8/11(日)🐎中京5R〜芝2000m新馬戦〜🐎　中間追切から良さそうな注目馬を紹介（最終追切＋最終の推奨馬は追記）

【マークについて】

今週からマークをつけてわかりやすいようにしたいと思います。
★　２歳馬では高水準の時計を数本マーク。非の打ち所がない。
◎　水準以上の時計を数本マークしていて、新馬の中で上位の内容。
〇　水準以上の時計をマークしていて、注目ポイントがある。
△　水準の時計をマークしている。
・　目立つ時計がない

〇→◎　のような形の記載は最終追切で評価を上げた馬です。

細かい追切評価は必要ない人は
【レース予想】まで目次から飛んでくださいね！

【今週の出走馬】

追切としては非常に充実した履歴を持っている馬が多く、高いレベルレースになると思っています。何頭かは2歳戦を勝ち抜く馬が出てくるぐらいの内容で調整してきています。

◎カムニャック（牝）川田将雅騎手 1枠1番

曽祖母は名牝ダンスパートナー。近親にも重賞馬を輩出している牝系です。祖母の代、母の代になっては目立った重賞馬は出せていません。半兄には2勝クラスのキープカルムがいて、こちらはロードカナロア産駒です。比較的長い距離を走っていて、父ブラックタイドのこの馬も長い距離に適性を持っている可能性が高いです。社台ファーム生産で友道厩舎所属の期待されている一頭です。
＜追切履歴＞
7/6から乗り始めています。
時計は追うごとに良化していて、時計にも表れています。本数は平均くらいです。
7/18 栗東坂路 54.3-39.8-25.4-12.2
7/21 栗東CW 88.4-55.9-24.1-11.5
7/24 栗東CW 85.8-53.6-23.0-11.3
7/31 栗東CW 85.7-52.5-22.3-11.0　川田
8/4   栗東坂路 54.7-40.1-25.7-12.2
＜中間評価＞
終いの加速力が見て取れます。全体時計は平凡ですが、残り2F22.3というのは早々出せない時計です。中京ですので坂路での好時計をマークしているのも高評価です。最終追切も順調に行う事ができれば良い状態で出走してくるのではないでしょうか。
＜最終評価＞　動画あり
8/7   栗東芝   79.6-65.2-50.7-37.1-11.4(JRA動画表記)　川田
最終追切は芝で行いました。2頭併せの内側を馬也で柔らかい走りを見せていました。芝で追切ると80秒を切る事も多いので、時計として目立ったといった感じには見えません。仕上がり具合を見て負荷を抑えた感じでしょうか。折り合いもしっかりつけながら、自ら進んでいて状態が良さそうに感じました。この状態で出てくるのであれば十分に勝負になりそうです。ただ、2歳牝馬で2000mというのは少し長い距離です。スタミナ面は走ってみないとわかりませんが、父ブラックタイド母父サクラバクシンオーはイクイノックスと似た血統構成です。期待したい一頭です。

△→◎ルージュシークエル（牝）西村淳騎手　2枠2番

叔母にレッドクラウディアがいる血統です。
＜追切履歴＞
5/19~5/26に履歴あり。その後恐らく放牧。
7/13から乗り始めていて、本数は少し少なめです。
7/26 栗東坂路 53.6-38.4-24.6-12.0
7/31 栗東CW   83.7-54.7-23.4-11.7
＜中間評価＞
坂路で好時計がありました。栗東で終い12秒は十分な時計です。ただし、本数が少ない分充実度は欠けているように思えます。14.3-14.7-16.0-15.3-11.7-11.7と残り2Fだけ追ったような履歴ですが、前半失速しているのは気になる部分です。仕上がりが早いタイプというのはあるかもしれませんが、上記の3頭と比べると一枚落ちる内容かと思います。
＜最終評価＞
8/7 栗東坂路 54.1-38.7-24.5-11.8 強め
最終追切は2歳馬としては破格の時計をマークしてきました。相当な加速力とパワーを備えていそうですし、この内容であれば中京の急坂もなんなく耐え切れそうです。評価も△→◎に2段階引き上げました。スワーヴリチャード産駒はパワーを要する競馬場の方が合っていると思っていますし、4コーナーを回る中京の舞台でも問題ないと思っています。牝馬にしては少し距離が長いですが、レガレイラも世代では能力は上位でした。十分勝ち切れるだけの追切内容かと思います。

