テニスの「試合で緊張していつも通り打てない」を100%克服する方法

これはうまいとか下手とか関係なく試合経験の少ない人は誰でも起こりうる現象の一つなのですが、「試合で緊張していつも通り打てない」状態に悩んでる試合にで始めたばかりの初級・中級者の方は、この記事を参考にしてみてください。誰でも100%解決する方法と、人によっては解決する方法の2つを用意してみました。

試合で緊張していつも通り打てない状態とは

試合で緊張していつも通り打てない状態ってのはシンプルに言うと「普通にラケットを振るとボールが吹っ飛ぶ or ネットに突き刺さる」状態ですね。

これはそもそも普通にラケットを振れていないから起こる現象でもあるのですが、これは「いつも通り打ってみたらうまくいかなかった結果」起こる現象なのかなと思ってます。

前提をいくつか押さえておくことで、人によっては解決すると思われます。

前提1. そもそも「いつも通り」なんてもの自体が気のせいな可能性が高い

あなたにとっての「いつも通り」ってのがそもそも何なのでしょうか。例えばテニススクールに通っている方であれば、「毎週水曜日の20時から90分のレッスンをいつものコーチといつものコートでいつものメンバーと行う際、手出しのボールを打つときはフォアハンドはフルスイングでも100%狙った場所に打てる。ラケット出しのボールだとそれが90%に落ちる。ラリーをする際だと相手のボール次第で変わる」みたいな状況だとしましょう。

そもそも「いつも通り」を正しく言語化できる人がそんなに多くないと思いますが、「そもそも半面でラリーする場合でも相手の打つボール次第でこっちのコントロールはおぼつかない」というのがほとんどだと思われます。

また、日常のストローク練習って結構アウトのボールとかも繋げていたり、2バウンドで取ってもラリーが続いたりしている人が多いと思うので、あなたの考える「いつも通りの自分」は、試合の場に出た時にポイントを失っている状況が多いのかもしれません。

前提2. ボールとコートが変わると打感も変わるので「いつも通り」打ったらミスをする

これも結構重要なのですが、ボールとコートが変わると打感も変わります。特にスクールでレッスンを受けているだけの場合、ボール交換は1ヶ月に1回程度で、レッスンの大半は死にかけのボールで行うことになります。

個人的には試合に出ないならオムニコートでクソボール打ってるくらいが一番楽しい気もするのですが、試合に出るとなるとそうはいきません。

基本的に試合ではニューボールを使い、スクールのレッスンとは違う場所のコートでプレイすることになります。

そうなると、ボールのスピードも跳ね方も違えば、ラケットに当たった時の飛び方も違うので、「いつも通り」打ってたら吹っ飛ぶかネットに突き刺さるのが普通です。

コートはオムニ・ハード・カーペットみたいな感じのジャンルによる変化もありますが、オムニでも場所が変われば跳ね方が多少変わったりとかするので、コートとボールが変われば打感が変わります。

前提3. 試合は突然始まるので「いつも通り」打つとそもそもミスをする

これも重要です。試合ってのは開始時間が始まっているものの、体的には突然始まると感じることが多いです。もちろん場所にもよると思いますが、草トーだとアップがサーブ4本で終わるところがポピュラーでしょう。

となると、大体の場合は上記のコートやボールの状態に慣れる前に試合が始まります。スクールのレッスンやテニスのオフでは、ショートラリー→ボレーボレー→ラリー練習などを行った後にゲーム形式の練習をすると思います。

ただ、思い出してみると、最初のショートラリーとか結構ミスしていませんか?

試合の入りって、その「ショートラリーやボレーボレーを簡単にミスしちゃう私」の状態から始まるので、いつも通り打つとそもそもミスをするものなんです。

試合で緊張していつも通り打てない状態を克服する方法

さて、そもそもいつも通り打てないのは

「緊張のせいではない可能性がある」
「自分のいつも通りを過大評価している」
「環境が変化する中でいつも通り打ってうまく行くわけがない」

という前提を理解した上で「試合で緊張していつも通り打てない状態」を克服する方法を考えてみましょう。

イメージは「いつも通りの"スイング"はそもそも必要なく、いつも通りの"打感"をどう見出すか」という感じです。

会場に着いた後にできる話もあれば、日頃からの心構えの話もあり、エントリーの仕方の話もあります。

会場に着いた後にできること

  1. ランニングや縄跳びなどでウォーミングアップする

  2. 序盤3ゲーム程度はストロークのリズム取りに集中する

  3. その日の自分のできること・できないことを見極める

まず、会場に着いた後できることとしては「体を温める」と「環境の把握」と「自分の把握」です。

なるべく体が動く状態を作り、コート・ボール・相手の打球に対してどのくらいの力と回転で打てば「いつもの打感」を生み出せるかを把握し、「今日の自分は何ができて何ができないか」を見極めることが重要です。

日頃からの心構え

  1. 自分の実力をなるべく正しく把握する

  2. ゲーム形式練習はニューボールを使う

  3. 同じ人とばかり練習しない

  4. 浅いボールも2バウンドさせない

日常からできることとしては、「自分の把握」と「試合に近い状態を作ること」と「環境の変化に慣れること」です。

エントリーの仕方

  1. 負けて当たり前レベルの試合にエントリーしてみる

  2. 練習のある次の日にエントリーする

エントリーの仕方としては「メンタルの改善」と「打感の維持」です。

基本的に「いつも通り打てない」問題に関して、メンタルの影響って1部でしかないのかなと思っているのですが、その1部を改善する方法として「自分にとって負けて当たり前レベルの試合にエントリーしてみる」をあげます。

打感が乱れる系のメンタルはいわゆる「勝ちビビリ」という感覚から来るもので、実力が拮抗している相手、もしくは格下に発生しやすい事象なのかなと思います。

なので、自分がちょっと背伸びするくらいの格上との試合にエントリーすることで、自分が試合にビビって打感を乱しているのか、環境の変化についていけていないのか、そもそも下手なだけなのかを把握することができます。

試合で緊張していつも通り打てない状態を100%克服する必殺技

ここまでごちゃごちゃと語ってきましたが、ぶっちゃけこんなことを頭で理解したところでうまくいかないものはうまくいきません。

そんなわけで、私が「いつも通り打てない状態」を克服した方法かつ、これをやれば誰でも100%この課題を克服できる方法を教えます。

それは「試合が日常の一部になるまで試合に出まくること」です。

私自身も悩まされたこの課題は、試合のエントリー数が30を超えたあたりから自然と無くなりました。

人によっては30より少ない場合もありますし、多い場合もあると思います。

事象と構成要素を並べると記事に書いたような話がまとまるのですが、頭で考えるよりも慣れろってのが一番です。

そうすると、考えてみたら「試合でいつも通り打てない」って言葉自体が何かしらのおかしさを孕んでいることに気づいてきます。

エビデンスを集めているわけではないので恐縮ですが、100回以上試合に出てもこの悩みを抱えてる人はいないんじゃないかなと思います。


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