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目標達成に必要なもの
今回は、「目標達成の為に必要もの」をレクチャーしていこうと思います。
皆さんは、戦略と戦術について考えた事がありますか?
「戦略とは、5W1Hを決める作業です。」
つまり、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにを決めるわけです。
テニスなら、出場する大会の時期や場所、レベル、種目などですね。
「戦術とは、5W1Hが決まった状態での思考や行動です。」
ゲームで、コートに立った状態で使うのは、戦略ではなく戦術だということが分かってもらえると思います。
テニスは勝負事ですから、突き詰めていけば、確率論になります。
戦術を最もシンプルな形にすると、
「じゃんけんのような三すくみの形になります。」
しかし、例えば99回じゃんけんをするとして、
「ぐーを33回、ぱーを33回、チョキを33回出さなければならない選手」
「ぐーを99回出さなければならない選手」
どちらが勝つでしょうか?
そうなんです。確率論的には、実は変わらないんです。33回勝ち、33回引き分け、33回負けることになります。
ところが、コスト面を考えると33回ずつ出さなければならない選手とぐーを99回出せばいけない選手では、明らかに差が出ます。
このように、ただ確率論的な話をしていくと、勝ち負けの話にはなりませんね。
勝負を決定づけるためには、
「法則性の看破」
「法則性の使役」
と言う2種類の技術を使う必要がありますます。
法則性の看破は、文字通り
「ルールや法則を見破る力。」
法則性の使役とは、その見破った法則を効率よく使うための能力です。
この能力があれば、99回ぐー出さない選手に対してパーを99回出すといったことを
「選択する事が出来る。」
ようになります。
ところが、この法則性の看破と法則性の使役は、相手を観察してから使うことになるので、
「常に後手に回る事になります。」
できれば、勝負事では先手を取っていきたいですよね。最初から
「こちらの思うように動かしたい。」
つまり、こちらの法則性に当てはめて動かしたいです。
この技術のことを
「印象操作」
といいます。
印象を操作することにより、相手の行動を縛って、法則性の看破と法則性の使役の難易度をぐっと下げることができます。
皆さんは、
・ランキング
・シード順位
・噂
で、見た事もない相手の印象を勝手に作り
上げて、
「無理をしなければ勝てない。」
などと、先入観でプレーに悪影響を与えてしまい自滅した事は、ある程度キャリアがあれば、一度や二度ではないと思います。
これは、相手に印象操作を直接受けているわけではありませんが、
「明らかにパフォーマンスを下げられています。」
経験値の高い選手は、会場や事前情報に影響を受けている対戦相手を一瞬で見切ってきます。
法則性の看破と使役を先んじて使えている1番簡単な例ですね。
もちろん、法則性の看破と使役の能力が非常に高い選手は、印象操作をする必要性があまりありませんが、印象操作をがものすごく上手い選手は、これらの能力が、さほどうまくなくても、こちらのイメージ通りに相手を動かすことができます。
その為、最も有効な戦術を選択しやすいわけです。
一度、整理してみましょう。
身近な例に例えると、
・お金を稼ぎたいと言う目標
があったとして、そのために戦略と戦術があるわけです。
・自営業になりたい
・会社員になりたい
・公務員になりたい
というのが戦略にあたる部分になるわけです。戦術とは、
「その仕事についてからいかにして成果を上げるか?」
と言うことになります。
テニスに置き換えると
・プロテニスプレーヤーになりたい
・インターハイ、インカレに出たい
・生涯スポーツとして楽しみたい
と言う目標があるとして、それぞれ最も効率的な戦略が存在するわけです。それが同じだったらおかしいですよね。
試合になれば、印象操作をして、法則性の看破と法則性の使役の難易度を下げ、より効率よくポイントの確率を上げるということが重要になります。
ここで、重要になってくる印象操作ですが、
・マイナスの印象操作
・プラスの印象操作
があります。
例えば、
・バックハンドが弱いから、そこに打たせようという印象操作
・フォアハンドが強いから、バックハンドに打たせようと言う印象操作両方存在します。
できればプラスの印象操作を行いたいところですが、相手選手が自分よりも実力が上だった場合、
マイナスの印象操作をうまく使うことにより、その実力差を埋めることも可能です。
勝負事において、最も重要な事は、
相手をこちらの有利な形に導くことです。
向こうがこちらの思うように動いてくれているのであれば、法則性の看破も使役も本当に簡単に済みます。
印象操作は、戦術を行う上で非常に重要な技術だということが分かってもらえるかと思います
では、どのように印象操作をしていくのか?
ここは非常に演技力が問われるところであります
例として、非常に疲れているのに、その態度を疲れさせない。
イライラしたり、集中力を書いている状態を見せない。
バックハンドのミスしても、たまたまミスしたんだと言う態度を取る。
こうすることによって、(これはプラスの印象操作ですが)
相手に強いと言う印象与えることができます。
また、妙にテンションが噛み合ってしまったなと思うときは、時にやる気のない態度を見せたり、声を出したり、マイナスの態度をとることによって、相手の歯車遅らせることもあります。これは、若い頃の錦織選手がよくやっていた手ですね。
つまり、相手がどのような態度をとっていても、油断せず印象操作をされないといった心理的な防御力が必要ですし、
自分は態度によって相手の心理操作をしする必要性があると言うことです
試合に勝つ。そのための最も効率的な思考や態度を行う。そして印象操作し、法則性の看破と法則性の使役を持って、合理的にポイントを重ねる。これが、最もテニスにおける重要な戦術的思考及び行動と言えるでしょう。
そもそも、皆さんがテニスをするのは、最終的にはクオリティーオブライフの向上、
自分の人生を豊かにするためだと思いますが、そのために目標があり、その目標をクリアするために、戦略が存在し、戦術があるわけです。
この根幹がしっかりとわかった上で、技術を振るう選手とそうでない選手には、非常に大きな差が出てきてしまいます。
なかなか勝負事と言うのは、教えてはもらえないものです。
ぜひ、戦略と戦術の違い、なぜそれぞれを使うのかと言うところから、自分のテニスを見直してみてください。
テニプラ
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