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モノが置けなくても売れる理由を探る

テンポスって、広い空間に新品・中古の厨房機器がずらりと並んでいるイメージがあります。アキバ店は、他店と比べると売り場面積が狭いこともあり、あまり厨房機器の在庫が置けないらしいのですが、売上に占める厨房機器の割合は他店に引けを取らない売れ行きです。
ということで、アキバ店の売り方の秘訣を清瀬店長に聞いてきました。

①在庫を置けない分、お客様と会話する

たしかに、厨房機器の展示数が少ないと、お客様は店員に声をかけてきますので、会話の回数は他店と比べると多いんじゃないでしょうか。販売の際は、当然、他店の在庫確認が必要になります。お客様の目の前で電話して探すスタイルが当たり前になっているので、お客様も、「ここで買わなきゃっ」て、気持ちになってくれるのかもしれませんね。
例えば、「今、在庫が無いです」っていうだけだと、お客様は「ほんとかな?」って疑うと思うんですけど、「今、聞いたところ、北海道と沖縄にだけ在庫がありますが、送料を考えると新品の方が安くつきますね」って、そこまで見せてあげるとお客様も納得して買っていただけますね。

②売り場づくりは「まず、やってみる」 こと

実は、自分は、売り場づくりのセンスがないと思っています。入社以来、いわゆる「力」役だったので。
陳列に関しては、現場のアイディアを否定せず、まず、やってみてダメだったら他を考えればいいという考え方です。そうすると、現場からどんどんアイディアが出てきます。お金がかからないものだったら、報告が上がってきたらすぐやってもらうようにしています。
こうやって、アキバ独自の売り場づくりは引き続き行っていきますが、他店の売り場を気にしない訳ではないです。趣味で、旅行に行った先々でもテンポスの店巡りをしています。特にエリア外の店は絶対に見た方が良いと思っています。もちろん、店舗ごとに、規模、商圏、商品の特色があるので、真似るという訳では無いですが発見があります。
他の店舗が何をしているか情報収集して、アキバに合った形にして取り入れる。一方で、私よりセンスがある頼れる部下と一緒に売り場を作り上げていく事を大事にしています。

最後に、清瀬店長が心がけていることを聞いてみました。

アキバ店では、楽しく働ける職場づくりを大切に考えています。もちろん、ただ単に楽しいという事ではありません。私が26歳という若い店長なので、新卒とも年齢が近いのですが、仕事を教える時は、当然、厳しく接しますが、メリハリつけて接するという事です。ゆるめる時は究極にゆるめます。
 
笑いがある職場。颯爽としている職場。そういう空気が職場に作れてくると、チームワークが生まれてきます。そういったチームワークは、業務にも表れてきています。
 
例えば、入荷から陳列までの流れであれば、やる事が決まっています。その一連の流れの中で、今は「誰が何をしているか?」「どの作業に人が足りていないか?」を、各自が気づいて、行動することで「阿吽の呼吸」ができている感じです。

取材中にも、納品があったのですが、アキバ店の皆さんは手際よく陳列されていました。


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