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手のひら先生の高麗手指鍼療法 34 不眠症の原因と治し方


定期的に本屋さんに行くことがありますか?

なぜか定期的にやってくる不眠症ブーム

ある時気が付いたのですが、10年前後の周期で「不眠症関係の本が平積になる」ことに気が付きました。

モーツアルトの音楽を聞けば眠れる本、羊の数を数える本、フィーリングミュージックのCD付きの本とか、ざっと10種類以上が並びます。

いいところ3か月ほどでそのコーナーはきれいになくなってしまいます。

これが周期的に繰り返すのですね。

それまでは気にも留めていませんでしたが、鍼灸師になり自分が眠れない時があったので、このことがやけに気に留まるようになったのです。

ほとんど根拠のない不眠症対策

さすがに「羊が1匹 羊が2匹と数える」ことは全く根拠がないといわれたのはつい最近のことでした。

そのほかモーツアルトの音楽を聴くと眠れるというのも科学的根拠もないのに良くある話です。

クラッシック音楽を聴くと眠くなる人は、きっと不眠症ではないでしょう。

フィーリングミュージック風の曲を作曲し、それを付録として付けた本などもありますが、そのような穏やかな曲を聞いても眠れなくなっているのが不眠症です。

ストレスが溜まって寝れない夜があるぐらいなら不眠症ではありません。

ストレスが無くなれば眠れるようになりますし、肉体的に厳しい仕事で眠れないならその仕事が終了すれば眠れるはずです。

睡眠導入剤や睡眠薬を処方されないと、何日も眠れなくなるのが不眠症です。

子供の頃朝から夕方までくたくたになるまで遊んで家に帰って、夕ご飯を食べた後風呂に入れと言われたのに入らず、そのまま朝まで眠ってしまったという経験ありませんか?

こたつに入っていたら枕もないのに寝てしまった経験ないですか?

かくれんぼして押し入れに隠れていたら、いつの間にか寝てしまった経験ないでしょうか?

人間はきちっとした条件や状況が備わらなくても、身体が必要ならばどこでも眠れます。

枕のせいで眠れないのではなく、身体が眠れなくなる状態にあるので枕がフィットしないのです。

なぜ人は寝るのか?は解明されていない

なぜ人間は眠るのか?は科学的に解明はされていません。

長時間眠らないと人間は精神がおかしくなり、身体に重大な支障が起きることは実験で証明されています。

でもなんで眠らなければならないのかは、科学的に証明はされていないそうです。

魚は眠らないと言われていましたが、片眼を交互につぶり休む場合もあります。敵に備えるために全身が休むことが出来ないからです。

人間が寝る時は昼間のストレスを夢に代えて解消するのだと言われていますが、それだけでは説明がつかないのでしょう。

やってしまった不眠症対策CD」作成

なぜ寝付けないのか?なぜ夜中に突然起きてしまうのかなど、不眠症になる原因を脳を中心として考えてみました。

以前から脳の研究者は脳を統率するのはどこにあるのか?研究していました。

脳はスーパーコンピューターのようなものとイメージしていたのでしょう。

私は脳については東洋医学の古典をいくら学んでも、そもそも二千年前には脳と言う臓器を理解していなかったので、それを基にしても脳に関連する病気を治すことは出来ません。

私は脳神経に関連するツボを全く新しい考え方で、1つ1つ発見していきました。

その中で脳とは1台のスパコンではなく、コンピューターを何台もそろえた並列コンピューターではないかと考えました。

見る・聞く・動く・考えるなどを同時並行して行うのは、並行処理するコンピューターと考えた方が自然です。

不眠の原因は脳の仕組みが原因である

イメージしてください。

何台もコンピューターが昼間激しく稼働していたところ、夜になってベットに入りいざ眠ろうとなっても、すべてのコンピューターのスイッチを一遍に切れるでしょうか。

昼間上司に怒られたことで、扁桃体が恐怖を覚えたものを海馬がまだ覚えているとか、家庭の悩みや会社の業績などの悩みを記憶している箇所は、まだ興奮冷めやらず眠るモードにはならないでしょう。


全ての並列コンピューターのスイッチを切ったと思っていたのに、1台でも動き続けていると2、3時間もするとそれが周りに波及していき目覚めてしまう。

このようにイメージするのが自然ではないかと考えたのです。


この理論で「不眠症を治すためには脳神経をすべて休ませればよい」と考えました。

脳神経に共鳴する音は発見済みです。

鍼灸では補瀉という考えがありますので、元気にさせると休息させるの両方の音で調整可能です。

そこで寝る前にこの音を聞いてもらったところ、10人が10人全員眠れるようになったのです。

仕事が忙しい上に会社の業績が上がらず、毎日解雇されるかもしれないと恐れて働いていた派遣社員は、睡眠導入剤を飲まなければならなかったものが、「なぜ眠れるの」と言いながら寝ていたそうです。


そこでこれをCDに焼いて商品化を図ったのですが、まったく売れませんでした。

残念!

でもよくよく考えてみれば、世の中には「不眠症対策云々」と言いながら、まったく効果がないものが溢れ返っています。

人々はかなり痛い目にあっているので、簡単には高額な商品には手を出さなくなっているのです。

内臓などの疾患からくる高血圧で眠れないとか、原因が分かるものはそこが解決すれば眠れます。

ほとんどのものはストレスというもので、脳が休息を得られないから起こるものです。

自律神経の調整も必要、脳神経の休養も必要です。

簡単なことではありませんが、不眠症を治すという事はそのようなことです。


まとめ

1、ひとはどこかで寝ている
2、身体と精神のアンバランスを整えれば眠れる
3、不眠症対策のほとんどはおまじない
4、睡眠導入剤は止めるべきもの
5、ストレスから起こる高血圧からの不眠には対策がある

私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」


次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。

最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝です!!

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。