月亭天使

上方で落語家をやっている月亭天使です。つまり、少し高い台の上で、エアうどんを啜ったり、エア親友と旅をしたりする様子をお客様に楽しんでいただく生業です。エディ・マーフィーから、四文字もらったマーファーという名前の猫を飼っています。

月亭天使

上方で落語家をやっている月亭天使です。つまり、少し高い台の上で、エアうどんを啜ったり、エア親友と旅をしたりする様子をお客様に楽しんでいただく生業です。エディ・マーフィーから、四文字もらったマーファーという名前の猫を飼っています。

最近の記事

輝く断片(10月の思い出)

シオドア・スタージョンの短編小説集のタイトル。ジャケ買いならぬタイトル買いした本です。 あと、『春にして君を離れ』も好きなタイトル。 10月もほぼお仕事終了。 夏からずっと肩に力が入っていたせいか、肩と首がめちゃくちゃガチガチ。 10月も良き仕事しかなかったし、先払いしていた交通費が無事に帰ってきて良かった。 まあ、噛んだところもあるけど、及第点としましょう。 今後は一語一句で覚えてなくても、ええ落語ができるよう力の配分を考えて生きて行きたい。 今年は、コンテスト

    • NHK落語コンテスト終わり

      これまで、新作の会等で一緒に頑張っていた三実さんが優勝した。 私は、この十四年間、決勝進出すら出来なかった。 今年は、グランプリも三題噺も全然振るわなかった。(三題噺は去年もふるわずでしたが) けど、三年前、勝負できる新作落語がなくて、タイトルだけ出して、無理やり作ってグランプリ予選でやった『ロバにパンケーキ』(今は全く、ロバにパンケーキ要素はないですが、好きなタイトルなので、変えないことにしました)というネタ。今年も、なにをやるか考えてなかったので、どうしようと思いなが

      • 今年もまた…落語台本

        上方落語台本大賞の下読みを引き受けてしまった。(ちなみに、応募作は誰が書いたかわからないように、名前等は隠してます。なので、知り合いの作品を選ぶとかはないです) そういえば、去年はスケジュールが合わなくて、結局、下読み会に行けなかっただけで、一応、5年ぐらい連続でやっている。 ここだけの話。 正直、辛い。 元来、肩こりなんで、200近い台本を読むのはしんどい。(みんなで手分けするから200全部は読まないけど) そして、ほんまにここだけの話。 大半が面白くなかったり

        • 9月も過ぎていた。

          来年を占う出来事が多数。 いけると思ったのにミスったのが三回ぐらい。 きょうだい会のK兄さんの話が、今の私の心には、カンテラの灯りの如く、灯っている。 良い話なので、誰にも言わないでおく。(お客さんはその時に聞いたか) 疋田先生、旅ネタ喜楽館、それぞれ楽しかった。 たぶん、この演芸は、資本主義と噛み合わないのかも知れないので、迷いまくるけど、少しだけ、違う方向から行ってみようかな。 ひとまず、今の会社は今年いっぱいでさようならします。 去年まで、適度に引き止めら

          高校球児が、フライを落とした瞬間のスローモーションが見えたみたいな瞬間。

          去年の若手噺家グランプリは決勝まで行けた。 私は幽霊が出てくる噺が好きで、そんな好きな噺でもあり、人情噺でもある自作の新作落語でだったので、めちゃくちゃ嬉しかった。 とは言え、決勝に進むほどなので、皆んな手強いのはわかっている。 けど、ウケだけじゃなく、人情も表現してる部分で勝てるかもと思っていた。 結果、5秒、時間オーバーでかなりの減点。 結果論なので、こればかりは分からないけど、時間内だったら優勝してたのでは?と思ったり思わなかったり、いや、めちゃくちゃ思った。

          高校球児が、フライを落とした瞬間のスローモーションが見えたみたいな瞬間。

          『デジタル生存競争』

          ‪子供の頃から思ってた『世界征服って、効率悪くないん?』の答えが見つかりそうな本。‬ 岡田斗司夫がYouTubeで喋ってた。読んでないけど面白そう。 ただ、どんなけお金あっても、永遠じゃないからな。ほんで、皆んな、死なない事が幸せなんかどうかも分からんし。

          『デジタル生存競争』

          7月・8月だったなぁ…

          7月、8月、なんだかんだ精神的に余裕がなくて、あっという間に終わった気がする。 とりあえず、子ども落語教室で、子どもたちが私の台本で落語をやってくれて、それがいい感じでウケていたので、よかったです。 もちろん、古典落語の力も多分にあるけれど。 最後に、みんな仲良くなってたのも、可愛かった。 なんか、小学生の時、エレクトーン習いに行ってて、その中で合宿があったんやけど、その時に、全然、知らない子たちと同じ部屋になって仲良くなったことを思い出した。 夏の思い出っぽくて、

