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業績好調なのに、時代に取り残される危機感!? テンポス情報館の部長に突撃

飲食店の効率支援を手掛けるテンポス情報館の上期売上高は144.5%!営業利益213%!と、テンポスグループの中でも一番の伸長率となりました。テンポスグループでは、100年企業を目指す通過点として、今後10年で1000億企業になる事を掲げています。その戦略として、グループ各社が100億円企業か上場企業となるスペシャリスト企業集団になることが命題とされています。今回は、テンポス情報館の渡邉部長に、今後の戦略について聞いてみました。

―渡邉部長
ありがとうございます。伸長率が一番高かったのは嬉しいですね。ですが、情報館の3年後の目標は30億です。今ようやく10億という段階なので達成するプレッシャーは大きいものになります。3倍やるわけですから、当然、営業規模の拡大も必要になります。営業拠点は、テンポスバスターズが全国にあるので、店舗の一画を間借りすれば増やせるくらいに考えているんですけれど、人材はそうはいきません。新卒や中途の採用は積極的に募集してはいますが、進化や変化が激しい業界ですから、入社してもそのスピードについてこれずに辞めてしまう人も出てきます。ここには頭を悩まされていました。そんな時にテンポスとぐるなびが協業する話が舞い込んできたんです。情報館でも、ぐるなび出向者を受け入れることになりました。そこで、これまで個人プレーだった営業組織から、チーム制に変更。これにより、チームでの目標達成といった目線の引上げや、お客様の問い合わせ対応が放置されないリスクヘッジにも繋げます。ほんとに良いタイミングだったと思います。3年後の100名体制に向けて大きく一歩前進した感じです。

もう一つが、サービス対象の拡大です。CS部は、POSレジの設置・納品からアフターフォローまでを行なう部署になります。今までは、自社営業が販売した商品だけをサービス対象にしていたのですが、他社が販売した商品の設置・納品も始めました。自社の営業マンが売ったときしかCS部の仕事は発生しない。そうなると待機している時間は無駄になってしまう。しかし、他社製品の設置も請け負うわけですから、当然、会社として利益の押し上げにつながります。さらに、他社商品の設置を請け負うことで、新たなノウハウを蓄積することができます。こういった経験値を積み上げていくことで、ゆくゆくは、「物販」「オフィス事務」「美容系」など外食以外の領域にもサービスの対象を拡大できると考えています。現状の設置請負の取引社数はわずか3社ですが、今後の拠点の拡大に合わせて対応できるエリアも広がりますので、50社100社と広げていく考えです。

システム機器業界は、変化が激しいので、2〜3年前の物でも急に使われなくなることもあれば、一度は廃れたサービスでも、形が変わって盛り上がるなんてこともあります。12年程前に、おサイフケータイを使ったクラウド型の顧客管理システムを作ったんですけど、当時はiPhoneでNFCチップがなかなか採用されなかった事もあり思うように広がらなくて、お客様から「どうしてくれるんだ」とお叱りを受けた事があったんです。それじゃあってことで、SUICAやnanaco等のICカードを利用したクラウドから顧客データを引っ張る仕組みを作ったんですけど、これは時期が早かった。でも、やってみなければ、わからないことや、失敗したからこそ蓄積されるノウハウがありますから、こういったチャレンジは、試行錯誤を重ねながら続けていきます。時代の流れ、消費者ニーズの変化に合わせて販売する商品も変わるものです。
情報館では、POSレジを中心とした商品サービスを販売していますが、キャッシュレス決済が推進されている中で、いつPOSレジが不要になるか分かりません。その為に、その時々に是々非々で判断する事が重要になります。
テンポス情報館では、昨日、部下に指示したことが、明日には変わることもありうる。
そういうスピードで戦っていくのです。

■会社概要
株式会社テンポス情報館
飲食店向けのPOSレジ、テーブルオーダーシステム、モバイルオーダーシステムを販売し、飲食店の効率経営支援を行う。
https://www.tenpos.jp/

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