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世の中の人みんな神声シンガーだと思って生きる

日テレさんの「熱唱!ミリオンシンガー」をさっきまで見ていました。かじりついて。

みんな、すうっと歌い出すと、
思ったより妖艶で低く
思ったより透き通った声で
思ったより伸びやかな声。

思ったよりって何だ?
私はどんな声を想像してたのか?
そんなことは分からない。

ただ、誰一人として、
こんな声だと思ってました、という声は無かったんだ。

出演していたのは「いっぱん」の方。
もしかしたら今日電車で
隣に座ってた方かもしれない。
どんな人が座っていたかな?
顔はまじまじと見てないから 思い出せない

電車でスマホを操作しているお姉さんも、
大家さんのおじいちゃんも、
マックでLサイズのポテトを食べている高校生も、
前に後ろに子どもを乗せて走るお母さんも、
信号が点滅し、慌てて一緒に走るカップルも。

そしてそんな街の人の中にわたしが居る。
皆にとっても私は街のひとの いちぶ。


その1人ひとりが、すうっと息を吸い
静寂があたりを包み込み そして喉を震わせると

それはもう 畏怖の念を感じずには居られない
鳥肌が立ち 呆然と聴き入ってしまう

そんな圧倒的な歌声に魅了される。

「憧れずには居られない」

そんな人が私の周りにもいっぱい居るんだ。

…格好良いなぁ!!
…格好、いいなぁ!!!!!!!!

周りのみんなの事を尊敬の眼差しで見るの。

みんな、すっっっごい美声なんだろうな!!!!!!
と わくわくして
このおじさんはミスチル歌ったら右に出る人は居ないかも?!と想像しちゃうの

それだけで、
周りの人を見る目が変わるの。
喉冷やさないでね、じぶんをたいせつにしてね
って思うの。

尊敬が伝播して
あったかくなるの。

そんな衝撃を受けた人が、今夜何人居たのかな。
テレビって凄い。こうして人の考えを変える。
こうして人の考えを変えてきたんだ。


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