感想 『千と千尋の神隠し』を始めて観ました。

小学校四年生の時に初めて『千と千尋の神隠し』を家族で観ました。確かTSUTAYAで借りてきたんだと思います。
その時のぼくの感想は


「こわい!!!!!すごい!!こわい!!」

でした。
いや、だってカオナシこわすぎません!?あと、湯婆婆怖すぎません!?
なので、それ以来一度も観ておりませんでした。
二日前に久しぶりに観に行ったらまぁ不思議。
なんか、大変感動してしまいました。
大人になって忘れていた気持ちが凄いよみがえって来たんですよ…
今は上司や将来が怖いですが少年時代の僕は妖怪とか、得たいの知れないものが怖かった。そうだったよなぁ…と。
カオナシが金を旅館の従業員にばらまくシーンで大人はみんな金を我先に拾います。今の僕も我先に拾うでしょう。少年時代の僕は我先に拾うかな?うーん、拾いそうだからあまり言及するのは辞めます。

でも、一番大切なものはお金じゃなかった。
そして、好きな人や友達のために今以上に熱を持てたなぁ…今や自分のことで精一杯です。
まぁ、子供時代を美化させてきているので自分も大人になってしまったんだなぁ。あの頃の全てが良かったわけではないけれどあの頃にしかなかったものがあったんです。それは間違いない。

そして、小学四年生のときに観た時は怖かったカオナシは純粋で可愛くて可哀想な子でした。
自分に優しくしてくれた千尋が喜ぶ姿が見たくて一生懸命やったのに全てが裏目に出てしまった。それだけなんですね。
中学生のとき、好きな子にカオナシと同じ事してました!!フラれました!!!カオナシ!!!おまえの気持ち!!!!わかるよ!!!

そして、湯婆婆は始めて観たときは完全に悪者だと思ってましたがそんなに悪者でもなかった。まぁ、悪人ではあるんですけれど坊を思う気持ちは本物だし、契約はしっかり守ってくれる。

そして白はイケメン。凄くイケメン。心も中身も。あんな風にはなれない…どう考えても。完敗です。

千尋はもう、尊敬することしか出来ないですよ。もう、釜じいの時点で自分だったら駄目。怖すぎますもん。釜じいに会う前の階段で死んじゃう。
湯婆婆と話せませんよ。怖すぎるでしょあのばばあ。
そして全ての物に思いやりをもって接するんですよ千尋は!あんなのできないよぉ…

何よりも曲です。久石譲さんって凄いですね。映画館で観て本当に良かったです。映画館はつぶれちゃいけないです。TSUTAYAで借りた千と千尋だとここまで感動することはなかったでしょう。適切なときに最高の音響環境で心に刺さる曲が流れてくるっねすさまじいですね…圧巻としか言えない。

坊の成長、釜じいやリンさんの優しさも心に染みました。皆幸せになって欲しい。

徹頭徹尾良い作品でした。今まで観た映画の中で最も沁みました…
また、映画館でやってくれてありがとう。心の底から。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?