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住宅営業マン、最近の住宅ニュースを勉強する

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WEBニュースの中から、住宅業界に関するものをピックアップして、自分なりの考察を書いています。 ハウスメーカー中心になりますが、情報収集のお役に立てれば幸いです。
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記事一覧

「オーストラリア住宅会社の子会社化について」PRTIMES

今まで海外住宅会社買収レースでは見かけなかったヘーベルハウスが、オーストラリアで業界3位の企業を買収・子会社化したというニュース。 ハウスメーカーは国内市場の少子高齢化・住宅の長寿命化の影響で、事業を賃貸や中大規模建築に拡大したり、海外で住宅会社の買収を積極的に行っています。 ふと気になったのですが、果たして買収をするのにあたって、「住宅会社」に固執する必要はあるのでしょうか。 今ハウスメーカーがしかけているのって、どれも会社を買収したあとで、経営を補助するコンサル的な

「住宅の換気システムが好調。「コロナ需要」を取り込めるか」ニュースイッチ

先日、ヤマト住建さんの新型空調システムの記事を紹介しましたが、やはり業界全体として、換気・空調についての関心は高まっているようです。 この記事の中では、積水ハウス・セキスイハイムの空調システムが販売好調だという例が挙げられています。 ○最先端空調機器ってどうなの??コロナ禍で室内の空気に関心を持つことはとても大事だと思いますが、ぜひ、営業マン・お客様ともに、その換気システムが10年、20年経ってもメンテナンスが可能であるかを考えてほしいです。 自社商品を開発できることは

「スギ無垢材の抗ウイルス効果実証 新建材に比べ感染力を99.9%低下 -木の家の健康を研究する会」新建ハウジング

杉の無垢床の表面に、抗ウィルス効果があるというニュースです。 工務店と九州大学などで構成される「木の家の健康を研究する会」の研究で、樹脂で固められた新建材と比べると、杉の無垢床には、ウィルス感染力を99.9%以上低下させる効果があるという結果がわかったとのこと。 (単純にシートフロアなどにはウィルス感染防止作用がないだけなので、数字に意味はないと思いますが、、、) 新型コロナウィルスが1年以上世界に脅威を与える中で、住宅がウィルスへの対抗手段の一つとして考えられ始めてい

「CLTを構造材として初採用した音楽ホール 「桐朋学園宗次ホール」が竣工」AXIS

住友林業が中大規模建築に進出している実例の一つが竣工したニュース。 JVで中規模ゼネコンと一緒に、隈研吾事務所と音大の音楽ホールを手掛けています。 今回組んだ前田建設工業はグループの前田道路とトラブルになっていたり。。。 施工した建物の壁から端材がでてきたとニュースにされてしまったり。。。 何となく近年よろしくない報道で名前を聞く会社ですね。笑 設計については、日本で一番有名な建築家・隈研吾の事務所とあって、内外装ともにかっこよく仕上がっています。 むき出しになっ

「キレイな空気が循環する健康住宅「exYUCACO」販売開始」PRTIMES

ヤマト住建が、新しい空調システムを共同開発したというニュースです。 この最新の空調機器の特徴は2つあります。 1、ルームエアコン1台で全館を空調できる空調システム 2、ウィルスサイズの微粒子まで除去できる空気清浄システム 1のルームエアコン1台で家全体を空調するシステムについては、最近ちょこちょこハウスメーカーで導入しているところが見られますね。 エアコン1台で賄えると、低コストで全館冷暖房を達成できるのでとても便利だと思いますが、十分に空調が行き届くのか、1台の負

「豪雨や洪水による5m級の水深でも、浸水や建物の流失を防ぐ「耐水害住宅」が「ジャパン・レジリエンス・アワード2021」「準グランプリ金賞(企業・産業部門)」を受賞」JIJI.COM

これは住宅業界にとって、なかなかインパクトのある商品だったのではないでしょうか。 これまで対策のなかなかむずかしかった「水害」に対して、建物をあえて浮かせることによって、5m級の水深であっても、建物の中に水が浸入するのを防ぎ、水が引けば生活に戻れるという驚異の「耐水害住宅」。 これが「ジャパン・レジリエンス・アワード」を受賞したというニュースです。 正直、建築会社は耐震や耐火は力を入れて、カタログでアピールしていたものの、水害はあきらめていたジャンルだと思います。 近

「2021年に求められる 住宅営業と集客の新常識」新建ハウジング

今回の記事は、工務店対象に情報発信している新建ハウジングから、営業コンサルの方のコラムになります。 ここでは大きく2つ、①コロナでお客様の動線が変わったこと、②オンライン集客の手法について書かれていて、これはハウスメーカーで働く我々にとっても共感でき、役に立つコラムだと思ったので、ご紹介させていただきます。 前半は、コロナになって、「とりあえず」の訪問、面談ができなくなって、自分が信頼できて役に立つ人間だと思われない限り、お客様と会えないという内容です。 そのため、お客

