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パンストだるま #1

どうも。テニスコートの小出です。たいへんな状況が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
マスクで顔を覆わざるを得ない日々のなか恐縮ではありますが、ここでは私がパンストでだるまを覆わざるを得なかった日々についてお話させてください。

ことの発端は、5年前のあるイベントへの出演でした。『フィジカルテンポ』と題されたそのイベントは、エッジの効いた若手クリエーターが制作した雑貨を販売する催しで、我々テニスコートはそのオープニングパーティーでコントを披露させてもらいました。その出演がきっかけとなり、「素焼きのだるまを材料に一点モノのだるまを制作する」という、イベント内の企画にも参加させてもらうことになったのです。

そこで私が制作したのがこの「パンストだるま」というシロモノでした。

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パンストだるま

見ての通り、パンストを被ったときのような顔をしただるまというわけです。とは言っても、もはやだるまの要素はどこにもないので、ただのパンストを被った顔と言った方がいいのかも知れません。でも、土台はだるまなのでだるまと言わせてください。

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土台となっている素焼きのだるま

最初にこのアイデアを思いついたときは「これはいいぞ」と思ったのですが、いざ作り始めてみるとなかなかに大変な作業でした。いかにもパンストを被っている顔になるよう描いていくわけですが、何時間も作業していると、だんだん「いかにもパンストを被っている顔」がどんな顔なのかがわからなくなってきてしまうのです。「これじゃ被ってるように見えない」「いやこれはただ目が細い人だ」と何度も描き直すことを余儀なくされました。それでも資料と何度も見比べながら何とか描き終え、絵具を乾かし、半信半疑のままだるまにパンストをかぶせました。するとどうでしょう?そこにはまごうことなき「いかにもパンスト顔」が現れたのです。そんな全人類にとって心底どうでもいい紆余曲折を経て、私はひとつめの「パンストだるま」を完成させたのでした。

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パンストを外した状態

ここでは、その後もいくつか制作することになったこの「パンストだるま」について書かせていただきたいと思います。
世界中の人々が、マスクではなく、パンストを被ることができる日が、一日でも早く来ることを願って。

サポートしていただけたらマジ感謝です。うれしいです。よろしくお願いします。あなたに言っています。