転スラ ベニマルの本当の強さ

今回はリムルの右腕と呼ばれているベニマルの本当の実力がどのくらいなのかネタバレを含みながら紹介したいと思います。かなり辛辣の評価になりますのでベニマルが好きだという方はこれからの内容を読まないことをお勧めします。

東の帝国との戦争を終え聖魔十ニ守護王という12人の覚醒魔王級になってから魔国連邦の強者のランク付けが明確になりそれらを分析してみるとベニマルはそれほど上の方ではないのではないかと思えてくる。なぜそんなことが言えるのか理由を幾つか紹介していく。

一つ目は聖魔十二守護王の各種の耐性である。ここでは精神攻撃による耐性について紹介したいと思う。ベニマルは精神攻撃に対して無効ではなく、耐性であること。強者との戦いになってくると単純な物理攻撃だけでなく精神体にまで影響を与える攻撃へと自ずとなってくるものであり、その攻撃に対処できる力を持っていないといけなくそこに無効ではなく耐性となるといささか護りとしては不十分に思えてくる。その点シオンやゼギオン、悪魔達は精神攻撃無効とベニマルに比べて護りは優れている。

二つ目は戦闘描写である。書籍15巻の帝国戦の最後では一桁数字と呼ばれる聖人級の力を持った勢力とリムルの配下が戦うことになったがベニマル自身は敵の中で一番強い近藤以外には勝てる自信があったというが他の仲間も同様な結果になっていただろう。まず序列二位のダムラダと悪魔族のウルティマが戦ったのだがこの時ウルティマは格闘練習しながらダムラダの技を盗むといった余裕を見せている。このことから悪魔族であるテスタロッサやウルティマも近藤以外には勝てる自信があった他の敵は練習相手にちょうどいいといった感想を持っていただろう。そしてもう一人の悪魔族であるカレラが実際に近藤に勝利していることから悪魔三人娘とベニマルとの力の差は大した変わらないしむしろベニマルの方が劣っていると思われる。

三つ目はゼギオンとの戦闘結果である。書籍13巻の帝国兵士の大量虐殺の際ゼギオンの戦闘シーンが初めて描かれていたがその時はベニマルは一度くらいは勝てて、三人娘は負けてしまったとありベニマルの方が他の守護王と比べて強いと印象を受けるだろう。しかし、その後の書籍18巻でのゼギオンに対するそれぞれ力の差が明確にわかってくる。ベニマルは書籍13巻までの時にゼギオンに勝てたのは奇跡なんじゃないかとリムルに感想を述べている。今の状態で勝てる気がしなくなっている程ゼギオンの方が成長速度が速くなっているのだろう。さらにカリオンとの模擬戦の時もベニマルは紙一重で勝利したのに対し、ゼギオンは瞬殺で終わらせているのである。それでは悪魔族の三人娘はどうなのかというとディアブロの発言にゼギオンとの戦いではリムルの細胞でできている部分には攻撃しない縛りプレーをしており三人娘同様に行っていると記されている。舐めプをしているわけではないのだろうがディアブロや三人娘はゼギオンに後れを取られているわけではないと考えれられる。

そして四つ目が最もベニマルが上位陣に必ず入っているわけではないと裏付けているセリフがある。それは書籍16巻でのリムルがディアブロと個人面談の時である。リムルは(まあ、わざわざ優劣を決する必要もない。ベニマル、ディアブロ、ゼギオンが、俺の配下の中での三頂点という事にしておけば、波風も立たないというものだった。)と言っており一見すればベニマル、ディアブロ、ゼギオンが最も強い三人だと思うがもう少し深堀していくと次の二つがこの文章からもっと別の意味へと変えている。優劣を決する必要がないと、波風がたたないという言葉である。これは聖魔十二守護王という12人の強者が誕生しその中で上に立って指揮系統といったことを行える人物として三人を上げたに過ぎないと考えられる。ベニマルは魔国連邦の表舞台の侍大将として、ディアブロは黒色軍団の責任者として、そしてゼギオンは迷宮の絶対強者として各勢力の管理者として上に立たせればその下の者が問題を起こすことがなくなるという構造が出来上がるというわけである。このことから三頂点にする目的は余計な問題を起こさないことであり、決してそのままのランク付けの評価ではないという事である。

以上の四つがベニマルは聖魔十二守護王の中ではそれほど上の方には位置していなのではないかと私個人が書籍を読み感じたことです。

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