8月の星々
届かないくらいがいいんだろうな。
少年はため息を吐いた。先日女の子を振った。彼にとっては高根の花とも言える存在だったが。
きっとあの星くらいじゃなきゃ、と寝転び夜空を見上げる。
突然、ひと際輝く星が目に留まった。星じゃない。人だ。女の子だ。
そして彼は、親方を呼んだ。

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