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#10 何度でも呼べる名前があるだけで、朝日を通すような透明

「Emmaちゃんには、わがままも言わせてあげられない」「Emmaちゃんは誰よりも優しいね」そんな言葉をもらうたび、相手に都合のいい振る舞いを好んでしてる事に気付かされた。

他人の好きな自分にはなれるけど、自分の好きな自分ってなんだ。

今年はそんな、素の自分とは何かを探しながら自分と向き合う時間が多い1年だった。

東京にきて、社会人になって、新たな出会いがあって、別れがあって、環境がめまぐるしく変わった。悲しいこと辛いこと、いっぱいあった。沢山泣いたけど、それ以上に楽しいこと嬉しいことも沢山あった。その度に自分と向き合って悩んでは前を向いた。本当の意味で自分を助けられるのは自分しかいなくて、前を向くしかないのが東京という場所だった。

色んな感情を人間らしく感じたこの1年を振り返って気づくのは、去年に比べて何度でも呼べる名前が増えていることだ。

嬉しい話がしたい時はもちろん、悩みがあって相談に乗ってもらいたい時、わざわざ時間をとらなくてもいいような、しょうもない話をしたい時。

話したい!と思ったとき、今の私には呼べる名前が沢山ある。いつでも何度でも呼べるみんな名前が、存在が、どれだけ私の心を支えたか。

2022年、私が名前を呼んだすべてのあなたにありがとうを伝えたい。

そのなかでも東京で出会った同期との出会いはとくに大きかった。彼女達の生き方は美しくてかっこよくてなにより可愛くて、よわよわメンタルだった私の心をつよつよメンタルにしてくれた。私はみんなのことが本当に好きだ。

丸の内をイチョウが彩り始めた頃、気づけば誰の評価も目線も介在させない、今の自分が前より好きになっていた。

不思議とやりたいことが温泉みたいに湧いてきて、いつも消えたいと思ってた私は、いまは、もっと生きたいと思う時間が増えた。来年はやりたいこと、たくさん叶える1年にしたい。

この前会社の先輩に「Emmaさんはオフ忙しすぎてもはや病気」って言われた。何も知らないくせにって悲しくなっちゃった、珍しく傷つくワードだった。それでもニコニコしてる自分が今はまだ嫌いだ。

オフの日にやりたいことがある、それがいつかの私にとってどれだけ幸せなことなのか知らないのにね。自分の中の想像と創造が私の生きる理由だ。

何度でも呼べる名前があること、それは私の支えで、当たり前じゃないと知った2022年。

何度でも呼べる名前があること、
それは宍道湖の朝日みたいに透明で美しい。





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