「~ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2021~「第7回ジャパン・レジリエンス・アワード 優秀賞」を受賞」JIJI.COM

さすがのヘーベルハウス、と言わざるを得ない取り組みと受賞です。 今回の受賞は、分譲に住むへーベルオーナーの太陽光発電から電気自動車を使って電力供給を可能にする協力体制や、自社グループの発電設備や施設内のシャワー室などの提供を行政と約束したことが評価されてのことです。 へーベルハウスでは、ただ強い家をつくるだけでなく、自家消費のエネルギーや備蓄の提案、建物の早期損傷復旧といったレジリエンスに力をいれてきたそうです。 鬼怒川の氾濫の映像以降、世間の認知でも防災住宅=ヘーベル

「脱炭素で注目の省エネ住宅、高性能とは限らず 20代からのマイホーム考(20)」日経新聞

今日の朝刊に、この電子版コラムの紹介があり、新聞から電子版への誘導を促していました。新聞会社も試行錯誤ですね。 この記事を要約するとこうなります。 1、国は2050年にはカーボンニュートラル(=CO2排出を±0にする)にすると昨年宣言したにも関わらず、現行制度に則った「高断熱高気密住宅」は10%程度しかない。 2、しかも現行制度は20年以上前の1999年基準で、海外と比べるといい性能とはとてもいえず、県民の健康・省エネを考えて鳥取県では独自の基準をつくっている。 3、

「規格型注文平屋2月のデジタル反響数が2.2倍に 平屋需要の高まりを受けCasa roboticsが販売するIKIが好調」PRTIMES

ケイアイスター不動産のグループ会社が展開する、規格型平屋住宅のデジタル反響数が1月から2倍になったというニュースです。 ここで注目すべきポイントは2つあります。 1つは、より加速化するWEBからの新規顧客獲得動線が表れているという点と、もう1つは、これから「サービス」については価格に反映されてくるという点です。 1つ目については、noteの別の記事についてでも触れていますが、これからは総合住宅展示場からの導入ではなく、WEBで予め情報収集をした上で、我々ハウスメーカーに

「新しい生活様式に対応したモデルハウス全国展開へ」R.E.port

私が以前からお話ししていたことが、早くも現実になっていきそうです。 セキスイハイムが、全国で街なかモデルハウスを展開していくことを発表しました。 新しい生活様式を取り入れ、現実的な単世帯家族の間取りになっているとのことです。 これから、コロナウィルスの影響下で、お客様とハウスメーカーの最初の接点が、集客装置であった総合住宅展示場から、WEBへと変わっていきます。 そうすると、多額の出展料を、イベントを展開しながら、他のメーカーにお客様が流れていかないように長時間の滞在

「パナソニック、タイでモジュール住宅に参入」日本経済新聞

パナソニックがタイの建材大手企業と組んで、モジュール住宅の販売に力をいれていいくというニュースです。 一定まで工場で組み上げることで、現場での工事工程をはぶくことで、工期を従来の1/3で建築できることを強みにしています。 タイはマンションが新型コロナウィルスの影響で販売が苦戦する中で、戸建は堅調とのことで、商機と見ての参入です。 近年はハウスメーカーの海外進出が顕著な中で、今回はパナソニックホームズではなく、パナソニックが進出しています。 こちらの記事をご覧いただける

「神戸市、新長田駅南再開発における震災復興住宅と病院の複合施設「ASMACI(アスマチ)神戸新長田」を着工」PRTIMES

こちらのニュースはミサワホームが、京阪電鉄と一輝会という医療法人と 3社で、マンションと、病院、広場を組み合わせた大型の建築を着工させたというニュースです。 ここでは、戸建住宅ではできない病院と連携して健康を届けたり、地域と連携をして防災における安心を提供する、という試みがあります。 今回のミサワホームの立場は、あくまで事業主という形になります。 設計者や施工主は、異なる企業が入っており、施工主には、大林組の名前が掲げられており、建物の安全性をアピールしています。 こ

「「住宅展示場では土地が探せない!」を解決する日本初*のサービス」PRTIMES

住宅展示場のうまい隙間に入り込んだサービスが始まりました。 私どもハウスメーカーの営業マンは、住宅建築に関してのプロであって、不動産については決して専門家とは言えません。 建築の目線から見て、この土地はどうかといったアドバイスはできても、ここにスーパーがあって、いざとなった時にはここに病院があって、と言った情報は不動産業者の皆さんの足元にも及びません。 そのため、初回接客では土地の単価やエリアの良し悪しが語ることができず、 次回に持ち越してしまうということもあります。