「人間らしく生きる」の意味が問われるコロナ禍 「つながり」を意識する
哲学者、内山節先生のお話をオンラインで聞く機会がありました。自律した個を前提とする西洋哲学に対し、内山先生は「関係性」を基軸に据えます。人は人と人とはもちろん、自然と人、自然と自然という重層的な関係性の中にある関係的存在という考え方です。新型コロナウイルスも関係性の視点で捉え、示唆に富むものでした。
ウイルスも関係的生命ウイルスという存在もまた、人と人、自然と自然、自然と人という関係の中に生命基盤を持つ。同時に、ひとつずつの個体としてではなく個体同士が関係しあいながら全体と