未来から借金をしてはいけない。睡眠不足は全てを壊す 無料

労働基準法、何それ美味しいの?感覚の基幹病院で働く皆様お疲れ様です。
医者になる奴は身体が生まれつき死ぬほど丈夫か、ドラゴンボールの仙豆みたいなものを常に飲んでると世間は思っておられるのでしょうか

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今回は副題として『7時から22時まで病院で働くとどうなるのか』を考えてみたいと思っております。
昔書いた『忙しすぎるレジデントへ 私のブラック勤務医時代も添えて』
に似た内容ですが、最近noteをさぼっていたこともあり軽い内容ですが、記載したいと思っております。

平日7時から22時はきつめの病院のレジデントなら結構普通にだったりすると思います。もちろんこれに当直が入ったりします。
休日は8時か9時ぐらいに病院に行って落ち着いていれば昼前後で帰るパターンが多いかと思います。もちろん、休日に当直が入ります。
これに加えて大学病院だと、外病院にバイト当直などに行く訳ですよね。
こういった労働に加えて学会活動や論文などの自己研鑽が加わります。これでも若いし生命は維持できるし、使う暇がないので、そこそこお金も貯まります。

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ただ、『何も』出来ないんですよ。
惰性で外来やって、手術して、飲みに行くことはできるんですが、生産的なことはなかなかできないんです。


そして何よりこういう生活は自分の未来からの借金と同じです。
自分の心身に蓄えられるダメージは当然あり、早死のリスクですし、鬱のリスクです。
いきなりですが、医学部の卒業名簿を見たことありますか?
医学部は小さな集団ですし、基本的に皆医師をやっているので、連絡がつなないことは少ないのですが、卒後10年以内に結構死んでいたりします。
当直中に亡くなった私の同期もいますし、当直中でなくても亡くなった同期は複数名います。私の学年だけではなくどの学年も結構人が死んでるんです。


医学部はやはり凄いとこで、5人に1人ぐらい、ドーパミンジャンキーというかヒロポンでも打ってるのかというぐらい、疲れ知らずの化け物がいます。
3時間しか寝れない当直明けに英会話に行ったり、当直明けに他科の手術見学に行くような化け物もいたりするんです。でも、そういうスーパーマンも平気で亡くなります。

長期労働も必要な時期があることは認めますが、所詮は未来からの借金です。
赤字国債を発行しているのと変わりません。
特に勤務医は労働力を売って銭を稼いでいるので、身体へのダメージは自分の唯一の売りものである労働力を棄損していることに他なりません。
そして人間の特性として長期のものは割り引いて考える特性があります。
自分の健康や家族との人間関係は短期には損なわれても見えにくいためついつい見逃してしますます。当たり前ですが、一番大切なのは先生ご自身と先生の(未来の)家族です。病院や医療システムの不備を先生が被る必要などありません。よくも悪くも我々はシステムの部品です。頑張りすぎず適当に生きましょう。



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