○シャインバオバブ（牡）和田竜騎手　3枠3番

カワキタレブリーがいる血統となります。
血統的には少し遠い親戚となります。
＜追切履歴＞
6/28から乗り始めています。
本数は平均より少し多くらいです。CWでかなりの高時計が出ています。
7/17 栗東CW 83.3-53.2-23.3-11.6
7/24 栗東CW 83.7-53.1-23.1-11.5
7/31 栗東CW 81.7-51.6-23.2-11.6
＜中間評価＞
非常に安定した時計をマークできています。全体時計が良いですし、4Fも52秒台を切っています。終いも失速する事なく持続的なラップを踏む事ができています。直線も長くコーナーを4つ回る中京2000mですので、気になる1頭です。
＜最終評価＞　動画あり
8/7 栗東CW 89.0-54.7-22.9-11.2
終い重点という内容で最終追切を終えてきました。3頭合わせ馬の外側を強めに追っていて、首をしっかり使いながら伸びていました。スローペースとなっても、最高速度も出せそうな内容でした。馬場もかなり外目を回してこのタイムですし、十分な内容に感じます。内の2頭が手ごわそうでそうですが、消化してきている追切内容は2歳としては水準は高く勝ち負けできそうなレベルの内容です。

△ホウオウレイヴン(牡)　国分優作騎手　4枠4番

こちらは中間時点では出走登録が確認できておらず、中間追切評価はできていませんでした。内容としては坂路でもCWでも栗東でそこそこの時計をマークしてきています。内容的には3着は十分ありそうなですが、相手もかなり手ごわいです。内の3頭と比べると少し見劣りしてしまいますが、グランスラムアスクと併せ馬をして0.4秒先着しています。相手としては抑えざる負えない内容かと思います。

△バルティカ（牡）浜中俊騎手　5枠5番

6/22から乗り始めていて本数は多めです。
7/18 栗東坂路 53.3-39.1-25.8-13.0
8/1   栗東CW   82.1-51.7-23.4-11.5
CWで好時計をマークしていますが、この一本だけです。
かなりの好時計ではありますので、併せ馬等の情報が気になります。
＜最終評価＞
最終追切は比較的軽めの内容となりました。1本しっかりした時計がありますので、仕上がり早ければといった感じです。ここに入ると見劣りしますが、本来なら相手としては抑えておきたいくらいの内容です。

・ディニテ（牡）幸英明　6枠6番

母はフランスで８勝の重賞馬でG3を３勝しています。半姉は３歳で未勝利。G1レーシングで1口60万で募集されていましたが、この馬は120万円と倍の金額が募集金として設定されています。
追切としては目立つ時計がない状況です。相手メンバーを見渡すと母の実績は負けていませんが少し見劣りしているように感じます。
＜最終評価＞
最終追切も目立つ時計はマークしてきませんでした。良血馬なのでパドックで状態を見極めたいです。追切では評価できません。

○リビングストン（牡）団野大成騎手　7枠7番

曾祖母はGⅠ3勝のニシノフラワー。半兄にはニシノデイジーがいる血統です。吉岡厩舎所属の馬で土曜日と日曜日に負荷をかける追切を行います。
＜追切履歴＞
6/27乗り始めています。徐々に時計も良化しています。
7/13 栗東CW 84.4-54.2-24.3-12.2
7/20 栗東坂路 54.5-39.5-25.4-12.4
7/27 栗東CW 84.0-54.5-24.2-12.0 一杯
8/4   栗東CW 84.5-53.2-23.3-11.6 一杯
＜中間評価＞
8/4の最終追いが一番良い内容となりました。しっかりとここへ向けて調整されてきたと思います。持続力がありそうなラップをしていて、坂路でも良い時計を出していますし、最終直線で急坂のある中京でも対応できるのではないでしょうか。
＜最終評価＞
最終負荷は8/4の追切が最後のようです。水曜日は軽めの坂路で終えています。目立つ好時計はないですが、この馬なりの時計を出している内容だと思います。坂路とCWで安定した時計を出していますが、CWの履歴は一杯に追った内容でした。速度で前を捉えることができるか楽しみです。十分ここでも戦えるだけの能力はありそうですし、エピファネイア産駒で初戦からしっかりと走ってきそうな印象です。産駒傾向としても外枠も良いです。

△ブーディカ(牝)　坂井瑠星騎手　8枠8番
こちらは中間時点では出走登録が確認できておらず、中間追切評価はできていませんでした。内容としては7/31に外目を回して馬也で好時計をマークしています。81.0-51.7-23.3-11.7で少々の失速ラップであっても十分な1本です。3着に差し込んできてもおかしくない一頭です。

