見出し画像

NHK京都開局90年 旅する茶室ー竹と映像でつくる茶の湯ー

NHK地方局のイベントは穴場、なのかな。行ってきました。

概要

イベント名:NHK京都開局90年 旅する茶室ー竹と映像でつくる茶の湯ー
日時:2022年11月26日(土) 開場:午後3時30分 開演:午後4時 終演:午後5時35分
場所:NHK京都放送局 8Kプラザ
主催:NHK京都放送局
出演者:はな(モデル・タレント)、戸田惺山(大徳寺大慈院 住職)、稲井田将行(「帰庵」設計・製作者)

開演まで

水曜日のサッカーPV以来のNHK京都。前は夜でしたが、今日は昼。
買い物を終えて現場についたのは、開場の10分ほど前。4、5人が開場待ちをされてました。イベントは抽選だったのですが、事前に通知された整理番号順に入場→自由に席を選ぶ、というライブハウス形式でした。わたしの番号は結構後ろの方だったと思われる(最後まとめて、みたいな感じでの入場でした)のですが、当選したのに来てない方が結構いた模様。90席くらいあったのですが、半分強くらいの埋まり具合という感じ。
今回は8K モニターがフル稼働していて、高画質かつ美麗な映像で本領発揮です。サッカーのときは故障というか、エラーでてたので。
前回もあったアンケートに加え、各種チラシやマーチャンダイズ(シールやメモ帳)の配布もありました。手厚い。
隣に座ってた人が、撮影禁止を無視してガンガン撮影しているヤバげな人で怖かった。あれだけ見え見えでやってるのに、職員誰も注意しないんだから、マジやばい人なのかも。絡まれないように細心の注意を払います。
サッカーのときよりはスタッフの数が多い、のは当たり前で出演者とかいる大掛かりなイベントですからね。
アンケートの入力や、上記のことをいろいろメモしたり、買い物の荷物を整理していたりしてるうちにイベントが始まります。

内容はメモを参考に書いてますが、勘違いや抜け、ミスなどがあります。参考程度に参照くださいー

オープニング〜トークパート

司会のアナウンサーの方が登場して、まずNHK+のプロモーションが始まります。別のアナウンサーの方より、機能や登録の仕方の説明などが入ります。
プロモーション終了後、イベントの注意事項(撮影録音禁止など)があらためて告知され、イベントの開始が告げられます。
はなさん、戸田住職、稲井田さんの順で入場。司会とはなさんが向かって左側、住職と稲井田さんが右側に位置。わたしは2列目やや右側に場所とってたので、おじさん組(失礼)の真ん前でした。
トークパートが始まります。司会の方がテーマを振り、それぞれが答えるスタイル。はなさんはひたすら司会者に向かって話す。戸田住職は客席見て話すのだけど、わたしらを見てるというよりもっと奥の方を見てるようで、なんか見透かされてるみたいで怖いというか、なんと表現していいのだろうか、さすが強い人という感じ。稲井田さんは目線を下にして話す。三者三様で個性的でした。

最初はお茶トークで、はなさんが丹後ちりめんの着物を装備している話、大徳寺から一休さんの話→弟子の村田珠光が侘茶の創始者という話→千利休の話とつながり、禅の心が茶に入ってるという話で落とす。稲井田さんは世界的に茶室作ってるすごい人という話。

竹の茶室を作った理由。住職が出かけるのが好きで、その場をより楽しむために茶をしたいと思い、茶室をオーダーしたとのこと。
七年かけて完成。まずはコーナンと100均の素材でイメージを作り、ブラッシュアップを繰り返して現在の形になった。
茶室は結界とのことで、空間の断絶を際立たせるために、ななめの屋根にこだわったそう。さらににじり口を残したかったので、入れ込んだ。

ここで実際の茶室がディスプレイに映りますが、ちょーシンプルで逆にびっくりしました。琵琶湖での写真だったのですが、この茶室をプレゼンするPVのための素材とのこと。長浜での夕陽をバックにお茶されてます

続いて紅葉の風景での茶室。京都で紅葉は混むとこばっかなので、岡山で撮影。名水100選の水でお茶しました。茶室でコーヒーいれたりした。

続いて雪山での茶室。三重の御在所岳の氷爆で撮影。趣味ではなく、三重のアピールのためのお茶です。マイナス7度の環境、すごい風でめっちゃ寒かったのが印象的。風向きによっては、屋根が風を受けてしまって吹っ飛ぶので、設置場所に気を使ったとのことです。持ち運びシーンも映りましたが、めっちゃコンパクトです。

