茨城県西ぶっちゃけ座談会出演後記1-塾なし東大生の経緯-

さる7/3にこんなものに出ました。

https://five-for-earth.com/kodomomirai/zadankai2

出る以前から諸々について思い出しては悩み、そして何を話すか迷いに迷ったが、最後は司会者と他のパネリストの発言と全体の時間が不要なものを適切に除去してくれたと思う。

もともと今回の座談会のメンバーに私が入った時点でおそらく運営側の意図にあったのは、「塾なしでどうやったの?」というようなところだったのではないかと思う。だから、その話をほとんどしないで終わったのは会としては不満足だったのではないだろうか。

私の経歴は当日も述べた通り、公立中学→愛知県立旭丘高校→駿台で1浪→東大で、大学受験浪人を経験する以前には塾、家庭教師、通信教育を利用していない。大学受験浪人という失敗も含め、小中高では一通り塾なしで貫き、2度目の大学受験で成功した経緯をここに記すことで、その不満足点を補っていただければよいとおもう。

教育コストってどのくらいか

まず、塾代のコストはそもそもどれくらいなのかを算定したことがなかったので調べてみた。

このページをそのまま信じれば、まず、「払っていない」の割合が高い。高校でも6割以上、払っていない。(「平成26年子供の学習費調査」)しかし、払っている人だけで見ると公立の生徒は年額約286,000円、私立の生徒は約365,000円だという。

国立大学の学費は年額約50万円強なので、その半額以上、塾に費やしていることになる。私も家庭教師をしていて、結構もらってまして、計算すると…。平均以上にもらってますね。いつも本当にありがとうございます。(生徒氏、それに見合った分だけ成績上げないと罰当たりですぜ?え、わたしがぼったくりだって?いや、それくらいのクォリティは出してます!一人への指導だからそんだけもらっても時給換算したら良心的な額になるんですよ?)

でも、実際問題としてはこの金額が安いわけはない。年収1000万円の家庭でも3%。子供が3人いたら!?!?!?無理に払う人はいるが、無理に払うと後が大変な上、そもそも見合った効果が出る保証はどこにもない。現実的には、どこかで線引きして考える必要がある。

さらに都合が悪いことに、国立大の定員って全大学定員の2割しかないわけで、私立理系、特に医歯薬系にでも行かれたらたまったものではない。具体的にどれくらいか気になる方、「私立大 学費」でGoogle検索しよう。普通に誰かの年収を見ているような金額になる。

そんな意味でも、「公立小中高」「塾・家庭教師等なし」「現役」で「国公立上位大学」へ「自宅通学」という条件が金銭的には望ましい。それが困難な場合はどれかの条件を緩めることになるだろうが、それは金銭的余裕と各人の価値観が決める問題である。

様々な場面で、教育投資のコストパフォーマンスがかなり低くなってしまっているように見受けられる事案をみてきた。投資効率を考えて、頭を使ってやってくれ、と思う場面が少なくない。ただ、頭を使うにも、考察材料が必要なはずだ。そこで、私の過去の事例をとりあえず簡単に紹介する。

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