憧れの爪

昔から、よく爪を噛んでいた。
それはきっと、ストレスだとか、
苛立ちだとかをぶつけていたんだと
思う。
けれど、最近ふと肩の荷が降り、
好きな自分でいられるようになった。
前までずっと噛んでいた爪、
伸ばそうとして挫折した過去、
だけど、今は違う。
憧れ焦がれていた、「黒色」のネイル
それを塗ることを目標に今、一ヶ月も
爪を噛まないでいる。
周りから見れば些細なことだ、
けれども、私にとっては大きな一歩で
あり、過去との決別である。
今の私は一日一日、爪が伸びていくのが楽しくて仕方ない。
こんな風になれるとは到底思って
いなかった。
でも、これからの私は黒色の爪と
ともに、生きていくのだ。

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