何色が涼しい？

「ぐーは何色かなあ？さっぱりと白さんも涼しそうだし、水色さんも爽やかで涼しそうだし、黄色さんも口の中に入れると冷たくて美味しそうだしー」
とは、いぬうた市の、ぐーちゃんのコメントなのですが、
先程、自宅の2階の寝室で、きゅん君とどうやら、
色について言い合っていますが、
一体、何で色のことを言っているのでしょうかね？
「それはね。一体、何色が1番涼しいかを、ぐーと考えていたんだよ。ほら、涼しい色を考えれば、自然と涼しくなるかって思って」
それはいい考えですね。
まだ朝の、いぬうた市ですが、
もうすでにだいぶ暑いですものね。
ここのところ連日猛暑の、いぬうた市で、
本日もそれは確実な様子です。
そんな暑さのしのぎ方として、お互い、
涼しい色を言い合って、思い浮かべて、
それでいくらかでも涼しくなれば儲けもんですしね。
で、きゅん君はどの色が1番涼しいと思いますか？
「僕はね、ミントグリーンかなあ。あっ、待って。ミントブルーかなあ。どっちかだなあ。どっちかなあ」
それはどっちも涼しそうですよね。
まず響きがいいですね。
でも、きゅん君、よくその色を知ってましたね。
もしかして、ミントという響きに惹かれたのでは？
「そうだよ。よく分かったね。どっちもよく飼い主が食べているアイスクリームがそんな色なのさ。僕には見せびらかすだけで全然くれないけどね」
なるほど。きゅん君がその色を、
知っていたのはそんな理由ですか。
「ぐーもその事については前々から憤慨していたわ！飼い主がケチだというのはこれは変えようがないとしても、それを、ぐーたちに見せびらかすって、どうゆうことよ！」
と、ぐーちゃんも、その事については、
だいぶおかんむりのようで、
きゅん君もそれに引っ張られるように、
エキサイトしていくのでした。
「ホントだよ！何だかこんな事言ってたら、ミントグリーンやミントブルーがカッカしたせいか、熱い色に思えてきちゃったじゃないか！全く、飼い主どうしてくれるんだー！僕の涼しい色を返してくれー！」
あらら、それはイメージ効果というやつですかね。
なかなか涼しい色も難しいですね。
とそれはさておき、今、おふたりの後ろに何か、
黒いモノが横切りませんでした？
「えっ、何！何！」
と、きゅん君が振り返って、
「えーっ！ぐー、怖いー！」
と、ぐーちゃんもそれに続いて、でもそこには何もおらず、
「何だよ！何にもいないじゃん！僕、ぞわ！っと寒気が走ったじゃないか！」
「ぐーもー！」
と、結果的には黒色が1番涼しくなった、
きゅん君と、ぐーちゃんでありました。