卒業の決意
どうも。
一言だけ言わせてください。
『はいからさんが通る』はいいぞ……。
それでは参りましょうか。ゴー♪ (ビビるくらい前置き短いですがマジでゴー♪)
私の頭の中の消しゴム
中間管理職のブルースは続いていた。
私は、元来ちゃらんぽらんな性格をしている。
基本的に行雲流水の如く生きていきたい性質なので(えらい格好良く言ったな)
「私についてきな」みたいなお姉さまに「へい!」と子分のようについていくのが好きだし、外食する時なんて一生メニューが決められないので、自動的に「シェフのおススメ」になる。
そんな、最高に優柔不断な私でも、タカラヅカに在籍し、年を重ねていけば必ず「管理職」の学年になってくる。
こんな性格のまま、上級生としてふるまわれても、下級生は路頭に迷うだけ。
続けていくならしっかりと物事を管理できる人間にならなければならない。男役10年、1人前の男役として尊敬される役者にならなければならない。
そう思うあまり、私はこの、「~しなければならない」という、通称「have to病」(勝手に名付けた)に飲み込まれてがんじがらめになっていった。
元々上に立つのが得意なタイプではなかったので、背負わんでもいいものまで勝手に背負いこみ、気が付いた頃には何をするにも緊張しまくるようになってしまった。
この頃から、少しずつ演じるということが楽しいとは思えなくなっていた……
緊張のピークを迎えたのは、2015年『カリスタの海に抱かれて』の公演中。
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