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出産の話

人生の一大イベントを先月体験しました。
忘れたくないので記録代わりに日記を書きたいと思います。

今回は出産の日に焦点を当てて書きますが、その前にざっと妊婦生活を振りかえり。

6月半ばに妊娠が発覚。
病院で胎嚢を確認できてからすぐに勤務先の上司、学年に報告。主任にはクラス決めの時から子どもが欲しいことは伝えていたので「よかったね!!」と喜んでくれた。
教頭も学部長もとっても喜んでくれて、体のことを心配してくれて。全員女性で出産経験もある方々だったのもあるけれど、本当いい職場に恵まれたなあと思った。
「今のところつわりも何もないです〜」とかヘラヘラしてたあの時。

今でも忘れない、6月下旬の家庭訪問の帰り。
昼休みが重なったので「飯食ってかえろか〜」とクラスでなった。
魚がウリの定食屋さんだった。
なんか食欲ないなあ…と思った。美味しそうなんだけれど、箸が進まない。いつもならパクパク食べるのに。どれが嫌だとかはないけれど、ただただ食べる気にならない。

そこからつわりが始まった。
8月終わりまで続いたと思う。お盆にマンゲキの濁のチケットもとっていたけれど行けなかった。
食べづわりの人が多いと聞くが私は吐きづわり。豚しゃぶ、ぽん酢、もずく、炭酸水の生活が続いた。給食もストップしてもらった。
ゲーム念仏のsuperliminalの実況をトイレで観た思い出……(汚い)
あの日食べた蕎麦がダメだったんだよなあ

9月。安定期に入ると同時にすっかりつわりもおさまった。が、メンタル崩壊期。
あんまり触れたくない。仕事がとりあえずしんどかった。
ほんと、なんとか乗り越えたって感じ。それにはお笑いの力も本当に大きかった。

11月、メンタル回復。演技責任となっていた発表会も無事終わり。負担軽減の先生もきてくれ、職員室で座り仕事をする時間が増えた。
12月、引き継ぎや成績関係の仕事をほぼ終わらせる。あとデスク周りの整理、教室整理などなど…なので職員室でゴタゴタする時間が多かったけれど、子どもたちと関わりたくてなんやかんや教室で過ごしてたな〜、

そして産休!からのお腹の張り地獄と後期づわり到来。
なのであんまり満足過ごせなかった産前休暇。
34週あたりで安静指示でて、カフェとか買い物とか行きたかったけれど我慢。夜はお腹張りまくりで寝れず。
37週、安静解除!ここから安産のために歩きまくる。
毎日6km、長い時は10km近く歩く歩く歩く。
相変わらず胃が圧迫され食は進まず。。
38週、エコーで赤ちゃん2700gぐらいかなと言われる。小さめと言われてきたけどここまでよく大きくなってくれたな〜と。
お腹は張ってるけれどなかなか出てくる気配はなさそうだなと。初産は予定日超過しやすいと聞くので、わたしもそうなのかな〜とか思っていた。

が。

39週0日。2/11、建国記念日。
旦那も仕事お休み。
朝トイレに行くとおしるし…!?!?
ベッドに戻って携帯をいじっている旦那に「おしるしきたかも…」と。
「まじか」と。
とりあえず産院に電話。まだ様子見ていてね〜と。そうよね。
11時頃、トイレでちょろちょろと破水かおりものかわからんようなものが出る。
おりものにしてはだいぶサラサラで水っぽい感じ?調べてみると高位破水とかいうちょろちょろ出る破水もあるらしい。
おしるしも来たし不安やからもう一度産院に電話。「破水かどうか調べるので来てください」と言われ、一応入院準備して旦那に病院まで送ってもらう。ちなみに病院はコロナ対策で旦那は入れません。でも実際10分だけ立ち会いだけはできたよ。

初めて産院の三階へ行く。LDR室に初めて入る。
ここがお産をするところなのか…!とソワソワ…
慣れた手つきの助産師さんに内診してもらう。

「これは……おりものですね。」

はい、帰宅。

スミマセンスミマセン、と謝ると「いえいえ全然!でも子宮口柔らかくてもう2センチあいてるから、もうすぐだと思うよ!」と励まされる。

その日は歩きにも行かず家でゆっくり。
なんだかんだ、まだまだかかるのかなあと思っていた。

日付変わって39週1日、2/12。
この日は後から知りましたが新月だったようですね。
なんでも新月、満月の日はお産が多いだとか。

朝からまたおしるしアリ。
実はこの日は定期的な妊婦健診の日だったので、またもや朝から産院へ。
昨日のこともカルテに書いてあったようで先生も「もうすぐかな〜どうやろうね」って感じ。
でも子宮口は昨日の助産師さんの通りいい感じとのこと。赤ちゃんも降りてきてるよ!って。
「たくさん歩いてね!」と言われる。

