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ハイボレーについて

まとめ

・速度限界線よりも上である。

・テイクバック時にラケット面を開かないことが重要です。

・攻撃のハイボレーと防御のハイボレーをしっかり分けましょう。

※庭球眼やその他の基本を押さえた上でです。

今回は、ハイボレーについてです。一つひとつ、説明していきたいと思います。

速度限界線という概念が必要なので、
是非、覚えて下さい。

速度限界線という概念は、
コートの長さが23.77メートル、
ネットの高さが約91センチなので、
ベースラインから、ネットの上をギリギリ通って向こうのベースラインまで。
ベースライン上で、高さが約182センチになります。

シンプルな話、
速度限界線よりも上だった場合、
マッハ3、だろうと4だろうと、
コートに収めることができます。

速度限界線よりも下だった場合は、
一度、ネットの上に上げて、
落とさなければならなくなるので
重力、空気抵抗等を鑑みた場合、
これ以上速くなると、

「もう速度的にボールがコートに収まりません。」

という限界値が出てしまうと言う事ですね。

この線のことを速度限界線と呼んでいます。

ネットの1番近いところで、91センチの高さ
だいたいサービスライン位で、140センチ付近。ベースラインで182センチだと思ってください。

と、なった場合、
ハイボレーの定義としては、

「速度限界線よりも打点が上」

という形になります。

肩口よりも上をハイボレーと定義することもできると思うのですが、
選手の身長によっては、
大きく概念がずれるので、全員共通の概念の
一つとして持ってください。

ハイボレーは、テイクバック時にラケット面が上を向いてはならない。

これは、ボレー全般に言えることですが、
レディーポジション時に、ラケットヘッドは、ほとんどの場合、立っていると思っています(上を向いている)

この状態からですと、
クロスとストレートの2択取れます。

ラケットヘッドを下ろした瞬間、
クロスに打つのが非常に難しくなるので、
(不可能ではないが)
基本的に、ラケットヘッド立て、
クロスに打つと言う選択肢が先行され、
その後ラケットヘッドを倒しながらストレートに打つ。逆クロスに流すと言う選択肢を取ります。

つまり、ハイボレーのテイクバック時に、
ラケット面が上を向いてしまっていると、
クロスに打つのは非常に困難になると言うことです。

特に女性のバックハンドボレーで、
ハイボールを打つ場合、
テイクバック時に打つ面が上を向いているケースがかなり多く見られます。

成功させたいと言う気持ちは、
わかるのですが、かなりコースが限定されてしまいますので、
相手にとって非常に読みやすくなります。
さらに、そこからクロスに打とうとした時、ミスの確率も上がってしまうので気をつけましょう。

ミドルボレーからローボレーを打つ時に、
テイクバック時のラケット面の位置を
中級くらいまでは、かなり気をつけると
思いますが、
ハイボレーは特に注意をしてください。


攻撃のハイボレーと防御のハイボレーをしっかり分けましょう。

ハイボレーのメリットとして、
打てる選択肢が非常に多いと言うことが挙げられます。

角度のついたアングルボレーから、
スピードのあるクロスボレー、
ストレートボレー。
もしくは、ドロップと選択肢が非常に多くなるのです。

ハイボレーいうと、速度を上げられるので、攻撃的なショットに思われるかもしれませんが、極めて虚的なショットです(読みにくい)

使えるようであれば、使っていきたいところです。

つまりハイボレーの攻撃力とは、

「選択肢の多さであって、スピードでは無い。」

わけですね。

選択肢が、取れないようなシチュエーション。

打つコースが限定されていたり、スマッシュを打てないので、ハイボレーに切り替えたと言う場合には、しっかりと深く打つことによって、状況を停滞させる(ステイ)ようにしましょう。

まとめると、
ハイボレーは、速度限界線よりも上で打つショットであり、多様性を選択肢を非常に持たせたショットです。シーンよって、攻撃と防御メリハリをつけ、カウンターを防ぎましょう。


ハイボレーが苦手だと言う選手は、多いです。

それは、スピードで攻撃しなければならないと言う間違ったイメージの為です。

「スピードで攻撃したければ、スマッシュを打つべきです。」

ハイボレーの選択肢の多さ、
多様性を攻撃力としてください。

テニプラ

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