休日城跡めぐり(小山城跡)

高天神城跡の次に向かったのは小山城跡。武田軍遠江最後の拠点で武田氏滅亡直前まで残っていた城だ。小山城跡は高天神城の補給路を担っていた城だが、実際車で行くとそこそこ遠いかつ丘陵地を登り下りするこの道を通って高天神城を支援するのは大変だっただろう。途中に相良城や滝堺城があったとしても。
直前でさわやかを発見し一休み。すんなり入れた。コロナの影響かしら

腹ごしらえはできたのでいざ小山城跡へ。

小山城は往時は大井川の岬みたいな場所に突き出た砦で三方を川に囲まれ、川と切り立った崖が的の侵入を防いだ。守備を一方向に集中できる典型的な武田流築城術の城だ。前面の大手門には三重の堀があり、かつそれを突き破っても丸馬出しが侵入を阻む考えられた堅固な作りだ。この模型は城跡に建てられた天守閣の形をした資料館の中で見れる。因みにこんな資料館だ。

往時はここに天守閣が建ったことはない。石垣すら無かった。資料館の屋上は展望台になっており丸馬出しはじめ城跡が一望できる。

堀が整備されているので当時の姿を忍ぶことができる。諏訪原城跡に比べると小さいが丸馬出しを体験できるのは良い。ここのもう一つの特長である三重の堀は上の写真の左手の森の中にある。

森に埋れており分かりにくいが土手と溝があるのが分かるであろうか?

小さいながらも特長的な堀や馬出し、現存する土塁が見える城跡。城だけどどこか機能的かつ攻撃的で鋭利な武器なようにも見える城跡だ。天然の地形にこれだけの機能が備わった城ならばそう簡単には落ちない…。そう感じさせてくれる城跡でした。

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