カラフルとは、色の境目があること
2021年紅白歌合戦。
せっかく全部観たので、忘れないうちに記録しておこうかと思うのですが、すでに1日経って忘れ始めているところ。
サブテーマは「カラフル」とのことで、ステージ上には鮮やかなお花が敷き詰められおりました。
カラフル。はなやかな色を多く使って、美しいさま。
大切なのは、隣の色と混ざらないこと。混ざると色はどんどん濁り、黒くなっていくから。だからこそ、流行りの考え方なのでしょうけど、多様な色を尊重する。
少し脱線しましたが、番組を観ながらそんなことを考えていました。
以前はアーティストの方々が、紅白のカラーに合わせた特別な演出で作り上げていた印象がありましたが、今回は、アーティストのカラーが適切に映し出せるようにNHKが工夫しているように思いました。
特にそう感じたのは初出場の「まふまふ」さん。
わたしがかつてハマっていた10年以上前の「歌ってみた」っぽい演出で、ある種の感動がありました。NHK側からの要望で作りこんでいた場合、間違いなく違うものになっているでしょうから、「まふまふ」さんサイドの意見がきちんと反映されているんだろうな、と想像しています。そして、初めてちゃんと観たのですが、かっこいいですね。12年前に出会っていたら沼っていた気がします。
例年、自分たちのカラーを思う存分出せてるなーと思える比較的若いアーティストは「perfume」さんくらいだったので、今回のように多くの若いアーティストさんが色を出せているのは、素晴らしいことだと思いました。
また、個人的に印象に残ったのは「上白石萌音」さん。理由はわからないけど、すごく説得力を感じて、感動しました。
「東京事変」も、とても良かった。なんだか緑酒という曲が、労働者へのねぎらいといいますか、今年1年間もお疲れ様と言われているようで、とても良い気分で年を越せました。
そして司会の大泉洋さん。ウルサイと思う方もいらっしゃるだろうな、とも思いつつ、エヴァに乗ったり楽しそうに進行されていて、わたしは良いなと思って観てました。
ただ、全体として、コロナ禍で我慢我慢の世の中を反映しているのか、バラードの割合が非常に高いのが気になりました。選曲の問題というより、ノリノリの楽しい曲があまり流行らなかったんだろうなぁと思うと、ちょっと息苦しいです。
だからこそ大きな意味を持つのが、「マツケンサンバ」。
みんな、内心求めてるんだなぁ、と思ってます。2022年、マツケンサンバのような陽気な曲が流行るようになって欲しい気もちょっとします。
最後に。
わたしは2022年に31歳になる三十路ですが、今回はBUMP OF CHICKEN、ケツメイシ、KAT-TUNなど、青春時代を彩った曲たちが多数あって、大変エモく、気持ちが盛り上がりました。逆に、30代前半以外の層がどう思ってたかは気になります。
そう、20年近く前の歌が懐かしい〜と思えるようになった。わたしも、着々と歳を取ってきたんだなぁと実感しています。
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