余談(愚痴)

*この記事は先日の旅行で私が抱いた飛行機へのヘイトを綴ったものなので、見て愉快になることはあまりありません。
それを承知で見たい人だけ、先へ進んでください。









































飛行機という乗り物そのものは特に嫌いではない。
空の写真を撮ろうと思うとスマホは機内モードにせねばならないため、デジカメを別途用意した方がいいのはあるが。
私がヘイトを抱くのは乗り降りの際の色々である。

安全のために持ち込めない荷物があるのは理解するのだが、それが多岐にわたるせいで実際に持って行くまで具体的に何が駄目なのかが分かりづらい。
ガチの話、私が持って行ったモバイルバッテリーのひとつが規格不明(電力や電圧)のために持ち込めず、受け取りの手段がないので破棄することになった。まぁ元がネットで買った恐らく外国製品なのでそこまで惜しくはないのだが、モバイルバッテリーとしての性能や使用に問題がなかっただけにもったいない気持ちは拭えない。

到着後、預けた手荷物がベルコンの上をぐるぐる回るシーンは皆様もお馴染みだろうと思うが、あれ、出てくるまでにやたら時間がかかる。人は全員下りたのに荷物は5分経っても一個も出てこない。
空港という所は基本的に乗り換えをするのが当たり前というのが私の認識であり、であるからにはスムーズに出入り出来てこそと思うのだが、やはりこれも安全上の都合なのだろうか。
おかげで予定していたバスには乗れず、一本遅れとなったためにその後の旅程が変更となり、電車の切符も新たに買い直さねばならなくなった。ただでさえ混雑している盆の京都駅のみどりの窓口で、である。

こうした体験から私が下した結論は、飛行機にはなるべく乗らない、である。
あれは複合的な意味で『余裕のある』人間が乗るもので、時間にせよ金銭にせよ余裕がない人間は乗ろうとしても後悔しかない。

そもそもを言い出すと旅行のプランニングを行うウェブサービスが、飛行機を提案する際に懇切丁寧に飛行機という移動手段のメリットとリスクを解説しないのが悪いのだが。誰だって初めてというものを経験しなくてはベテランにはなれないのだから、サービス利用者が全員サービスの内容を把握しているという前提は思い上がりに他なるまい。
飛行機からバスへの乗り換え猶予時間が20分だったとして、手荷物を預けるとその受け取りだけで10分以上かかる可能性がありますよ、と一言添えるのが真のサービスというものだ。あるいは添えなくとも、20分では乗り換えが不可能だと判断して一本遅いバスを提案するとか。
AIにせよコンピュータにせよ、プランニングが機械的に行われているのならそういう臨機応変さ、判断の寛容さこそ今後(というか既に)必要とされるものである。改善すべし。

天候や災害などどうしようもない理由での遅延や休止、それに伴う予定変更は甘受せざるを得ないものだが、それとは違うものであり、かつサービスを提供する側の問題と思われる理由で不利益を被るのは、憤懣やる方ない。
生憎私は余裕がない人間なので。余裕がない人間がたまたま金銭的な余裕を少々得たために組んだ旅行に過ぎないのだ。その旅程で金に飽かせてあれこれ、というのは、豪遊とはまた毛色が異なる。そも豪遊は快楽を金で買う行為であって、不便を金で埋め合わせるものではないのだし。

まぁでも、そもそも金がなければもっと不便であったことを鑑みるに、世の中金である。金さえあればだいたいの事をどうにかできる。金=力、力=自由である。

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