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中村佳穂の使う音楽魔法

9月12日にSPACE SHOWERによるLIVE WIREにて中村佳穂が初の配信ライブを行った。

以前から音源は拝聴していたものの、受験などで機会がなくライブに足を運ぶことはできていなかった。

これは逃すことができない、という思いに駆られ、気づいたらチケットを買いその日を楽しみにしていた。


来たる9月12日。

私にとって初めての有料配信ライブ。

定刻になり、映るのはピアノの前に座る中村佳穂。

たった一音。音が奏でられた瞬間から引き込まれていった。


ピアノと歌のみでの弾き語りスタイルで始まる。

彼女の弾き語りは彼女自身が音楽の魔法そのものだと感じさせる。

指と声帯で奏でられてゆく音楽は、彼女の中からあふれ出てくるよう。

そして何より、演奏する彼女が楽しそうで気持ちよさそうだ。

後編ではピアノから離れて、アコギやストリングスも交えたスタイルで披露。スタイルは変わっても大変高い完成度だ。

全編を通して、演出、カメラ、演奏すべてがかみ合わさってひとつの映像作品をつくっている。


今回の配信ライブは配信ライブ「とはいえ」という感じではなく「だからこそ」の点も多く、コロナ渦収束後も大きな期待感をもっていける分野ではないかと感じた。

しかし当然のことながら、以前までの対面で密な状況下でのライブとは大きく異なるので楽しみ方も異なってくると思う。

感覚としてはMVとライブの間くらいの位置づけのようにライブの代わりではなく、新しい音楽体験として確立されていくことに期待したい。


前述したとおり中村佳穂のライブは初めてだったが、非常に満足度が高く、今度は実際に対面でのライブに参加したいと思った。

音楽について、どこがすごい、というのは専門知識もないので言及できないが、大変幸せな音楽体験を届けてくれるアーティストだということは間違いない。

そして唯一無二の存在だということも。

このライブで初披露となった新曲「アイミル」はまだ音源として解禁されていないのでとても期待している。

今後の彼女の活躍にさらに期待したいと思う。



今回の配信ライブは9月22日までアーカイブ配信されているので興味がある方は是非視聴してほしい。

https://livewire.jp/schedule/nakamurakaho200912/