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ラケットとプレイスタイル



今回の記事は、ラケットとプレイスタイルについて書いていこうと思います。
六極図から、プレイスタイルには、マテリアルが大きく影響している事は、かなりご理解していてだけていると思いますが、例えば、

「最も大きな影響を与えているマテリアルは、コートサーフェス」

ですよね。
20年くらい前の芝のコート、ウィンブルドンは、サーブアンドボレーヤーで溢れかえっていましたし、赤土のコート、ローランギャロスで、今も屈強なベースライナーでいっぱいです。それに合わせるようにラケットも進化してきました。

現在、ツアーの半分以上は、ハードコートで、残りはアンツーカーか、それに準じたクレーコート。芝は、10%以下です。
芝で勝つ為の進化が、いかにツアーという過酷な環境を乗り越える為には、ニッチな選択かお分かり頂けるかと思います。

ハードコートとクレーコートの最大の差は、

「イレギュラーするか、しないか。」

です。イレギュラーするコートでのライジングショットは、あまりにリスキー過ぎて、

「確率」

で勝敗の決まるテニスには、向いていません。どんなに変化するボールであっても、

「落下後の動きが予想出来るのであれば。」

自分のポジションを下げずにプレーすることが出来ますが、そうでない場合は、

「しっかりと軌道を見切ってからコンタクトする必要があります。」

その為には、落下点から離れる必要があります。

そこで、ヨーロッパを中心としたアンツーカーやクレーコートの多い地方から、

・いかにボールを飛ばすか?
・いかにボールを変化させるか?

という方向に進化したラケットが2005年頃から、多数発表されてきました。

「多少のコントロール性を犠牲にしても、
ボールが飛んで、変化すれば、ベースライン
後方でプレーしても攻撃されない。」

もともとは、こんなコンセプトだったのです。
この進化に手を入れなかった為に(テニプラは、この時点でプロのラケットに制約をつけるべきだと考えていました。)

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