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小旅行・急


3日目 動物園へ


眠れないと言いつつ一応は睡眠とって、朝コメも済ませて準備OKからの仮眠。あまりにも油断している。
しかし他人様との約束はみだりに破るものではない。ちゃんと待ち合わせ時刻の5分ほど前に集合場所へ到着。ほぼ時を同じくしてフォロワーAさんが到着。事前に聞いていた通りのお車だったのですぐに分かった。一応、自己紹介代わりに以前参加したオフ会の折に作成した名札をかざす。身分照会は瞬時に終わった。
そのまま少しの間、フォロワーBさんの到着を待ちながら軽い雑談。昨日の話とか毎日暑いとかそういったものだ。
程なくBさんも合流。事前の予定では宇戸神宮やモアイも見に行くプランだったのだが、地震のために道が通行止めになってしまったため断念。ひとまずは最初の目的地、宮崎フェニックス自然動物園へ向け、Aさんの車で出発。
動物園に行くなど、もう20年ばかり前に行ったきりである。水族館はまだ多少回数が多いが、動物園は本当に行っていない。最後に行ったのはどこだったか……上野だったろうか?
ともかくも、開園直後を狙って進む。道中ヤシの木が街路樹として生えていて、その名前がフェニックスというのだとAさんに教えてもらった。車窓から見える一面の青い海、水平線。雲一つない空。南国である。めちゃ暑い。
快適にドライブして到着。既に少しの行列ができていたが、まぁ全然空いてる方。というか、浮き輪とか水着+Tシャツの人多数。なんでもこの動物園はプールが併設されてて、そこ目当ての人が大半らしい。私は水に入る事をしなくなってそれこそ20年なのでアレだが、確かにこの暑さなら普通は海なりプールなりに出掛けるものかもしれない。

さっくりと入場。A・B両氏を先導に追いかける形で見て回る。


かわいいかわいい

最初はレッサーパンダ……しかし、この暑さでダウン中であった。建物から出てこないし寝返りすらしない。ちょっとあくびして寝直しただけだった。ガラスの反射で写真もイマイチ。


フラフラしないフラミンゴ

フラミンゴ。2種類くらいいて赤色が濃いやつとそうでもないやつらしいが、違いが分かるような写真は撮れなかった。
あと同じ檻の奥の方に朱鷺?の仲間がいたっぽいが、遠すぎて良く見えないし写真も見えなかった。フラミンゴは暑くてもそこそこ元気なのか、割とガーガー鳴いてた。


アフラック(群れ)

フラミンゴよりもっと元気だったのがこやつら。イメージより一回り大きい。エサやり(100円でそこかしこに売られている)ができたのでパラパラと撒いてやったのだが、そこまで空腹でもないのか、クマとか鯉のような必死さが皆無。自分の背後に落ちるものについては視線ですら追おうとしない。の割に、石の隙間に入ったものは何とかして食べようとつついていた。現金なやつらである。グアグア言いながら羽ばたいて走ったりしていた。
こやつらと同じ檻に別の水鳥がいたのだが、そっちは池に向かってエサを投げても微動だにしなかった。オフだったのかもしれない。


ヤギ

この写真では普通に餌箱からエサを食べているが、割と多数のヤギが「餌箱に入って」エサを食べていた。他のヤギに取られないようにだろうか。


いきなり禍々しい外見

何気なくヤギの反対側を見たら悪魔っぽいのがいてビビった。ミミナガヤギというらしい。写真ではちょっとわからないだろうが、耳がでれ~んと垂れているのだ。あと毛もなんかモップみたいな感じ。でもってこの螺旋のツノ。大きさも普通のヤギよりでかいし。ちょっとペットにする気は起きない。


ぷいぷい

テンジクネズミというらしい。モルモットという呼称ばかり使っている。英語でギニアピッグというらしいことは知ってる。かつて家で飼っていたことがあるので、おおよそ耳の無い兎扱いで問題ないのも知ってる。


ミシシッピ

爬虫類コーナー(カメと蛇)だけは屋内で冷房が効いていたため、入り浸りたい欲求にかられた。アカミミガメは一般にミドリガメのでっかくなったやつ。


ワニガメ

遠いのでわかりにくいが結構デカい。50㎝以上はある。噛まれたら手足ちぎれる。


めっちゃ遠い

ペリカン、イメージの倍以上デカい。普通に直立した子供よりデカい。むしろ赤子なら丸のみできる。
こんなデカいのに水に入ると優雅にスイーっと動くので水鳥すげぇ。


常に口が開きっぱ&羽を小刻みに動かしている

ダチョウ。いかにも走りそうな身体つきをしている。しかしこの暑さは堪えるようで、日陰から出てこようとはしなかった。


カピバラ

これもイメージよりデカかったカピバラさん。小型犬よりは確実に大きい。柴犬くらいある。冬場は温泉に入りに来る彼らだが、夏場に水に浸かる習慣はあるんだろうか。


暑さでおかしくなってしまったトラさん

ずーーーーっと檻の中の同じところを行ったり来たりしていたトラさん。
隣の檻ではぐったりと寝そべって動かないトラさんがいたので、そっちよりはマシかもしれない。ていうかこの動物園、もっと動物を冷やしてあげて欲しい。


ラマ

南米アンデス地方のラクダの仲間、とここまで書いてもまだアルパカかラマかわからない。ちなみに、現地では食用にされてるって書いてあった。食えるんだこいつら……


チンパンさん

こちらのチンパンさんは滅茶苦茶風格があって、恐縮しながら写真撮らせてもらったのだが、一方で完全に熱中症になってうなだれているチンパンもいた。タオルを常に持ち歩いているという特徴が書かれた固体、現場仕事で疲弊しきったおっさんにしか見えなかった。ネタとしてはそっちの方が上だったのだが、生憎遠すぎて撮れなかった。


