YCAを卒業して

一年間通ったYCAを卒業した。

このnoteをTwitterに共有するのはやめておく。

綺麗で楽しくてキラキラした瞬間が、僕の書く文章で一気に理屈じみてしまう気がしたからやめておく。

みんなの頭の中にあるキラキラした思い出はキラキラのままにしておきたい。

言語化は大切だけど、どれだけ素敵な言葉を綴ったところで、震えるほど巧みな表現をしたところで、画面が割れたiPhone7で適当に撮った、たった一枚の写真にすら敵わない。

だから、たまたまこのnoteに辿り着いた人だけもし興味があれば読んでみてほしい。




昨日は修了式だった。

まず最初はまさかの抜き打ち学力テストから始まった。

最後の最後にクイズ王の称号は崩さずに済んだ。

最後のマッチ棒の問題は結構終了間際まで分からなかった。

いつも難しい問題ばっかり解き過ぎて、めちゃめちゃシンプルな答えに気づけないところだった。危ない。危ない。

MCがわりと素で、本職の学校の先生出ちゃってるのには笑った。笑






出し物の漫才はグダグダだったけど面白かった。

2人とも小さな頃からお笑いや漫才を見続けてきて、テンポ感や目線とか細かい仕草が染み付いていているのが伝わってきた。

途中、ネタを書いた側の子がネタとか抜きでホントにブチギレていたのには腹を抱えて笑った。笑笑

それをなだめるのが上手なところにもまた相方の子の個性や長所を感じたし、素敵な時間だったなー。

にしても、あのネタを書けるのはすごい才能だなー。それに上手いこと笑顔で即興で掛け合える方の子もすごい。







その後の出し物はキラキラしてた。

これぞ出し物。

みんな普通にアイドル。余裕で推す。

この場でNMBのオーマイガーという選曲は最高。激アツ。1人だけNMBファンの子がダンスのクオリティ高いのもオモロい。笑

少しの自己紹介を挟んだ後、名残惜しくも最後の曲に。次の曲はキンプリだったのかな?何ていう曲か気になるけど、これまた最高。

個人的には、もちろんハコ推しだけど、「ばっかりやー」の子が1番推しメンかな。笑

やっぱこういうのんて良いよね。

僕も余興とか出し物ってこれまでにいくつかやってはきたけど、結局こういうのに勝るコンテンツってどこにもない。

僕みたいな人間でも、クリエイター目線を完全に捨て去った状態で楽しませてくれる唯一の瞬間だから、最高に大好き。

僕の脳みそは、世界で1番面白くありたいという競争意識に蝕まれて、クリエイター脳になり過ぎていて、めっちゃ久しぶりに(3年ぶりぐらいかな)こんなにも無心で楽しませてもらえた。ただただ楽しかった。

クリエイター魂とか、プロ意識とか、多くの人を楽しませるためのコンテンツやパフォーマンスももちろん最高だし、僕はそれを目指しているのだけど、僕個人としてはこんな風にただただ目の前の大切な人たちを楽しませようとしているだけの瞬間が宇宙で1番大好きだ。