親に産院まで迎えに来てもらい、朝マックを食べて父親とウォーキング。この日も7km近く歩いた。
家に帰り、休憩。
すると謎の痛み。ん?これ何だ?でもすぐおさまるし、全然我慢できる痛み。
念のため陣痛アプリで計測。
ちなみに、真ん中の数字が陣痛と陣痛の間の感覚、右の数字が陣痛中の時間。

こんな感じでバラバラ。
急に短くなったりまた長くなったり…
でもこれが陣痛なのか?
一応親に電話、そして産院にも電話。
産院にはまだ余裕そうな私の声が伝わったのか「定期的に5分間隔くらいになったらまた電話してね」と言われる。

母親が家に来て、旦那も早退して5時頃家に帰ってきてくれた。

ここらへんから痛みも強くなり始め、旦那にテニスボールあててもらって痛み逃しをしてもらう。
でも痛みが去ると素に戻るから旦那にめっちゃシュールでおもろいと言われる。

ちなみに母親はずっと横でツムツムしてた。

5分間隔になったやろ…!!ってことで7時頃産院に電話。もうだいぶ痛い。
産院からオッケーをもらい、車を回してもらい旦那と産院へ。
マンションのエレベーター内とエントランスで陣痛来てうずくまる。これもう2分間隔とかちゃうん。

19時半に産院に着いた瞬間ももちろん陣痛。案内の人が荷物をもってくれ、旦那とバイバイ。
昨日も訪れたら3階のLDR室の前でまたうずくまる。ちょうど違う部屋でお産が始まったようでスタッフさんもバタバタしていた。
LDR室に通され、陣痛に悶えながら入院着に着替える。でもまだなんとか声は出さず我慢できる痛み。
昨日、おりもの判定してくれた助産師さんがたまたま最初対応してくれて「あ!陣痛きたのね!すごくいい子宮口してたからすぐ生まれると思うよー!」とまた励ましてくれた。

NSTをつけてもらいベッドに横になる。
実際取り上げてくれる分娩担当の助産師さんが来てくれ、内診してくれる。
「今で子宮口7センチかな。陣痛間隔2分だね。」
子宮口ななせんち、、!?!?だいぶクライマックスやん。

「今日中に生まれますかね…?立ち会い希望で、主人が一応外で待機してるんですけどいてもらったほうがいいですか?」
「あー!余裕で今日だね!いてもらったほうがいいかも!^_^」
まじか。今日なのか。

助産師さんは部屋を出て1人の病室。
ただただ陣痛に耐える。
まだでも友人にLINEしたりする元気はあった。

↑ナイスタイミングな友人がいて笑った。

旦那に21時頃
「いたすぎる。死にそう。」とLINEを送ったのが最後でした。(笑)

そこからちょうど破水したのか痛みレベルが変わって、もう携帯も触れなくなった。
助産師さんからは「とりあえず陣痛きても叫ばず深呼吸忘れずにね!赤ちゃん苦しくなっちゃうからね」と言われる。
陣痛も1分間隔。
踏ん張るための柵?みたいなのずっともってあぐらかいて座って耐えてた。
寝転んでたらいきんでしまうから、お尻をベッドにつけておさえてた感じ。
誰もいない病室で「痛い痛い痛いよーーーー」とか細く叫んでた気がする…そして深呼吸。
1人で耐える時間。
でも別に心細くなかったな。痛すぎてそんなこと感じる余裕なかった。
本当に腰を内側からドリルされてる気分。
そして一分間の全力疾走した後、少し休んでからまた一分間の全力疾走してるみたいな体力消費。それが無限ループ。
体力回復してないのに陣痛きたら「ああやめてまだ来ないで!!!」となる。
陣痛の合間で気が抜けて気絶しそうになる。でもまた陣痛で目が覚める。拷問とはこのこと。

あと水分大事!!!とあれだけ言われてましたが、私は飲んだら吐いてしまう気がして


陣痛中一滴も水分とれませんでした。

そのうち助産師さんがきて、内診。
「一回思いっきりいきんでみていいよ。
陣痛きたら2回大きく深呼吸して。それから自分のおへそ見て、目を開けて、でも口はしめて、いきんでみて。」

ついに…!?
そしていきんでみる。陣痛耐えるよりラク!!体力はいるけれど!!

