいかにも『やってますよ』という形のみで、『良い人探し』をしているとしか思えませんでした。

行き場を失った息子が選択したのは、企業の選考度外視で、自分の強みである英語力が活かせる長期インターンシップでした。
この某NPO企業での8ケ月間が、大学生初のアルバイト経験となりました。
準備や労力に見合わない低時給にもかかわらず、納得して引き受けた事には正直びっくりでしたが、サークルにも所属してない上、課外活動らしき事を何もしてこなかった焦りから、必死だったのかもしれません。

ただでさえ人とのかかわりが希薄な世情に加えてのコロナ禍で、誰もが仕方がないと感じていた時期です。
気付けば家族以外の人とリアルに話をしていないのが当たり前という悲しい事実だけが残り、大学時代に享受できた筈の色んな機会や、友人と過ごす時間を失ったことを、息子が悔やんだのは言うまでもありません。

令和4年2月の退職予定が先方都合で3月中旬まで延期され、本格的な就職活動はその後と、周りの方よりも少し遅めのスタートになりました。

自分のキャリアビジョンを描く

このインターンシップに関する業務内容や詳細は割愛しますが、今では当たり前となったリモートでのアルバイトでした。
コロナ禍で留学の機会を逃した息子にとって、諸外国の方との英語交流する貴重な経験が作れた事はラッキーで感謝でした。
自分では使えると思っていた英語力が、なまりの強い英語圏の方には通じない等、自分の強み=英語力という図式は崩れ、あくまでも外国の方との意思疎通を図るための単なるスキルでしかなく、就活の武器にはならないと痛感したようです。
それよりも、異なる意見の相手に対する歩み寄りや交渉する力といった
コミュニケーション力”が大事で、文系就活の強みはひとえにこれにかかっていると、社会での実体験に勝るものはなかったと思います。

外資系企業への就職を目指すのであれば、必要不可欠な英語力。
親からすれば、息子の強みが使えるフィールドがあるかもと思いましたが、当人が労働環境や職種に魅力を感じなかった為、エントリーすらしませんでした。
留学経験なしでTOEIC915点を取得した息子にとっては、得意な事の一つに過ぎず、そのスキルを活かす企業や業界の選択が絞り込めず、将来の社会人像の設定をしないまま、ひた走る就活ランナーになっていました。

EF1gの受験目的でエントリーし、運よく通過した一次面接でのこぼれ話。
とある国内有名企業の女性面接官から「英語の先生になれそうですね」と。終始なごやかに談笑しながらも、皮肉たっぷりな語調です。
ここは君の来る所じゃないよと。瞬間落ちたと感じ、衝撃が走りました。
なりたい自分を描けていない息子を見透かされたとはいえ、企業が学生に求めている評価基準の厳しさをダイレクトに感じました。

息子がゼミの教授に相談した折「君の性格的な傾向から、純粋な日系企業は合わないでしょう」というアドバイスの元、外国の気風を感じられる国内企業に就職するという方向性に決まりました。
多くの国内企業にとって、高い英語力は『持ってて損ではない』という程度の扱いで、活躍できる業界・業種はまだまだ少ない印象です。

キャリアビジョンのアウトラインを決めておけば、ある程度の悲劇は避けられるとは思いますが、自分の希望にマッチした企業が、簡単にピンポイントで見つけられる訳もなく、かなり膨大な時間を費やしました。

文系=総合職(営業職)というのが一般的なのか、採用枠と人数の多さに驚きました。
息子が営業職を心の底からやりたいと思うなら別ですが、とにかく1日でも早く内々定を取るのはマストだと言わんばかりに固辞し、採用者人数の多い営業職への企業に絞り、ひたすらエントリーをし続けていたと思われます。

今更ながら、返って遠回りをしたのではないかと私は感じています。
さほど行く気のない企業から内々定を貰ったところで、一時的な心の安寧に過ぎません。
ですが、息子側にすれば、内々定を取らないと次には進めないという切羽詰まった思いばかり先立ち、大切な自分のキャリアビジョンが置きざりにされ、何はさておき内々定を取るといった具合でした。

内々定の持つ意味や位置付けが、親子間でかなりの温度差があったので、
万一、最終的にその企業しか残らなかったらどうするの・・・と。
思わず出そうな言葉を引っ込め、私は息子を信じてひたすら見守りました。

本来なら、自分がその企業で働いてるイメージを描いてエントリーすべきところを、自分の適性やビジョンに沿わない就活をしていたように感じます。
営業事務の職歴を持つ親の私からすれば、息子に失礼だけど、営業職には明らかに不向きだと思いながらも、応援せざるを得ない状況でした。

ここまで長文にお付き合いしてくださり、ありがとうございました。
今後の活動の励みになりますので、スキで応援して頂けると嬉しいです。
続きはなるべく早く投稿したいと思います。
次回もお楽しみに(;^ω^)



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