転スラ リムルの究極能力

今回はリムルが覚醒魔王になった際に獲得した4つの究極能力の内2つの能力暴食之王と智慧之王をネタバレを含みながら紹介したいと思います。

書籍版では1巻から既にこの2つの元となる捕食者と大賢者を獲得しており物語が進んでいくうちに究極能力まで成長します。最強の能力がより強くなって一体どの部分が変わったのかそれを次の段落から具体例をだしながら説明していきます。


まずは暴食之王から。これは捕食、胃袋、擬態、隔離、腐食、魂喰、食物連鎖の7つの権能からなり主に相手を捕食し相手の力を奪ったりすることがメインで攻撃面でも防御面でもとても役に立つ力である。腐食は書籍2巻で登場したオークロードを捕食した際に獲得し、魂喰は書籍5巻のファルムス王国の残存兵を一掃する時に、そして食物連鎖は同じく5巻の究極能力になる時に受容と供給を統合して生まれたものである。中でも特に強い権能だと思う魂喰と食物連鎖を説明していく。

魂喰は文字通り魂が折れた相手をいつでも殺せるようになる力である。リムルの力の一端を見て恐怖し屈服した瞬間からその人の命は無くなるという相手は戦った瞬間から背水の陣に強制されるということである。なので安易に喧嘩を打てば痛い目見るどころか本当に死んでしまうという相手からすれば笑えない権能ということである。その力は第二期のアニメの最終回で死んでしまったクレイマンがわかりやすいだろう。

食物連鎖は名前を授けた魔物達の力がリムルに集約しそしてリムルの力の一部を授けるというまさにエネルギーの循環を行える権能である。配下が敵に苦戦している時にリムルからその状況を打開できる力を瞬時に与えられ立場を逆転させることができるといった相手からすれば一対一の戦いをしているとは思えなくなるだろう。この力は書籍13巻のベニマル対バーニィという帝国の一桁数字の人物と戦っている際に絶対切断の効果を与えバーニィを両断する描写があるのでぜひ読んでみてほしい。

魂喰はリムルの戦い方を強化させ食物連鎖は配下達の成長速度を促進することができるのでどちらも強力な権能である。さらに究極能力で捕食と胃袋、隔離の権能も強化され相手がどんなに大きな攻撃を放っても無に帰してしまうほどこの3つの力も侮れないので説明したいと思います。

まずリムルには確たる意思を持った攻撃でないと殆ど効かないということである。アニメで登場した覚醒したクレイマンの攻撃を難なく防いだのも捕食の力である。大小を問わず単なるエネルギー弾のような放出系の魔法などは直ぐに捕食されエネルギーへと胃袋に送られ隔離によって外に漏れ出ないよう厳重に保管されるのでリムルに回復を与えているようなものである。しかもこの溜め込む量も半端では無いので竜種といった圧倒的な魔素量を持つ種族も例外ではないのである。そのことは書籍15巻のヴェルグリンド戦でより詳しく書かれていますのここでは詳細を省きます。


続いて智慧之王について紹介します。智慧之王は思考加速、解析鑑定、並列演算、詠唱破棄、森羅万象、統合分離、能力改変の7つの権能からなり主あ相手の弱点を暴いたり、リムルの戦闘のサポート、そして能力を強化させることがこの力の特徴的部分である。ここでは思考加速と並列演算、能力改変を説明します。

まず思考加速だがこれは知覚速度を百万倍まで高めることができ一秒が二百七十七時間まで引き延ばすことができる権能である。これがあれば相手が動く前からどういった行動を起こすのかある程度予測することができ、さらには配下たちと戦闘の最中でも時間的余裕をもって会話をし打開策を提示することも容易にできるのである。最終的には書籍15巻でリムルが竜種へと進化し、智慧之王がシエルという神智核へと進化した時は数億倍にまで上昇し光速さえも認識可能になる。

続いて並列演算は同じ時間帯で複数のことを同時に実行することができる権能である。これを詳しく知ることができるのは書籍13巻で先程紹介したベニマル対バーニィとクロエ対ジウの戦闘シーンである。この時智慧之王は四つのことを同時に行っている。ベニマルに絶対切断の効果を付与させクロエの究極能力時空之王の制御の援助、リムルの絶対防御の維持、そしてバーニィとジウの能力解析と一人の人物が盤面をコントロールすることができるのでとても頼もしい権能である。

そして能力改変は究極能力といった奥の手でもいえる力を全く別の者へと変えたりすることができる権能である。ここでは二つ具体例を紹介します。一つ目は書籍11巻のクロエの無限牢獄、絶対切断、ヒナタの簒奪者、そして大量の魔素量を使って時空之王へと進化させます。これによってクロエは最強の勇者へと成長することになります。そして二つ目はヴェルグリンドが所持していた救恤之王を誓約之王を統合し炎神之王へと進化させます。これでヴェルグリンドはミカエルという人物から受けていた支配から脱することができます。ただでさえ獲得することが非常に困難な究極能力をさせ統合させ数段階強化された全く新しい物へと進化させることができます。


そして最後にこの二つを使った今まで誰もできなかったことを実現させることができます。それは名付けを行った配下達を覚醒魔王級の力を与えることができることです。覚醒魔王は魔王種を獲得した魔物が人間を約一万人殺したりすることで達成できるのだがこれがとても難しいのである。そもそも魔王種を獲得した魔物が発生するのも数百年単位の者であり、万が一獲得しても他の古き魔王から横槍を入れられたりと力を手に入れた途端死んでしまったりするものである。それとは別の方法で力を獲得する方法として名付けがあるのだがこれにも欠点があり名付け親が大量の魂を本人に付与しても覚醒へと至らないのである。これは名付けをされることで性質が変化することが理由である。しかも名付けを行うことは非常に危険の行為であり最強の魔王であるギィクリムゾンでさえ部下のレインとミザリーにしか名付けを行っていないのである。なので名付けをすることは得策ではない、力をつけたければ自分でなんとかするものだということが常識的だったのだが、暴食之王と智慧之王はこれらを見事にぶち壊したのである。まず暴食之王は人間などの魂を純粋なエネルギーまで還元し配下たちに適合できるよう性質を変化させることができるのである。そして智慧之王はそのエネルギーをその人物に合った量を与えることができるのである。これによって力に振り回せることもなく自分が全力で戦えることができる覚醒魔王の量産の完成である。これがリムル達の勢力が短期間で増強した要因です。


以上でリムルが覚醒魔王へと進化した際の二つの能力を紹介しました。

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