○ソードナイト(牡)　小沢大仁騎手　8枠9番

曽祖母は名牝スカーレットローズです。その仔達はサカラート、ヴァーミリアン、キングエンブレム、ソリタリーキングとズラッと重賞馬がいます。祖母の代になって目立った馬はいない状況です。
＜追切履歴＞
5/19〜6/4 履歴あり。その後恐らく放牧。
7/13からレースに向けて乗り始めています。
7/14 栗東坂路 56.0-39.6-24.7-11.9 馬也
7/25 栗東CW  84.6-53.1-23.6-11.4 一杯
7/31 栗東坂路 52.0-37.5-24.5-12.3 一杯
＜中間評価＞
乗り始めの頃に栗東坂路で終い11.9、7/31にも坂路で好時計をマークしていて、かなりパワーがありそうです。栗東坂路で3F37.5というのもかなりの時計ですし、0.1秒失速はしているものの12.2-12.3で走り切れているのはとても良い内容です。CWでの時計が今ひとつなので、パドックでのタイプの見分けが重要になりそうな一頭です。
＜最終評価＞
8/7 栗東坂路 53.0-38.1-24.2-12.0 馬也
坂路で好時計をマークしてきました。この時期の2歳馬で坂路3F38.1秒台というのもなかなかマークできない時計で、先週も37.5秒とこちは破格です。38秒台を切れる馬は早々みません。少し失速してはいますが、0.1秒程度あれば許容範囲内かなと思います。血統としては人気しないと思いますが、この内容であれば一発あってもおかしくないくらいの時計です。オッズによっては2列目又は本命も悩むくらいの存在です。

【中間追切から推奨馬】

◎カムニャック
11.3-11.0というのは２歳馬では早々出せる時計ではありません。中京では急坂もあるので坂路での時計も欲しい所ですが、カムニャックはその坂路でも54秒台の加速ラップの好時計をマークしています。川田騎手騎乗予定ですので、しっかり初戦から勝ちに行くつもりで調整してきていると感じています。最終追切にも注目したいです。

【レース予想印】

新馬戦の長い距離は予想が難しいです。特に今回は開幕週という事もあり、前残りも考えられます。2000mという長い距離ですので、牝馬のスタミナ面での扱いなど考えることが多いです。しっかりと適正と追切から能力を見極めて予想をしました。パドックでの状態もしっかり確認しますが、まずは現時点での予想を発表しておきたいと思います。

◎カムニャック（牝）川田将雅騎手 1枠1番
牝馬ではありますが血統背景からもこの距離はこなしてくれるんじゃないかと思っています。ブラックタイド産駒の牝馬成績は良くないですが、追切内容の充実度から本命としました。1枠1番というのも開幕週の中京で内に潜り込む事ができれば、追切で見せている切れ味を発揮できるんじゃないかと思います。少頭数ですしスロー展開になればカムニャックに向きそうです。

○ルージュシークエル（牝）西村淳騎手　2枠2番
こちらも牝馬ではありますが、こちらもスワーヴリチャード産駒で2000mをこなしてくれるんじゃないかと思います。坂路での猛時計が際立っています。外目を回した時計も馬也で良い時計を出していますし、持続力もしっかり持っているんじゃないでしょうか。カムニャックと同じで内に潜り込んで、位置取りで末脚も生かせると思っています。

▲シャインバオバブ（牡）和田竜騎手　3枠3番

非常に迷いましたが、3番手にこの馬を選びました。終いの伸びもありそうですし、長く脚を使えそうな履歴を残しています。追うごとに良化していて、最終追切で終いだけの確認良い反応を見せていました。坂路で速い時計がありませんが、長い脚を使って良いレースを期待しています。人気もしないでしょうし、他馬の状態によっては本命も考えています。

△ソードナイト(牡)　小沢大仁騎手　8枠9番

坂路で好時計をマークしています。2歳馬で4F52.0で失速もほとんどせず纏められるのは能力がないと走り切れないと思います。不安なのは血統関係です。同じ産駒にフルオブサクセスという未勝利馬がいるのですが、この馬も新馬戦前から追切も良く注目していました。パドックでもよく見せていたのですが、状態が良化せず現在も未勝利の状況です。もちろんこの内容ですので、勝ち切るだけの時計だとは思いますが、ここは相手までとしました。厩舎からは気性難のコメントが出ていますし、この時計で「それなりに動けている」というコメントの出方をしていますので少し怪しんでいます。

△リビングストン（牡）団野大成騎手　7枠7番

血統的にも注目したい一頭ですし、エピファネイア産駒という事もあり2歳からしっかり走ってきそうです。外枠も産駒成績は良いので好条件がそろっているかと思います。半兄のニシノデイジーも2歳の内から重賞連勝をしていて、血統的にも若い内から活躍できる血筋です。追切も一杯に追いながらも外を回して良い時計を残しています。キレる感じはないでしょうから、長く脚を使って伸びてくるとこの馬は上位に食い込んでくると思います。

△ホウオウレイヴン(牡)　国分優作騎手　4枠4番

併せ馬相手が強いですね。ここはそれだけで押さえておきたい一頭です。厩舎からは「集中力に欠けるけど、前々でどこまでいけるか」というコメントがでており、前に行くように騎手に指示を出しているかもしれません。追切内容も悪くありません。坂路でもそこそこの時計を出してきてますので、開幕週の逃げてロスない立ち回りで好走する可能性は十分にあります。

以上となります！カムニャック、ルージュシークエル、ソードナイトはキレ。シャインバオバブ、リビングストンは長い脚。といったイメージで少頭数のスロー展開を予想して、キレがありそうな牝馬を上位で取りました。

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