でもその一回いきみから、またあぐらをかいて陣痛耐えるタイム。。
「でも次からは、少し耐える力軽くしていいよ。少しはいきんでいいから」と。
それがかなり楽だった!少しいきむ許可を得るだけでこんなに楽になるなんて…

で、また内診。
「あ、子宮口全開したね!もうすぐだよ!」
と。
「ほんとですか!!!」と私も声をあげる。
助産師さんは各所に連絡を取り始める。看護師さんや助産師さん、お医者さんがわらわら病室に来てくれる。
いよいよなんだなーと思う。

「次の波でいきんでいいよ!」と言われる。
先程のアドバイス通りいきむ。痛くて痛くて、はやくいきみたくて、最初の二回の深呼吸を早く終わらせがち(笑)
精一杯いきむ。「ふんぬーーーー!」。
こんな顔誰にも見られたくない。まじで。
「深呼吸しっかりね!」
そこから意識が朦朧としてきた。気がつけば酸素マスクつけられていた。

「ご主人呼んでくるからね!」と言われる。
22時32分、旦那が病室へ。
そのタイミングくらいで「会陰切開するね!」とお医者さんに言われる。
まじか!切られるのか!と思いつつもうどうでもいい!早く産みたい!!
バチンッ。痛いけど痛くない、そんなの関係ないくらい陣痛が痛い。

「はいっ!いきんで!」
それを何回か繰り返した。
もうこれでもかというくらい、力いっぱい入れていきんだ。

「はい、もういいよ!力抜いてーー」
ドゥルンっとした感覚があった。
「肩出すよーー」

22:39
助産師さんの手に我が子の姿があった。
ふぎゃあ!ふぎゃあ!!と真っ赤な顔して泣いていた。

はーーーーやっと産まれたーーーー!!
つかれたーーーーー!!!
十月十日、お腹の中にいた子にやっと出会えた喜び、そしてそれを上回るくらいの疲労感(笑)
もう感情ぐちゃぐちゃ。

胸に抱えて、親子3人で写真を撮ってもらう。
ここで旦那退散命令。コロナ憎いね…。(笑)
胸の中の子はとてもとても可愛くて。感動。
赤ちゃんは計測やら呼吸の確認やらでベビー室へ。
私は胎盤諸々出してもらい…

はいきました。切開跡の縫合。

痛かった。チクチクチクチク。
助産師さんの手を握ってた。
陣痛の方が痛み度合いは大きいけれど、この縫合も地味にとても痛い。しかも時間も長い。
「痛い痛い…」と笑いながら泣いていた気がする(笑)
「これってまた抜糸するんですか?」と聞くと「溶ける糸だから大丈夫!」と言われ一安心…。
ちなみに子は3000g超え。予定日前やのに全然ちっちゃくない。(笑)

そのあとは「2時間は休んでもらうからゆっくりしててね、そのあと入院の部屋に移動するからね」と1人にされる。
友達や両親にLINE、旦那と電話。
1時間後、赤ちゃんを連れてきてくれ、そこからしばらく2人にしてくれた。
かわいい〜とずっとベッドの上で抱っこ。
スヤスヤ寝ていました。

そして1時間後、助産師さんがきて
「じゃあ部屋移動するね、その前にトイレ行こう。ゆっくり立ってみて」
ゆっくり立つ。会陰切開の跡がめちゃくちゃ痛い。
「その場で足踏みしてみて」
足踏みした瞬間、息苦しくなって意識失う…。
気がついたら車椅子に座っていた。(笑)

頭に血が回ってないらしい。
ので、トイレに行けず。結局ベッドの上で尿道カテーテル初体験です。
「え、カテーテルって痛いんですよね??」
「そうかもね…」と助産師さんに言われる。

全然痛くなかった。

助産師さんの腕なのか。
「全然痛くなかったです!!」と感想言うくらい。
そして車椅子で部屋移動。
これから五日間お世話になる個室部屋へ。
この時で深夜2時前とかだったかな。

会陰切開跡痛すぎて動けない。
「コンタクトのケースだけ取ってもらっていいですか…」と助産師さんにお願いする。

助産師さんにお礼をいい、部屋に1人に。
疲れたし寝ないと…と思いつつも寝れない。痛すぎる。
携帯見ると兎さんがゲリラ念仏してる。でも見る元気ない。
ひたすら痛みに耐えながら朝を迎えた。

そしてわたしの会陰切開の痛みと戦う入院生活が始まるのでした。


完!

出産日記はここまで。
初産から行くとスピード出産だそうですが、やっぱり毎日歩いていたのが良かったみたいです。
あの陣痛で何時間も耐えるのは私には無理だ…
子宮口開いてなかったらいきむのはダメみたいなので、子宮口が順調に開いてくれてて何よりでした。
それにしても、なかなかのもんでしたね。
いつか、この日記を読んでくださった誰かの役にたてれば幸いです。
入院日記は書かないかな〜長いしな…


とりあえず、いま私の膝の上でスヤスヤ寝てる息子を見ながらこれを書いているのがとても幸せなのです。

おしまい。

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