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シアン特装版、読み始めました

稲葉浩志初の著作・歌詞集「シアン」。
先に出たシアンセレクションのインタビューがとてもすばらしく、早くその完全版が読みたい!と心待ちにしていた特装版が到着しました。
厳重な梱包を開いて手に取った時の興奮と感動はツイッターにて↓

…先ほど開封の儀。自分の雑然とした部屋に置くのが恥ずかしくなるほど高雅な美しさの装丁・箱の佇まいに圧倒され、文字通り震えおののいております…
特装版ほんと手に取るだけで震えてしまう~ でもそぉっと開いてまず最初にどうしても読みたかった文を…あの序文とあとがきを拝読。いま再び胸がいっぱいで泣いてます…

セレクション版ではそれほど思い出すことのなかったシアン展の記憶がよみがえり、あの出口から書籍の世界へとスーッと繋がったような感覚。
シアン展についてはこちらに書きました↓

では早速インタビューへ!と意気込みつつもそっと慎重にページを繰ると、まず出会ったのが「未発表詞」たち。
あぁシアン展のあのお部屋で出会ったコトバノカケラや写真ね…と軽い気持ちで目を通し始めたらとんでもなかった。胸がぎゅうぅっとして先に進めなくなった。

いわゆる達筆とは違う、踊るように歌うようにリズミカルに。手書き文字で綴られた言葉たちが静かな重みをたたえて迫ってくる。書いた人の心の内で反響する音を傍らで聴いているような生々しさ。

自分はまったく映像より紙媒体で育った人間なのだなあとつくづく思う。
シアン展の映像で見た時はさらりと穏やかな気持ちで眺めていたのに、自分の手の上でその重さを感じながら、自分の心のタイミングでページを繰って読んでいると言葉の引力がまるで違う。

動悸が止まらなくなって、途中で本を置いてしばらくゆっくり深呼吸しないと胸のざわめきが鎮まらない。

小説とか散文は好きだけど、ポエム的なものは昔からあまり興味がなく、特別感銘を受けた作品もなく・・・だから自分がここまで動揺していることにびっくりしてしまう。

もしもこれらの詞が歌詞として表に出ることがあれば、当然曲に合わせて言葉選びやもしかしたら全体のテーマ自体、それにふさわしい加工が施されるはず。
加工前の「純度100%稲葉浩志の詞」をこういうカタチで人前に出すことはおそらくとても勇気がいることだったに違いなく、それをこうして見せていただけたことを有難く噛みしめて読ませていただきます。

個々の詞についての感想は文字にできるようなまとまりもなく漠然として、別に今はまとめる必要もない感じがする。ただそこから受けた鮮烈な印象だけをいったん外に出しておきたくて・・・
書いて気持ちがすっきり落ち着いたので、ようやく待望のインタビューページに進めそうです。新たな扉が開かれるわくわく感!

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