茶室に壁がないのは、さむいとこはさむい、あついとこはあつい、それを楽しむ茶室なので壁をつけてないとのことです。

続いて保津峡駅でのお茶。もっと辺鄙な、無人駅などでやりたかったが、縁あってこちらとのこと。電車待ってる間に一服どうですか、というコンセプトとのこと。夏だったのでとても暑くて、まるで岩盤浴だった。

エッフェル塔でお茶。というかエッフェル塔が見える公園でお茶。禅のイベントでロンドンいったので、ついでに、とのことでした。ペットの犬も含めてお茶しました。どこに行っても喜んでもらえてるが、ペットまで含めてお茶したのは初めて。スタッフの方が一緒にいたので、許可取ってるものと思ってたそうですが、許可とってなかったそうです。いままで一度も許可取ったことないが、問題になったことはないそうです。

マンハッタンの夕焼けでお茶。稲井田さん曰く、感動的な夕焼けだったそう。美術館のイベントのついでに海岸でお茶したのだが、フランスほどユルくなく、火は使うな、と注意されたそう。近くのスターバックスでお湯だけ売ってもらってお茶したそうです。

竹の茶室「帰庵」

屋外でそもそも平らなところがない、風があるのでいろいろ飛ぶ、など、茶室の普通、が通用しない環境だが、いつもと違うスタイルを楽しむための茶室。

本日も加茂川でお茶してきました。2畳という狭さが心地よい。普通に生活してて、ここまで近いのもなかなかないので。京都で結構使ってるが、許可を求められたり注意されたことはないそうです。他に野外茶室を使ってる人もいるそう。

ここから稲井田さんの茶室組み立てパート。

組み立てをバックに、はなさんと戸田住職のトークパートになります。

はなさんによる、お茶の稽古は楽しい、という話。
お坊さんはお茶やってるイメージやけど、そんなにやってないです、という住職によるお話。
自然の移ろいで元気になる日本人、日本のおかしの季節感は独特、そういうのをお茶で感じるのがいい、というお話。

茶室の組み立てに、紐は使わず、ジョイントをつかってグサグサさして組み上げる形。

知識は礼儀、というお話。
住職は、武家屋敷の茶室のイメージでお茶してる、というお話。武家屋敷の茶室は応接室的なイメージ?でまずそこでお茶して、そして別室に移動して本来の話をする、という感じだったらしい。
茶道はアートっぽいが、おもてなしの心を形にしたもの、というお話。

竹は建築材料としては使いにくい。なのに使っているのは軽いから。

より自然を身近に感じてお茶したい。
インスタ映え、見た目重視やわかりやすさばかり持て囃される世の中だが、そうではないものを感じたい。気軽でないからありがたい。

部屋としては機能してないが、見立てがあるので、茶室になっている。

お茶パート

戸田住職による、はなさんをむかえてのお茶パート。手元カメラも入ります。
合わせて、8Kのプロモーション、立体音響の体験も入ります。
イグアスの滝(の映像)に合わせてのお茶。
手元カメラの方は本職の方ではないようで、ディレクターからの指示が入るのですが、お茶はしずかなので、指示の声が目立ってしまって(笑)
作法の件はわたくしなにもわからないので、メモできず。なにがなんやら状態なので。
お菓子は、イベント用に季節感があって食べやすい茶菓子をオーダー。
茶道具は、キャンプ用のものを流用したりしてるそうです。

質問コーナー

野点のいいところを教えて
→絶対にいつもどおりにいかないので、それを楽しんで
→臨機応変に楽しんで

茶道のおすすめ
→作法にこだわりすぎないこと
→菓子の甘みが残ってる間にお茶を楽しみましょう

好きなもの
→よい茶碗に救われた話
→縄文式土器でお茶したのはクールだった

これからやりたいこと
→100銘水でお茶したい

茶室について
→竹はまっすぐでなるべく細い(若くて柔軟性がある)ものを選んだ。
畳二畳分、3メーター四方が占有面積。

これからお茶やる人へ
→やってる人にいろいろ聞くと興味わくと思います。本読んでね。
→尊敬できる師に会えれば道が開けます。

お茶パート2

はなさんが戸田住職にお茶するパート。
緊張感がすごかったです。

エンディング

お三方の挨拶でエンディング。
12月から、毎週月曜日に教育テレビでお茶番組が始まるので、その宣伝もありました。12月11日にもお茶イベント。

ここでイベント終了。
希望者に茶室体験(中に入る、撮影可)がありました。茶道具や茶室はおさわり禁止。熱かったり、脆かったりするので。

感想

ノリで参加したのですが、いろいろ参考になる話も多かったです。でもお茶はめっちゃむずかしそうだ(笑)
あと、アンケートの「NHKはいると思いますか」に毎回ちょっと笑ってしまいます。いろいろ言われて大変やなあ、と。
スタッフさんも親切でした。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?