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今日はぐたー!

あらあら、何ですか?その格好。
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの今のその格好ですよ。
もう何というか、全身で今日の天気の不快さを、
表現したかのような、
アゴやらお腹やら、4本の足を、べっちゃり床につけて、
もう私たちバテバテなんですけど。みたいな感じで。
でも今日は仕方がないですよね。
何って、この暑さですもの。
それに加えて、湿気ですよ。湿気。
おまけに風も吹いていないから、
これはさすがにたまらないですね。
しかし、よりにもよって今日みたいな日に、
おふたり、ベランダにいることはないんじゃないですか。
それも日向にいるではないですか。
それは、ぐたー!ってなるもの、
無理もないと思いますよ。
だから早く部屋に入ったほうがいいですよ。
2階の寝室もママがエアコンをつけていてくれてますよ。
すると、まずは、きゅん君が言いました。
「あっ、引っかかったー!引っかかったー!てことは、僕も、ぐーも、ぐたー!って、バテているように見えたんだね?それは残念ー!この僕らの、ぐたー!は全て演技だよー。何かヒマだったから、ぐーとどっちが、より、ぐたー!と見えるか?ごっこをしてたのさ。で、ねえ、
どっちが、より、ぐだー!としてるように見えた?僕と、ぐー、どっちさ?」
と、相変わらず、ぐたー!としたポーズをしたまま、
そんなことを言いました、きゅん君です。
これはすっかり騙されてしまいました。
まさかこの炎天下のベランダで、
そんな遊びをしているだなんて、
思いもよりませんでしたよ。
「そうだろ。だから面白いんじゃん。で、どっちさ?僕と、ぐー、どっちが、ぐたー!感に満ちている?ねえ、どっち?どっち?」
と、自分は相当、ぐたー!に自信があるのでしょう。
早く結果を知りたがる、きゅん君です。
そうですねえ。
おふたり、どちらも、相当ぐたー!
としているように見えますから、
これは難しいところですね。
まあ、でもどちらかというと、ぐーちゃんですかね。
何というか、ぐーちゃんの方が、
より真に迫っているように見えますから。
と、いう訳です。きゅん君。
すると、きゅん君、つまらなそうに、
「ちぇ、何だよ。僕、がんばったのにな」
と言いながら、横で、
ぐたー!としている、ぐーちゃんを見て、
「でも、まあ、確かに、ぐーのこの、ぐたー!演技、もうそのものにしか見えないな。こりゃあ僕は負けたよ。完敗だ。完敗を認めるよ。いやあ、やるじゃないか。ぐー」
と、清々しく負けを認める、きゅん君に、
ぐーちゃんが言いました。
「ぐー、もうダメ。ぐー、グロッキー」
何だ!何だ!ぐーちゃん!
ぐーちゃんのは演技じゃなくて、本物じゃないですか。
だったらそんなことしてないで、一刻も早く、
涼しい場所に移動して、とりあえず水を飲んで下さいね。
で、もうその遊びは二度とやらないで下さいということで、
今日はこの辺で。

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