パオ

アジアゾウさん。流石はゾウさん、デカい。
暑いので日陰から出てこないか、と思われたが、砂浴びに出てきてくれた。辺りが砂ぼこりで大変なことになったけど。ていうか水は浴びないんですか。
お子様なら一日一回、このゾウさんに乗せてもらって園内を闊歩できるらしい(有料)。

他にもいろんな動物がいたし、写真も撮ったのだが、私の腕&スマホでは鑑賞に堪えるものが撮れなかったので割愛。暑さの中で元気だったのはリスザルとアヒルくらいだった。鯉のエサやりはした。必死過ぎて陸に乗り上げそうな鯉に引いた。でもあれだけ喰い付いてくれた方がやはりやり甲斐がある。


青島神社へ


なんだかんだ2時間ほども動物を堪能し、汗と脚がきつくなってきたので離脱。
次は青島神社へと向かう。海岸線からほど近い島にある縁結びの神社、程度の事前知識だが、果たして。

着いてみると、海水浴場の隣に青島がある、的な感覚だった。なのでサーファーとか海水浴客がうろうろしている。なんかパリピがウェーイするための(偏見)音楽流すところもあるっぽいし。
そんな場所の端っこに橋があって(not親父ギャグ)、青島と繋がっている。渡って、青島に下り立つ。砂浜の砂が、ただの石→砂って質じゃない。
神社に参拝して知ったのだが、青島の浜の砂は真砂(まさご)と呼ばれ、貝殻が細かく砕けたものらしい。貝は古にはタカラガイ、すなわち貨幣同様に価値あるものとしてみなされていたわけで。
それを知ってふと脳裏をよぎったのが、石川五右衛門の辞世の句とされる

「石川や 浜の真砂は 尽きるとも
 世に泥棒の 種は尽きまじ」

である。
私、これまではこの句の真砂の意味を知らなかったので、上の句は「砂浜の砂が侵食などでなくなるくらい時が過ぎても」的な意味かなと思っていたのだが、「人々の宝・財産(あるいは価値ある思いや願い)がなくなっても」という意味ではないか、と。
であるならば、五右衛門は性悪説を奉じていたということになりはすまいか。個人的にだが、これはかなり衝撃的な気付きだった。良い知見を得た。


奇岩

「鬼の洗濯岩」と呼ばれる地形には、↑の写真のようにアメンドーズ(BYブラッドボーン)みたいな岩が多数みられる。これについての解説とかはなかったので私の憶測だが、河にもみられる、岩の上に石が乗って流れ(ここは海なので波)でコロコロと円運動して摩擦で岩が削られて穴が空く、的なやつではないかと。


これは堀切峠の洗濯岩

ただ、洗濯岩と呼ばれるのはこのように斜めにいくつもの岩が並んでいる光景の事なので、さっきのアメンドーズ岩は直接には無関係。
こうした地形ができたのはやはり火山の影響で、噴火で隆起した地層が傾きながら沈み、また隆起しを繰り返してこんなことになったらしい。


宮崎の海

良き景勝地であった。


風呂&飯&酒 そして解散


青島についた時点で売店でマンゴーパフェを買って食べてはいたが(流石は本場、甘さと香りがひと味違う)、昼食も食べていないのでかなり限界。
そんな身体を引きずって、温泉へと向かった我々。青島には温泉に入れる(日帰り入浴可能な)ホテルがあり、そこを利用するプランだ。
塩化物泉の湯は入るとヌルつきがあり、身体がよくあったまる。この時期にはあまり向かない。あと日焼けにめちゃくちゃ滲みる。
身体の熱を水風呂で冷やし(実は人生初)、さっぱりして(結局汗はかいているのだが)、湯上りのドリンク。


私だけ違う

逆張りオタクしてしまった私、日向夏ヨーグルト。
本格的な濃厚ヨーグルトで、どろりっち。美味しいけど湯上がりには向かない。

さぁ、飯を食いに行こう。何にする? となって、まだ私が食べていない宮崎名物を、という話になった。特に宮崎牛。
探してみると、都合のいい事に私の宿から近く、宮崎地鶏も宮崎牛も食べられる店があったので、迷わずGO。


初めてのA5


手羽元&手羽先


ついでに辛麺も(食べかけ)

でら美味し(感嘆)。

美味さのあまりに一瞬で飲み干してしまって写真がないのだが、へべすビールがたまらんかった。へべす(宮崎名産の柑橘類)の果汁が爽やかに香るキンッキンの生ビールは、一日の疲れに染みわたって全部「プハァ~!」に変換してくれる。
地鶏の炭火焼(これも写真ない)も美味い。柚子胡椒でピリっとさせつつ噛み締める旨味。
で、宮崎牛A5。これはもう私では言葉にできない。芸能人の食リポってだいたい良い肉に対しては柔らかいしか言わないんだけど、そうじゃない。歯応え、弾力はきちんとあるけど、硬いって感じる要素が一切なくて、噛んだだけ心地良く跳ね返しつつ、旨味と肉汁が出てくるんだよ。
手羽も良かった。味付けに関してはそこまで他の手羽と差異はないけど、肉の弾力と皮のパリッと感よ。食べるの下手くそで恥ずかしい。

超満足で(金額も非常にリーズナブル)店を出る。名残を惜しみつつぶらついたりしたが、解散の時。
それぞれに無事と再会を願い、握手を交わす。

またきっと来よう。

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