          7月・8月だったなぁ…

          で、あったのだ

          やっと、気づいたんやけど、私は、諦めない事を伝えたいがために始めたので、いくつになっても諦められないんやった。 海外のスタンダップコメディの人たちかっこいいな。

          で、あったのだ

          六月の記憶

          六月はなんだかんだでハードでした。 なんちゅうか、財布にお金ないから、コンビニのATMで手数料払ったのに、よく考えたら、ギャラ袋持ってたからそこから出せばよかった、みたいな事ばかりの月。 ・名古屋円頓寺レピリエ独演会 名古屋は、ここ数年、大須演芸場に出演させて頂いてますが、繁昌亭昼席とは違う難しさを感じる。 とりあえず、時間いっぱいやった方がいいのかと思って、七段目じゃない方を選んだら失敗した。 三四郎兄貴の言う、冬きたる、やーん。と思いながら、新幹線で花詩歌タカラヅカの

          六月の記憶

          なんだかんだ大丈夫

          6月なげーな。 なげーよ。 6月って30日しかないのに。 普通、歳とったら、時が経つのって早くなるんちゃうん? 今日の落語は実質50点。けど、全体的に楽しかったし、こういう日はなんの理由もなく、「自分って、全く持って大丈夫」と思えるので、おおかた、大丈夫なんだよ。 昨日は、風呂キャンセル界隈発動で、エクステの結び目が痒いけど、眠気に勝てず、12時前に就寝。ちょこちょこ起きたけど、最終的に10時間ぐらい寝た。 それでも眠い。 これは、全身で休めと訴えてるんやな。

          なんだかんだ大丈夫

          また7月が来た

          コナンの映画観て、aikoの主題歌聞いたら、やっぱりaikoええなぁって、aiko聴きまくってたら、二十年ぐらい遡って二十年前の7月を思い出した。 え?二十年!? 早! 阪神淡路大震災よりこっちやけど、全然、風化してないから、そんなに時間が経った気がせんかった。 これ、小室ファミリーやったら、ならんねん。 aikoやから、スイッチ押されるねんな。 私が落語家になった理由。

          また7月が来た

          5月雑記

          今、思い返せば、ゴールデンウィークがあったんやな。5月は。それぐらい忙しかった。 儲かったか?と言われれば、そうではないけど笑 ・大須演芸場。去年は何故か、女流大喜利ではなく強烈な合コン大喜利に出演した。そのせいか、なんとなくカンを取り戻せず。 あ、そうそう。後鼻漏で、めちゃくちゃ喉痛かったのもある。 けど、去年は去年で、飲み友達できたからいいか。 初めて、女流大喜利で打ち上げ。喋りすぎて、喉が張り付く。 ・G.W.色々あったけど、『青菜』ネタおろし。 今回は、ちゃん

          これからは愛しか持たん。

          先輩が亡くなった。 修行中、一緒に楽屋番をした時、南森町から梅田まで歩いて帰った。 ローソンでジュース奢ってくれて、自分は缶チューハイ。 「天使ちゃん、ローソンカード持ってる?めっちゃ便利やで」て言いながら、梅田まで歩いて、なぜか、太融寺の近くのラブホの入り口が見えるところまで連れて行かれて、「ええ??これは誘われてるん?」て思ったけど、「俺、ここで、ラブホから出てくる人を観察するん好きやねん。一緒に見ようや」て謎の誘いをされた。 ほんまに変な人やった。 私も先輩であ

          これからは愛しか持たん。

          ある日、道の途中で起こる現実『アウシュヴィッツのタトゥー係』読書感想

          『アウシュヴィッツのタトゥー係』 ヘザー・モリス著 金原瑞人、笹山裕子訳 中学生の時、友人とHEPのバーゲンセールに行く約束をしていたので、友人宅に迎えに行った。 まだ、準備中の彼女に向かって、テレビを見ていた彼氏(家族と住んでたけど、結構な頻度で彼氏も家にいた)がいう。 「あ、湾岸戦争、始まったで」 その瞬間を、なんでか、めっちゃ覚えてる。 小学校の修学旅行は、安芸の宮島と原爆ドーム。 戦争を経験したおじいちゃんから、戦争の話を聞き『戦争は絶対ダメ』と、学校で教えら

          ある日、道の途中で起こる現実『アウシュヴィッツのタトゥー係』読書感想

          4月雑記

          今更ですが、4月の感想。 若手噺家グランプリ予選敗退。 なんとなくね、色々、嫌な予感がしてたのよ。 負け犬の遠吠えで、「広い世界を見るのだ!」とキラキラしていた窪塚洋介が放った言葉を放ってみる。 上方落語協会選挙。 まあ、色々と思うことはあるよね。 それに伴って、グランプリの改善点を忌憚なく伝える。 鉄瓶兄さんの喜楽館ウィーク、二日間呼んでいただく。 ありがたい。 月末、とある会場で喋っていたことが動き出す。 それに伴って、一緒に動き出した先輩から、「もしかし