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恋人に愛しているといっても、たいてい人は自分しか愛していない。

人は誰でも自分が一番愛おしく、
自分の幸せを求めている。
ゆえにわが身を推し量って
誰もが自らを愛するゆえに、
誰をも傷つけるべきではない。

風呂に入って読んでいるので、だいぶシワシワになってきてしまいましたが、仏教は宗教ではなく哲学だとわかる本。
寝ぼけ眼でj-waveのtokyo morning radioを聞いていたら脳天刺された一昨日の瀬戸内寂聴の言葉「愛していると言っても、人はたいてい自分自身しか愛していません」と言っていたことと重なります。
https://twitter.com/jtmr813/status/1414724189727068163?s=21

高校生や若者の辛い体験を推し量り撮影するというヤクザな仕事をするなかで、無明な自分は壮絶な育ちの中にある10代の話を聞いた後に何と声をかければ良いのか、インタビューという問いかけに対して子どもの答えを聞いて、それに対してさらに応える言葉をかけるときに、いつも応答する言葉が見つからず、狼狽することがよくあります。返す言葉を持ち合わせず、うなずくしかできないーそれは尋ねて聞いてしまった大人の態度としていいのかーけれどこの本から「四無量心」を学ぶことができました。

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