犬の日だった！

何ということでしょう。
気がつけば、いぬうた市は、
11月を迎えて、何日かが過ぎていました。
ここで、きゅん君と、ぐーちゃんに、
何でも言いたいことがあるそうなので、お聞き下さい。
「皆さん、何かお忘れではないですか？ハロウィンで浮かれ、それが終わって、もしや、ぼーっとしてたのではないですか？なので10月31日の次の日は11月1日であるということを、皆さんはどれだけ認識していたのでしょうか？そしてその11月1日が犬の日であったということを、どれだけの人が知っていたのでしょうか？」
まずは、きゅん君がそんなことを言い出しました。
11月1日はわんこの日？そうだったんですか？
「ぐーも残念ながら、その事実をつい、きのうまで知らなかったわ。散歩であった知り合いにたまたま聞くまで知らなかったのでっす。犬である、ぐーですら、犬の日を知らなかったなんて、これは大変アルマジロな出来事でっす！」
ぐーちゃん、そこは、アルマジロではなく、
あるまじき、ではないですか？
「何ですって！この、ぐーが間違えたとでもおっしゃるの？だって、アルマジロさんが、ぐーの家にいたら、それはあるまじきことだから、そこはアルマジロでも同じことよ！何て、今はアルマジロさんの話ではなく、ぐーたち犬の話でっす！とにかく、何もかも、この犬の日の影の薄さがいけないのよ！そこで、ぐーは提案したいと思います。11月1日の犬の日を、いぬうた市の祝日にすべきだと！」
まあ、休みが増えるのは、嬉しいことですが、
そもそも、何で、11月1日がわんこの日なのですか？きゅん君。
「お答えしましょう！それは11月1日が、わんわんわん！だからです」
そ、そ、そうなんですね。
それは実に素晴らしい、ゆえんですね。
でも、わんこの日は具体的にどんな日、
何ですか？ぐーちゃん。
「そ、それは、い、犬に対する知識を深め、かわいがる日。でっす！」
まるで原稿丸読みみたいな口調ですね。ぐーちゃん。
それにしても、ずいぶんと、ざっくり感が半端ないですね。
何ていうか、もうちょっと、例えばハロウィンみたいに、
楽しいイベント感がある日にはならないもんでしょうか？
「そうなんですよね。そこなんですよ。この犬の日が浸透しない理由は。何かいいアイデアないでしょうかね？」
きゅん君が頭を抱え込んでしまいました。
ぐーちゃんはそれについては、どう思いますか？
「ぐーとしては、ともかく今年の犬の日は終わってしまった訳ですから、来年の犬の日まで、そこはじっくり考えることにしまーす！」
分かりました。ぐーちゃん、よろしくお願いしますよ。
あっ、ここで新しい情報が入りました。
何と！今度の11月11日は、わんわんわんわんで、
わんわんギフトの日だそうです。
何でもこの日は、大好きなわんこに、１年に1回、
大事なギフトを贈る日だそうです。
「ほ、本当？やったー！僕、そっちがいいやー！11月1日より、わん！がひとつ多くてわんわんわんわんー！って、ギフトもらって喜んでいる犬の感じと、語呂合わせとが、ギフト贈る理由と上手くつながっているね。11月1日に比べて、花も実もある気がするし、これは最高な日じゃないか！あっ、でも飼い主、そのこと知ってるかな？たぶん知らないだろうから、これは早く知らせないと！」
「おっと、ぐーが、ここで閃きました！いっそ、今から急遽、11月11日を祝日にすればいいんじゃないかしら？そうしたら、いくら何でも、飼い主気付くでしょ？」
「ぐー、それはナイスアイデアだ！いぬうた市の偉い人！是非ともそこのところお願いしますー！」
と、きゅん君、ぐーちゃんがそう言っていますので、
11月11日のわんわんギフトの日が、
即刻祝日になるよう、速やかにご検討下さい。
と、ここで、またもや、ぐーちゃんが閃いたようです。
「それで言うと、1月1日もわんわんだから、
犬の日なんじゃない？その日も何とか祝日になればいいわね」
その日はもともと祝日ですよ。ぐーちゃん。