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■を知らないアナタに救いを

※この記事は、2021.4.24にg.o.a.tにて公開されたものです。


はじめに

お初にお目にかかります。テンタクル忍者です。

Tentacle NinjyaとはGoogleで自動生成される英名で出来た単語で、語感がいいだけで意味は全くありません。触手忍者ではない。

今回はボカコレに参加するということで、どうせなら曲だけじゃなくて何考えながら作ったのかみたいなメモを残そうと筆を取りました。

せっかく"自家発電"と称して色々やってるので歌詞、音、動画(絵)の3つの分野に分けて書きたいと思います。

あくまで作者の適当な言いぐさで、特に曲の解釈を固定するものじゃないので気楽に読んでくださると幸いです。

「■を知らないアナタに救いを」

そもそもなんて読むんだこれ。■は「あい」と読むのが妥当ですが、好きに読んでOKです。「しかく」って読むと明らかにダサい。

①歌詞

いつも詞先で考えているので、後から変更が入るにしろ大体1番初めに出来上がるのが歌詞です。よってメロディだけでなく、世界観や曲調も歌詞によって決まります。

実はこれは以前歌詞を書いたときのボツだったのですが、色々あって急遽掘り返すことになりました。まあお蔵入りするよりは幸せですね。

一応「愛と死は等しく救済」などと並列して宣う通り、この曲は歌詞中の「愛」が「死」でもあるという前提で制作しています。歌詞表示が変なので分かる人はすぐ分かると思いますが、桜の下に愛がある、というのがかなり露骨なので、少なくともここで気づいて貰えたら嬉しいです。

個人的な意見ではありますが、愛と死は両立しないというか、愛を知ってる人間は死を選ばないだろうし、死を選ぶ人間は愛を知らないと思うんですよね。いや個人差はあるでしょうが。

死を引き留めるものは愛だと思いますし、死ぬなら愛を知る前の方がいいと思います。そういう意味ではこの2つは等しくないですけど、救済という意味ではどちらも等しく、どちらかで事足りる。苦しいのは、両方を知らない、または愛を知らないのに死を選べないことか、あるいは愛する人に殺されるとか。それはそれで幸せか。

「愛を知らない~」というフレーズが沢山出てくるのは、ちょっとだけ、宗教を意識してます。教えを唱えているというか、ワタシならアナタを救えますよというか、押し売りじゃないですけど。いや、宗教を曲解してるわけでは。違います。殴らないでください。

歌詞に「教会」が出てくるのは、教会が救いの場というのもありますが、教会って結婚式と葬式の両方が行われる場所なんですよね。(宗派によると思いますがそこは一旦スルーで…)

ベールとか、鐘とか、指輪とか、誓いとか…色々出てきますが、これらはどちらかというと結婚式側の象徴として出しています。ただ最後の最後で少しだけ出てくる「報い」だけはほんの少し死に近いです。あとブーケを手向けの花として出す案もあった。

また前述した通り少し宗教っぽい雰囲気を出したかったのもあります。作者が如何に固定観念に捕らわれているかがわかる。

愛がアナタをここに引き留めてしまう前に、ワタシが救ってあげよう。ニュアンスとしてはそんな感じ。

これ制作時は「死」を以て救う方を考えながら作ったのですが、「愛」を以て救う方だとしたら他の愛より自分の愛を優先しようとしてるので独占欲とか寝取られジャンルに近いですね。新しい解釈だ。

②音

ぶっちゃけここに関しては素人もいいところなので、あまり深くは話せませんが。

動画(たまに絵も描く)の畑出身なので、音楽経験や音感はあれど"曲"として仕上げるところは本当に専門外で大変でした。というか今も大変です。何でミックスってこんな難しいんだ。

ですので以下はヒヨコの戯れ言と思ってください。

他の曲ではまた違ったテイストだったりしましたが、基本的にこのバンド王道編成が1番作りやすく、好きな音の組み合わせとなっています。今後はこの編成の曲が大半を占める気がします。

加えて今回は絵としても教会を出す予定だったので、神聖さを出そうとしていくつかうっすらオーケストラっぽい楽器も裏にねじ込んでます。主にストリングス系とか。効果的に活かせている気がしない。

歌声に関しては今まで割と年齢高めにしていたのですが、今回ガラッと幼くしてみました。曲調に合っていたというのもありますが、歌詞の繰り返しとかとも相性良かった気がします。あと歌詞じゃないコーラスを取り入れたのも今回が初ですね。アーアー。

本当はエモエモな転調とか、痺れるギターソロとか、威嚇するようなリリースカットピアノとか、入れたいんですけど、残念ながら知識もセンスもないので、何の変哲もない凡曲ですが宜しくお願いします。

③動画(絵)

先ほど少し挙げた通りいつもは動画の畑にいるのでよく絵と動画編集をしているのですが、普段別件で作っているときはもっとアニメーションや凝った編集をしています。

じゃあ何故1枚絵に歌詞を入れるだけに留まっているかというと、まあ、力尽きてるんですよね。主にミックスで。何でミックスってこんな難しいんだ……。

というか、他の人の曲に動画をつけるのとモチベに差があります。この曲ごときに労力をかける気になれんというか。全て自分でやってるのでクオリティに対する気が抜けてるんですよね。おバカ。誰か叱ってくれ。

逆に、自作曲でも他人に編曲していただいたりすると、めちゃくちゃモチベがあがります。それはまた追々ある……かも?お楽しみに。

今回教会を描くと決めていたので、メインはシスターにしてみました。天使とか死神の案もあったのですが、前述した通り宗教を以下略。

登場人物を男女にしたかったのでシスターが男性(血みどろ)を救う絵にしようとしたのですが、しかし歌詞では救われる側にベールを被せようとしているため、男性にベールを被せようとしたところで若干思いとどまって構図を変えました。

当初の予定なら笑顔のシスターがベールを被った男性の腹を包丁で刺している絵になっていたので、そう考えるとかなりマイルドな表現になったと思います。結果的に男は手だけになった。

タイトルが「■」になっていますが、動画中に出てくる愛と死が混じった謎の文字が本来の表記です。タイトルでは「■」ですが歌詞では便宜上「愛」表記になっています。制作者のエゴで視聴者を混乱させるな。すみません。悪しからず。

まとめ

この曲は、愛を知っている人間からすれば「死の歌」です。でも、死しか知らない人間からすれば「愛の歌」です。

それっぽいこと言ってますが基本的に作ってるときは4割くらいしか考えてません。後で考えてます。人生そんなもん。

…とまあ随分だらだらと書くことになりましたが、以後もどこか区切り区切りでこういう文章を残せればいいなと思います。既存曲も思うところあるので、いつか書きます。多分。

駄文ではありますが最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。

2021.4.24 テンタクル忍者

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