これこそが僕のやりたいエンターテイメントでもある。もちろん1年間の月日がなけりゃ出来ないことだから、簡単には再現しようと思ってもできないんだけどね。





その後のYCA生クイズは普通にただただ面白かった。

考える余白と当たった時のそうだったかー感が絶妙だった。

と、そんなクイズ王っぽいことも考えてはいたけど、シンプルにおもろかった。

みんなこんなところがあるのかーって笑いまくった。角刈り君活躍しすぎちゃう?笑

一応自分もクイズの中には入っていたけど、それなりにウケてよかった。

ウケたと言うのかどうかはやや疑問符が付くけど、それなりの周りのリアクションはあった。

あれのどの辺が藤井っぽいのかは若干気になるところ。笑

クイズ全体を通して1番笑ったのは「今日の晩ご飯ハンバーグやから帰るわ」かな。笑

微妙に意外な人物が答えだったのも面白かった。

知らないエピソードだったけど、授業でマイクミュートにし忘れたまま鼻歌歌うとかもめちゃおもしろい。笑

後、まさかの「今スクロールしてますね」も意外なとこ突かれて笑った。

一班だけ大喜利に走ってたのも楽しかった。

しかも大喜利のセンスある。笑

そういえば、MCの2人MCしっかりできてすぎちゃう?普通に漫劇の1コーナーを見てるみたいだった。笑笑






で、YCA生クイズが終わったら、YCAの校歌をPV見ながらみんなで聞いた。

生で聞いた時の感動の余韻も残っていてジーンと来た。

数々の思い出が蘇ってくるし、なんかみんなの想いや青春もドッと胸の奥に流れ込んできた。

みんなが公園とかカラオケとか砂浜で遊んだりと青春してる写真を見ると羨ましくもなるけど、なぜだか同じ様な気持ちで青春を感じれた。

共感生羞恥って言葉の青春版、共感性青春だった。

普通ならパンクしそうな量の、自分はその場にいない青春がドドドドっと押し寄せた後、スーッと全身に溶け込み、カラダを内側からホクホクと温めてくれた。

「1人じゃ何もできないけど 1人じゃないと教わった」

「学生社会人フリーター 葛藤乗り越えここに集まった」

「YCA YCA みんなと出会えたこの学校」

「YCA YCA 夢へ近づく第一歩」

良い歌詞ばっかりだ。



素敵な歌の中に自分もいる。

この先の人生にこの歌がある。

どの歌詞も優しくて力強い。

卒業証書が卒業の証なら、

この歌は永遠の仲間の証に思えた。

卒業してみんなそれぞれの場所に旅立つことになるけど、この歌を聞けば、いつでも心は教室に帰って来れる。

こんな素敵な奇跡を作ってくれた同期とロマンティック大川さんには本当に感謝しかない。





これで終わりかと思っていたら、修了式実行委員会の子の1人がひっそりと作っていた2つ目のPVが流れてきた。

WANIMAはズルいんよ(いい意味でね)。WANIMAは問答無用で心の奥まで入り込む力を秘めてる。

作った子がそのPVに込めた、熱くてキラキラしつつも、どこか過去の想い出としてほんのりセピア色を帯びた想いが、心の扉を豪快にこじ開けて入ってきた。

1年間の最後の最後に、1%ほど残っていた「このまま終わっちゃうのかな?これでもうお別れなのかな?何かまだ物足りない気もするな。でもこんな物か。たった1%だし、物足りないなんて感情は無かったこととして目を瞑ればいいか。後はみんなで写真とかをいっぱい撮れれば満足だ。何にも問題ない」という、無意識下で行われる、想い出を美化するための妥協を全部かっさらってくれた。

心の底に溜まったほんのり灰色の気持ちは全部なくなり、真っ白で空っぽな心に、目の前を流れるオレンジ色のキラキラした時間が過去の想い出と一緒に溜まっていった。

想いの詰まったPVのおかげで、この1年間の想い出が全部、少しだけセピア色を帯びたノスタルジックで綺麗な状態のまま、温かいオレンジの光を纏って記憶の額縁にしっかりと飾られた。




PVが流れた後、PVを作った子は少し泣いていた。

たくさん思い入れがあったよな。そうだよな。いつもホントに頑張ってたもんな。心から尊敬する。

ホントに優しくて、明るくて、笑顔が素敵で、繊細で、責任感が強くて、いつもマイクがハウリングしていて、YCAへの愛に溢れる素敵な子だった。

僕が学園祭で作ったOPVをホントに心の底からまるで自分事の様に喜んでくれたりもした。

誰かと同じ様な気持ちになるとか、そういう才能の持ち主を本当に素敵に思う。

僕にはない才能で、そんな人がいるから僕なんかは生きていける。

僕は圧倒的に面白い人間でありたいし、誰かを自分の作品や自分のパフォーマンスで沸かせたいという気持ちが強く、どうしても気持ち的に孤立はしてしまう。

目指しているものが違い、そのために見ている世界が違ってしまう。そんな人間でも、こうやって喜んでくれて、存在や努力、想いを肯定してくれる人がいるから頑張れる。

ホントに素敵な仲間に出会えて良かった。






こうやって幸せな気分になった後、一人で公園のベンチに座ってこの日記を書いていると、いろんな感情が込み上げてくる。

やっぱり幸せだった。

28歳にもなって、こうやってまた学生生活や卒業を経験できたことが本当に嬉しかった。

前職を辞め、転職した初日に、"同期入社"という"同期っぽい人"にほんの数人出会うことはあったとしても、本当の意味での同期という繋がりは、この先もう2度となくなるんだと知って、えも言われぬ暗い気持ちになった。

どこを探しても自分と同じ立場の仲間が1人もいない、寂しくて真っ暗な世界を生きていくと覚悟して、寂しさも暗闇も全部飲み込んで、寂しくも辛くもないと自己暗示しないと生きていけなかった。

その時のことを鮮明に覚えていたからこそ、かけがえのない本当の同期に出会えたことが幸せだった。

泣いてはないけど、泣こうと思えば泣ける経験をした。みんなともう会わないのだと思うと、泣きそうにもなった。泣いてないけど。

人として本当に大きく成長もした。

これからの人生は何とでもやっていけると胸を張って言える。

本当に何から何までこの学校に入った選択は正解だった。

素敵な同期のみんなに出会えたことは、一生物の宝物だ。




いろいろと書いてきたけど、実は、俯瞰的に同期全体の視点から見ると、僕はいてもいなくても良かったなって気持ちも、後期が始まった辺りから少しだけ感じてました。0.1%だけね。

でも、その0.1%を0%にするために今後頑張るのも面白い。

むしろ、その努力のために、神様がわざと0.1%の宿題を残したのかなと思ってます。

僕にしかできない事や作れない物があるというのは凄く感じてて、それはこの1年間ではあまり必要とされなかったけど、これからはそれを爆発させる。

そして、みんなに、やっぱりこの同期は個性揃いで才能揃いで最強最高の代だったなって思ってもらいたい。

俯瞰的にとか、そんなカッコつけた事言わずに、藤井がいたのも間違いじゃなかったなともっと胸を張りたい。

ひたすら貪欲に結果を出し続け、唯一無二の最高の作品を作ったり、誰にもできないこととかいっぱい仕掛けたりもして、めちゃめちゃ楽しい未来を作りたい。

もちろん僕1人じゃ何も出来ないけど、素敵な仲間がたくさんいるということは知っている。

だからこそ、声高らかに言い切れる。

面白いもの作るぞーーー!!

舞台とかも手掛けるぞーーー!!

そして、同期に声かける!!一緒に作る!!

楽しい未来がいっぱいだ!!



とか書いてるうちに、気がつけば4000文字を超えてました。



最後になりますが、

YCAで過ごした1年間は、本当に最高の1年間でした!

同期のみんな1年間ほんまにありがとう!!

また会おう!!

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