お節介の話①
子供の頃は お節介やきだった
よく一緒に遊んだCちゃんは 大家族だった
多分、兄妹は 6人いた…と思う
古い長屋に住んでいて、動物もたくさん飼っていた。ワンコがいて、ニワトリがいて、チャボがいて、(他にも飼ってた気がする)
ワンコが赤ちゃんを産んだ時は 見せてもらったり
ニワトリが卵産んだから 温めるんだとか
とりあえず 面白いおうちで 大好きだった
特に面白かったのは
トイレにドアが二つ
用を足してたら 開けられたり、開けちゃったり。
兄妹が多いからか、ある日 Cちゃんが 真冬にも関わらず、長袖のTシャツとスカート
「寒い、寒い」と言いながら公園にやって来た
「ジャンバーは?」
と、聞いても「んー」しか言わない
私の お節介が発動してしまった
自分の家に帰り、
姉のお下がりのカーディガンやら
なんやら 勝手に持ち出して
Cちゃんに 「これを着たらいいよ」と
あげてしまった
何度か 姉のお下がりを 押し付けた記憶がある
さぞや Cちゃんのお母さんは
困られていただろう
でも なんにも咎められもせず
遊んで貰っていた記憶のみ残っている
何も言わない優しさの思い出
あの時は ありがとうございます
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