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フードが来た!

届きましたよ。届きました。
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの家に、
大事な大事なモノが、先程、自宅に届きましたよ。
大事なモノって一体何ですか?ですって。
何ってフードですよ。フード。
おふたりの大好きで大事なペットフードですよ。
ね、きゅん君、ぐーちゃん。
「そうだよー!僕らの言わば命綱だよー!そして僕が大好きで大事で大好きなご飯だよー!」
と、きゅん君、よっぽど嬉しいのか、
かなり興奮気味なのであります。
それよりも、もっと嬉しそうなのが、ぐーちゃんです。
その嬉しさのあまり、先程から家の中を駆け回って、
「よく来て下さったわね!フードさん!ぐー、あなたが来るのをずーっと待ったのよー!その割にはちょっと遅かったんじゃないー!あなた、何処で道草さんしてたのー?こらっ!ダメじゃない!ぐー、ずーっとお玄関で待っていたのにー!こらーっ!」
と最後の方は何故か怒っていた、ぐーちゃんなのです。
でもよかったですね。
おふたりのフードはママが、
定期的に毎回3袋まとめて注文してくれているので、
当面の食料は安泰ということですよ。
「それは知らなかったよ。ママ、3袋も頼んでくれているんだー!」
あらっ、きゅん君、知らなかったんですね。
あっ、ちょうどママがそのフード3袋を、
箱から出しますよ。
「ぐー、見たーい!3袋さんなんて今まで見たことないから、いっぺん3袋さん見てみたーい!」
そうですか。ぐーちゃん、そんなに見たいですか。
フード3袋。
人間でいうと100万円の札束を、
見たい感覚と同じでしょうか。
「札束さんより、断然、ぐーは3袋さんが見たーい。だって札束さんは食べられないしー」
では、見てみましょうか。
ほら、ママが箱からフード3袋出して、
とりあえず床に置きましたよ。
すると、ふたりの反応は?
まず、きゅん君は、
「わお!すげえやー!フード3袋だー!何という迫力!何という豪華さ!何という存在感!これはこれは何というー!」
と、何という、を繰り返して、ただただびっくりしています。
一方の、ぐーちゃんはといえば、
「わあ。フード3袋さん、よく、ぐーのおウチに来て下さいましたね。どうもありがとうございます!これからはずっーと、ぐーのそばにいて下さいー!」
と礼儀正しくお礼を言いました。
そして、きゅん君が、
「僕、このフードの袋の上に乗ってみたいよ!」
と言うと、
「ぐーもー!」
と、ぐーちゃんも声をあげて、同時にふたり、
フード3袋の上に飛び乗って、
「わお、絶景かな!絶景かな!このフードの上から見る風景は!」
「ぐー、ここ大好き!ほのかにいい香りさんするし、お今晩、ここで寝たーい!」
それぞれ感想を言って、ママはその光景を面白がり、
にんまり笑顔の、きゅん君と、ぐーちゃんの姿を、
スマホで写真に収めましたとさ。


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